ワイルド・スピード ICE BREAKのレビュー・感想・評価
全363件中、21~40件目を表示
アクションよくばりセット
最高の映像体験
事前にSKY MISSIONは見ておいたほうがいい
全部面白いが特に印象深いのは
ワイスピらしいオープニングで街を疾走するカーレース
芸術点の高い回転を見せながら着水するボロ車
爆発、爆発、びっくりギミックによるカークラッシュ
ド定番の闇堕ち
タッチアンドゴー
暴動に紛れた脱獄
ゾンビタイム、雨あられ
氷上のランボルギーニ
潜水艦
スーパーステイサムタイム
名前
特にステイサムファンなら本作は大満足だろう
キレイに終幕を迎えるのも良い
アクション映画として面白すぎた
ワイスピ史上一番かな
ポールが亡くなった事がやっぱりでかい。
最後のシーンとかもう泣いちゃうぞ
何回も見た。映画館でも見た。
アイスブレイクはほんとにいい!みんなみて!!!
ステイサム大活躍!でかしたぞ!!
赤ちゃんと共に戦うシーン可愛かった(?)
持て余すほどの切り札を使い切った、ワイスピきっての良作
シリーズを通してのラスボス「サイファー」が登場し、主役であったはずのドムがファミリーに背を向ける。
全く同じと言うのは無いが、どこかで聞いた設定の繰り返し。
それが悪いとは言わないし、いい意味でもシリーズ内で異色の作品となった。
まず「ドムが裏切る」だが、これに関してはメタ的な意味を込めても、絶対本心じゃないのは明らかだし、既に前々作で「レティの復活」と共に描いた既出演出。
意外性もクソも無い設定だが、まぁ主役が敵側に着き、レギュラー陣が悪戦苦闘する様はある意味意外で面白かったので、結果的に良かった。
次に
1つ目の問題点として、この作品最大の悪手「デッカードの仲間入り」だ。
これは個人的主観もあるが、前作でステイサムがデッカードとして出演した時点でこうなることは見えていた。しかし世間はそれをよしとしないし、ドムのファミリーの概念からもかけ離れている。
作中でもレティやテズが「お前は仲間じゃない」と悪態をついていたが、その割には背中を預けて戦闘していたし、最終的にドムはデッカードを信頼して、「リトルブライアン」を救出する作戦を任せる。このリトルブライアン救出作戦の演出は大好きだし、ステイサムの無双シーンが見れて個人的には満足だが、如何せんこのデッカードは元ファミリーの「ハン」を殺している。
デッカード本人も、償いどうのこうのと言っていたが、正直この罪はそう簡単に償えない。
自分としては、これの次回作で「実はデッカードはハンを殺しておらず、水面下で行動を共にしていた」と言う大どんでん返しが待っているものだと勝手に期待して納得していたが、全然そんな事も無かったし。
そもそもデッカードほどのプロが、殺した"と思っていたが実は逃げていた"なんて事態を見逃すはずもないし、あれだけの時を共に過ごしたドムが、日本からハンの遺体を輸送するときに"本人かどうか見分けがつかない"はずも無いし、この件に関しては色々と設定や脚本に無理があった気がする。
何の説得力も無い個人的意見としては、デッカードはハンを殺しておらず、実はデッカードとドムは東京でコンタクトを取っており、以降の敵「モーゼ」ひいては「サイファー」を倒すために敵同士を演出していた。ハンはドムと共に東京から戻ったが、サイファー(当時は登場すらしていないが…)の件が片付くまで身を顰めることにした。
これならすべての辻褄があうし、無理も無い。まぁあくまで個人的妄想だが。
最後に
2つ目の問題点として「不要人員の退場」だ。
これを聞いてピンときた方もいるかもしれないが、本作で退場した唯一のレギュラー陣「エレナ」だ。
