「復讐劇」ノクターナル・アニマルズ TOKIESさんの映画レビュー(感想・評価)
復讐劇
別れた元旦那から小説が届く。現実と小説の世界が同時並行で描かれてゆくストーリー。
元旦那のありったけの愛と憎しみを込めて作られた小説に引き込まれてゆくが、実にヨーロッパ的で、特に目立った復讐劇には発展しない。
例えばその小説が売れ、元旦那が世界的に有名な作家になる、とかなら「弱い」旦那が元妻へ贈る最大の復讐劇になるのだろうが、結末も実に「弱い」のだ。(むしろ一番傷ついたのは、旦那の浮気を悟った時ではなかろうか。)
アダムスとギレンホールの実力派を起用することで安定した作品に仕上がっているが、前作ほどストーリーやカメラワークに美を感じない。
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