マイ ビューティフル ガーデンのレビュー・感想・評価
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「庭」は住人の心を表す。これまでにないガーデニング・ドラマ
数奇な出自を経て成長したヒロインとその隣人らとの交流を織り交ぜた、これまでにない奇想天外な「ガーデニング」ドラマが誕生した。その世界は奥深い。荒れ放題な庭はそこに住むヒロインの心とも共通しているし、そこに手を加えて互いの植物が共生するように心を尽くしていく様は、そのままヒロインの精神的な成長でもあり、ひいては隣人役のトム・ウィルキンソンが長年抱え込んだ「孤独」を解消させていく過程とも言える。家の中の小道具や演出上の夢想的なタッチはどこか「アメリ」を意識させ、それがうまくハマっている部分もあれば、そうでない部分も。特に肝心なボーイフレンドが現れてからは、これまでスムーズだった話の流れが若干淀み始めてしまうので、もう少し他の膨らませ方があったかもしれない。一方、「シャーロック」のアンドリュー・スコットの方が巧くヒロインの心の内側へと入り込む。その飄々として予測不能な芸達者ぶりはなかなかのものだった。
しかし『図書館では静かに』と言う司書の言葉に疑う者はいないのか? ...
しかし『図書館では静かに』と言う司書の言葉に疑う者はいないのか?
本を借りられる様な公共図書館は一般市民にその権利はある。つまり、税金で賄っている。だから、受験生などの勉強をするためにあるわけではない。
寧ろ、図書館の蔵書を使って、その場で議論するくらいが望ましい。
この映画の結末はあまりにも短絡的過ぎる。
『本来、雨を祝う国もあるというのにここでは雨宿りの場所を探す。この緑豊かな大地で雨は雨はもっとも大切な恵みだ。人間はそれを忌み嫌う』
この言葉が印象に残った。
画が綺麗、ゆるっと癒されたい時に見る映画
良い映画でした。フランス映画とかイギリス映画とかああ言った身の回りの小さな変化や小さな幸せを感じる映画。出てくるキャラクターがどれも日常的な魅力に溢れています。 庭園の話と言うことでどの瞬間の絵も綺麗で見てるだけでも癒されます。主演の方も黒髪に雰囲気のある美女で黒ベースお洋服に色とりどりのお花とガーデンの緑が映える!とても良かったです ほっこりできて絵も綺麗で癒される ご飯はイギリスだからそこまで美味しそうな描写はなかったですがそれもそれで良い
ほのぼの系の癒しの映画
もう何年も前に映画館で見ました。 イングリッシュガーデンが好きなのでハマります。 旦那もイングリッシュガーデンと癒し系の映画が好きなので、よかったと言ってました。 庭と人物が温かみがありキレイに描写されているため、ほのぼとの癒されます。 ですが、大きな事件や、結末でひっくりかえるような出来事も無いまま進みます。 そんなわけで、好みは分かれそうです。 30年前に映画館で公開された、赤毛のアンの実写が好きな私にとっては高評価な映画です。 また見たいと思える映画の1つになりました。
マジックリアリズム
ファンタジーとは言えないくらいリアルだけど、あり得ない部分は人間の妄想や想像力で成り立つかも?と思わせるところが『アメリ』的な魅力を放っている。手に届きそうで届かないスタンスが地味に心に沁みていい映画でした。映像もイラストも美しくて心地良い。
まあ残念だよね
ずっと見たいと思ってて、連休だしってことで遂に見たんですよ。 でもね、簡単に言っちゃうと期待はずれ。 庭の描写はキレイなんだけど、ストーリーが平均以下っていうね。 まぁ恋愛に絡めるのは百歩譲って良いとして、 相手の設定だとか展開だとか、それこそ描写までファンタジーじゃん、と。 極めつけがラストの展開で、そんな予定調和な隣人の運命って…と。 まぁ期待してただけに辛口になっちゃうとこはあるにしても、 それにしたって現代の映画作品として工夫が足りねーんじゃねえのかって。 ちょっとなあ、残念な出来でした。
庭は素敵だけど...
youtubeで広告をみて、隣人の素敵な庭と「奇想天外で予測のできない植物」が怖い主人公を見て惹かれて見始めたが、肝心なそこを克服する葛藤が描かれてないのでは?となった。 人付き合いをしたり、恋愛をしたりするのは良いがこの映画は「マイビューテフルガーデン」っていうぐらいなのだから、庭にもっと焦点を当てて荒れ果てた庭を恐怖心と葛藤しながら改善していくのが見たかった。いつのまにか普通に庭を整備してて???となった。 それに1か月後に退去...って、えーーーーーーーー!!!!ほとんど何もできないでしょ!植物の種植えて芽がでるくらいじゃん!なんか色々と物足りない! でも隣人の素敵な庭見れてよかったです。カンナ、ダリア、サルビア、バーバスカム、アガパンガス、マツヨイグサ、クレマチス、スイートロケット、タチアオイ、トリカブト、ユリ、ペルシカリア、ニコチアナ、それに温室に咲いてた各国の花全部自分の家の庭に埋めたいね!庭は魅力しかなかったです。
OCDは治らないけど!