本作のキーキャラクターでもありながら、シリーズを通して不要と判断された彼女は、何の見せ場もないまま敵の手によって殺されてしまう。
初めて見た時には、身近なキャラクターの死…と言う衝撃的な内容から何も思わなかったが、後々考えてみるととんでもなく酷い退場方法だ。
どうせなら「ジゼル」の様に見せ場を作った英雄的退場でも良かったのに、レティに子供を産ませない為と、ドムの復讐心作りの為に、何の見せ場も無いまま無残にも殺されてしまう。
だが、そんな悪手も帳消しにしてくれる最大の見どころが、「金を使ったカーチェイス」「見ごたえの良い復讐」だ。
まず「金を使ったカーチェイス」だが、これは物語中盤のいわゆる「ゾンビタイム」や、これでもかと言うほど爆薬を使いまくった終盤の氷上チェイス。
これらのシーンには目を奪われた。特にパーキングからの雪崩シーンは、劇場で唖然としてしまったのを覚えている。
次に「見ごたえの良い復讐」だが、本作には3パターンの敵が存在し、殺されるべき敵が明確化している。
1パターン目は「ドム」。しかし彼は、敵として振舞っていただけであって敵では無い為度論外。
2パターン目は「サイファー」。これは公式も見解している通り”シリーズを通してのラスボス”なので、本作で死ぬことは無い。
そして3パターン目、エレナを殺した仇の「ローズ」だ。
彼はラスボスでも無いのに、作中通して無駄にドムを煽り散らかし、ドムはおろか観客のヘイト値を買いまくり、最終的に見事な殺されっぷりを披露する。
今までのワイスピに登場した敵は、比較的呆気ない最後が多かっただけに、コイツの死は見応えがあって良かった。
これだけシリーズが長く続くと、スポンサーや主演陣、果てはファンまでもの意見が入り混じり、監督が思った作品に成り立たないのも事実だし、続かせる努力が必要なのも分かるが、個人的には(言い方は悪いが)キリがよかった前作で締めていた方が、後々の結果を考えると良かったのかもしれない。本作は間違いなくシリーズきっての良作だし、見ごたえ抜群で何度見ても面白いが、続ければ続ける程自分の首を絞める結果になる。
本作で使い切ってしまった二人の名優「ドウェイン・ジョンソン」と「ジェイソン・ステイサム」がその良い例で、彼らは本作を最後にシリーズを脱退※している。
これだけ名の知れた名優が抜けてしまうのは、シリーズにとっての大きな痛手であることは間違いないし、抜けた彼らをカバーできる魅力がこのシリーズにあるとは到底思えない。
難しい判断だろうが、これ以上被害が大きくならない事を心から願う。
(※ステイサムは次回作にもノンクレジット出演している。)
個人的感想
シリーズで1、2を争うほど好きな作品。
1の様ないい意味で安っぽい感じも良かったが、金のかかったカーチェイスものも好きなので、どちらも捨てがたい。しかし長期シリーズに見て取れるネタ切れ感や方針転換時の矛盾が見て取れるので、シリーズ作品としては少し厳しいかな。
迫力満点!!
ブライアンがいないのは寂しいが、強力なジェイソン・ステイサムが仲間に加わり見所満載。
車を乗っとる場面や潜水艦が浮上するシーンは圧巻だった。
戦闘やレースのシーンだけではなく、お約束の陽気な黒人(名前忘れた)も所々笑わせてくれる。
しかしエレナはこのワイルドスピードの登場人物の中でもただただ可哀想な役回り…。
最後の子供の名前がブライアンでグッときたけど、話のなかではブライアンは生きてる設定なんだよね?そこらへんどうなんだろか?
なんにせよ個人的にアクション映画の中でも好きな作品の1つになりました(^ー^)
とにかくキャストが豪華。 ヴィンにドウェインはもちろんだけどJステ...
とにかくキャストが豪華。
ヴィンにドウェインはもちろんだけどJステイサムにヘレンミレン、シャーリーズセロンまで。
敵対せず全員仲間でオーシャンズやればと思う。
今までになく少しシリアスで内容にもこだわったような作品。
何でもかんでもデジタル化した弊害とハイテク過ぎる物を作ってしまった結果を表現したような。
やっぱ何でもデジタル化は反対というか嫌だな。
ヴィンがかっこいいのは毎度の事ながらJステイサムさすが期待を裏切らない。
スカイミッションといいこれといいここ最近のワイスピは盛り返してきて一段と面白い。
これは観て良かったな〜。
シリーズのファンですが
過去一かもしれない!?面白い要素がすべて詰まった映画だと思います。
家で過ごす時間が増えたからこそ、シリーズものを一から見直すのにハマっておりますが、ストーリー性、登場人物、アクションどれをとってもこれが一番見ごたえあるかも。
ここに登場する男性陣は男の自分から見てもカッケーと思うような存在です!
そしてカーアクションはやっぱり見ていて気持ちがいい!!!
これを見てるとついついスポーツカーに乗りドリフトしたくなっちゃいますが、なかなか出来ないので・・・妄想だけで楽しみます(笑)
あえてドムを敵に回すという大胆なプロット、派手さもまたアップ
劇場で観て以来2回目の鑑賞。観たはずなのに観た気がしないくらい面白いし熱くなったな…。やっぱりファミリーの関係性を知ってから観ると全然違う。
トレックが敵になる…という衝撃的な所から始まる今作。ファミリーによって魅せられたシリーズであること、ポール・ウォーカーの死去後初めて本筋に出てこないという中、このテーマに挑んだ脚本にただ驚く。それがファミリーの関係性を揺るがしながら進んでいくストーリーは、やっぱりシリーズを追わないと楽しめない。逆に良く単発で楽しめたって思えてくるほど。笑 それはカーアクションがすごいから楽しめるけどもね。
面白いんだけど、強いて言うなら絶望感の方が強め。設定もそうだし、途中で描かれる展開も割と重い。爽快さよりその絶望のディティールが一層かかっていたのがある意味新鮮であり、衝撃でもあった。やっぱりクルマを大量に落としたりハッキングしたりするシーンはいつ見てもあ然とする。車が折り重なるシーンは何かトミカで遊んでいた頃を思い出す。笑
毎回恒例のクルマ的映画論。実は今作、あまり新型車が出てないというのも1つのポイント。ベントレーコンチネンタルもモデルとしてはそんな新しくないし、アヴェンタドールも言うほど…。強いて言うならジャガーFタイプくらいか。逆にガレージでコンセプトカーの日産「IMx」を置いていた方にびっくり。相変わらず細かいところまでこだわっている。
さて、いよいよ最新作への準備が整った。どんなアクションで、どんな展開で、待ちに待ったワイスピシリーズを盛り立ててくれるのか。ようやく観れるので、楽しみでしかない。
稀代のカーアクションムービー健在。カットしまくりのTV版だがとりあ...
稀代のカーアクションムービー健在。カットしまくりのTV版だがとりあえず見てみた。
前作までのストーリー全く覚えていません(笑)ただアクションを楽しむのみ。にしても豪華な俳優陣。C・セロンは初めてだよね、見事な悪役っぷり。ステイサムはファミリーだったっけ。
ドムってレティ以外の女と子作りしてた訳ね。カーハッキング、車の雨、すごい何台壊してんだ?全部CG?潜水艦まで来たか!いやはやド派手。
ラストの粋な計らいが泣かせるね。
金ロー吹替版鑑賞
ドムの裏切り!?