OCD(Obsessive-Compulsive Disorder)の女性ベラ ブラウン、何度も何度も玄関の鍵がかかっているか確認する。毎日使う歯ブラシや着る洋服は月曜日から順番に並べてある。 オタクのビーリー。 独り住まいの老人、アルフィーステースン。アルフィーが自分をもっと開くことができて、自分の知識をベラたちに共有するシーンが好きだ。ヴァーナンにとっても、ベラにとっても、誰にとっても『万歳、万歳』で終わってしまう映画は何を書いたらいいかわからないなあ。
隣人の教えてくれたこと・・
都会のおとぎ話のような映画です、英国の批評家は監督・脚本家サイモン・アバウドの描く世界をマジック・リアリティと呼ぶようです。
個性の強い登場人物たちですが違和感を抱かせない自然な演出、単に美しい風景を切り取るのではなく計算された構図とシーケンス、新玉のセリフ、特に主人公が書きかけの童話を語るシーンの字幕は秀逸ですこれは翻訳の「原田りえ」さんの感性に依るところでしょう。
基本、出てくる人は全員善人なのですが完璧な人など現実の世にいる筈も無く心を開いて接してみなければ分かりません。
その変ってゆくプロセスが開花に似て心和み、萎れて後も実になり種になって続いてゆくのです。整然とした秩序に拘り、メカニカルな造形に惹かれる主人公に隣家の老人がサルビア、カンナ、ダリア、クレマチス、ユリや猛毒のトリカブトまで植えられた自宅の庭を案内します「美しい秩序を保った混沌の世界だ、乱雑ではない混沌だ、この違いを知らなければならない・・」。
元来イギリス固有の草花は乏しく16世紀頃の植民地に咲く色とりどりの草花に魅せられて移植されたのがガーデニングの始まり、産業革命で農村から都会に移った人々が故郷の野山を懐かしんで自然な趣の庭づくりに変っていった。
貴族の愛でた幾何学的なフランス庭園様式とは趣を異にする。英国王立園芸協会が主催するガーデンコンテスト「チェルシー・フラワーショー」では日本風の庭園が優勝に輝いてもいる。
単に立ち退き逃れの庭木の整理なら職人を入れれば済むことと言うなかれ、庭の風情は住む人の心の風景でもあるのだから、そして何よりも主人公は庭の再生を通して一歩踏み出す勇気を培い、念願の童話も上梓できました。サイモン監督のスクリーンというお庭、素敵でした。
大人にとっての絵本のような…
リアルすぎず、フィクション過ぎず。 ちょうど良いからこそ心を揺らされました。 予想は出来るストーリーだけど、見終わって数時間後の今なぜか思い出し涙がにじみます。 あっ、幸せの涙ですよ。
なぜか心がキレイになる
主演女優ジェシカ・ブラウン・フィンドレイの表情が良く、観入ってしまった。また、共演トム・ウィルキンソンの頑固だけれど温かみのある表情にホッとする。なんだか表情ばかりの感想だけど、登場する俳優の表情がとても作り込まれた優しい映画と感じた。
機内上映にて
台湾行きフライトで見ました。
幻想的な童話のような美しくへんてこなアナログ世界、でも普通にバスとかのインフラは現代のものなんですよね。その辺のアナザーワールド(?)感は良かったです。
特に何か感動的なストーリーがあるわけでも無く、みなしごというバックグラウンド情報もベラの人物描写に深みを与えていないです。
足長おじさん的なおとぎ話。個人的にはヴァーノンとくっついて欲しかったです(笑)
ストーリーは☆2.5だけど、絵本を映像化したようなビジュアルの美しさに3.0です。
クスッと笑える
外国映画ならではのクスッと感、映像。好きでした。 綺麗な庭をどんな風に撮ってるのか期待していたら、花をボヤ〜っとピントを外してある。意外だったなー。 最後ちょっと寝てしまって図書館のうるさいおばさんがなんで微笑んでたのか観てない……。本を出版したって事?絵本なのかなー?
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