今作は最強のサイバーテロリスト「サイファー」との戦い。
見どころはやはり、ハッキングを利用したゾンビカーアクションは恐怖だ!車が雨のように降られた暁には回避は不可能である。
テズとラムジーのハッキング対決も緊張感があっていい。
ドムにできた新しいファミリーを守るべく、デッカードのベイビーアクションも面白い。
ドムがファミリーに息子を紹介する場面でブライアンと呼んだのもファンからするととても感慨深いものがあった。
これでいいのかドムよ
アマゾンプライムで観賞。
アクションはもはや言うまでもなくすごい。だがジェイソンステイサムが主役面してドムと協力してラストでは笑顔で握手してるけどそれでいいのか。ハンを殺したやつを今回の件で許せるのか?ファミリーを大切にしてきた男にこんな事をさせるのには疑問を感じた。
あと今回の悪役の女は逃げ切ったみたいだけど何らかの落とし前をつけてほしかったところだが次回以降登場するのだろうか?気になるところだ。
【あー、ブライアン】
僕は、凍った海をバスに乗って、島に渡ったことがあります。
氷は結構丈夫なのです。
まあ、潜水艦とデッドヒートするのは荒唐無稽だけど、ワイスピならではで、大好物。
町山智弘さんが、ラジオで8月6日から公開の「ジェット・ブレイク」について話していた時、この「アイス・ブレイク」で駐車場から車が雨のように降ってくる場面、あれは実写だと話していて、改めて観て、結構びっくりしました。
あと、「スカイ・ミッション」の話だけど、このワイスピ・シリーズでCGを使ったことがあるのは、ポール・ウォーカーの実弟をブライアンの代役にして、顔を重ねたところだけだと。
知ってはいたけど、町山智弘さんの話を聞いて、再びしんみりしてしまった。
このワイスピシリーズでは、敵が味方に、そして友人になる話は、日本の漫画のようでもあるし、本当に楽しい。
最後の”新たな”ブライアンの笑顔がナイス。
ワイスピは、日本の漫画宜しく、死んだと思ってた人が、再び登場することがあるのだけれど、このブライアンのケースは、生まれ変わったということで。
ジェットブレイクでも蘇るキャラがいるのはご存知の通りだし。
楽しみ楽しみ。
なにこれ!楽し~~い!(初見)
《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
前のアカウントの削除や取り消しもできないので、
これからは「星のナターシャnova」
以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。
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シリーズ物は追いかけ出すとキリがないので
見て見ぬフリをしてたワイスピシリーズ。
でもこの連休中のたった1日だけの休みに観る作品として、
1番スカット係数が高そうだったので、初めて劇場で観ました。
これまでの大体の経緯をザックリ、ネットでチェックしてからの鑑賞。
思った通り文句無く、スカット係数はマックス!!
冒頭は、今注目のキューバの街中での
クラシックカーオンパレードに始まり、
ワクワク感が半端ないカーチェイス!
そして、ドム兄の男気がたまんないです!!
沢山の伏線を 内包するキューバロケシーン!
これ、目に焼き付けておいてね!!
007とか、MIとかと年をずらして、上手く作って貰えれば、
きっとこの後も観るかも~~
シャーリーズセロンとヘレンミラン以外はスカでやんす‼️❓
なかなか奇想天外な展開と映像だが、CGが少し荒いのが残念です。
アクションは素晴らしい。
ただし、少しチープだ、少し。
でも、テレビの録画なので、それなりに最高だ。
シャーリーズセロンも最高だ。
退屈しのぎにどうぞ。
ワイルドスピードは何処へ
初めは、自動車窃盗の話ではなかったかな。
スピードレースに熱中しているグループが
どんどん違う方向にいている映画になっている。
まあいずれも車の競走、アクションがあるから、
楽しめる映画ではある。
前作を見ていないので、ステイサムとの絡みがわからなかったけど、子どもを助けてもらうほど信頼しているようだ。
ブライアンという名が出てくるのは、成る程と思った。
【”最凶の女サイバーテロリスト降誕。”カーアクションから、カーディストラクションムービーに変容して行った作品。スコット・イーストウッドもソコソコ頑張ってます・・・。】
ー ワイルドスピードシリーズは、無名に近い俳優さん達が、頑張って、世界的に莫大な興行収入を収めるシリーズ作品にしていった作品である。ヴィン・ディーゼルも含めて・・。ー
◆感想<Caution! 内容に少し触れています。>
・今作では、ハリウッド俳優の大御所である、シャーリーズ・セロン姉さんを始め、出番は少ないがヘレン・ミレンが参加している。
シャーリーズ姉さんは、流石の貫禄で超悪役を演じている。
一方、ドムの恋人だったエレナ(エルナ・パタキー)は、今作でアッサリ、シャーリーズ姉さんにヤラレテしまう・・。
何だか、寂しい感じがする。
・ワイルドスピードシリーズは、元々ゼロヨンレースに命を懸ける若者達の映画だった。
だが、作品の規模がスケールアップするに連れ、派手なストーリーを求められるようになり、映画制作陣がその要求に答えるべく、頑張ってきたことは事実である。
・今作では、ドムファミリーに新たな男が迎えられている。
今までと同じ流れで、敵役だったデッカード・ショウを演じるジェイソン・ステイサムがドムが、シャーリーズ姉さん扮するサイファーの言いなりにならざるを得なかった拉致されたエレナとの間に生れた息子をコミカル要素を交えながら、必死に助けるシーンは良かった。
<ドンドン、スケールアップしていくワイルドスピードシリーズ。
何処に向かっていくのであろうか。
若干の不安を抱えつつも、スピード&ディストラクション(何台、車を壊したのかな?)シーンに魅入られた作品。>
改めて見ると凄く良い…んだが… ※ネタバレはまとめて最下部
人気作ももう8作目とあって、安定した面白さ…と言いたいところですが、実は自分、6作目から見始めた新参でして、初期の頃の作風をまったく知りません。なので6~8まで見た感想しか書けませんが、それでもシリーズ通して最も伝えたいこと=ファミリーとの絆は毎度ストーリーのベースとして丁寧に描き、アクションも手を抜かず、ド派手にやってくれるなあという印象。
もちろんCGのシーンも沢山ありますが、CGばかりに頼りきりでなく、ここぞというシーンではちゃんと迫力があるので映像はいつも通り好印象。
俳優陣も、カーアクションメインの作品ながら、車をブンブン乗り回すしか能のない連中…と思われないようにか、ほとんど全員男女ともしっかりとした身体つきで、拳でも銃でも戦える(という説得力が見た目にもある)人達を起用しており、力が入っているなと一目でわかります。
ハッカー等、戦闘メインじゃないキャラクターはちょっと細身だったり、なかなか人選も凝っているようです。
↓↓↓
以下
ネタバレ
あり
↓↓↓
自分はちょうど主人公ドミニクと今作で仲間になるデッカードとの因縁がギリギリ理解できる6作目"EURO MISSION"から見始めたのですが、それでも6作目で死んだジゼルとハンのことを考えると、デッカードとの和解はあっさりし過ぎていて、もう「デッカードが何か悪いことしたっけ??」みたいな扱いになってることに驚きました。
ドミニク、もうジゼルやハンのことはどーでもいいのか?
めちゃくちゃ斜に構えた見方をすれば、ジゼル役(『ワンダーウーマン』で有名になる前のガル・ガドット)やハン役の俳優は、デッカード役(ジェイソン・ステイサム)より知名度で劣るので、ジェイソン・ステイサムがメインキャストになってくれたらもう用無し、とでも言われたかのよう。
何でそこまで嫌味な見方をしてしまうかというと、ドミニクの元恋人エレナも、今作であっさりオサラバだったから。
まるで、本命のレティがドミニクの元に戻ってきたからエレナは邪魔、だからこの辺で殺しておこう、とでもいうように、あっけなく殺されて終わり。
「デッドプールとコーグの『フリー・ガイ』リアクション動画」でデッドプールが『フリー・ガイ』のヒロインに対し、「冷蔵庫の女(=主人公を成長させるためにあっけなく殺されたり犠牲になったりする女)にはなるなよ」と皮肉を言うシーンがあるのですが、今作のエレナはまさに「冷蔵庫の女」そのもの。
この「冷蔵庫の女」、昔から小説にありがちなパターンとして、大昔に学校で紹介されたことを思い出しました。
主人公の男性キャラが成長するために利用し終えた女性キャラ(大抵同年代の賢い妻や恋人)は、用済みになると作中で感動的に「殺され」、主人公は妻や恋人が死んでくれた「おかげで」もっと若く自分より能力の低い美女と結ばれる口実を得て、妻や恋人から得た能力で尊敬され幸せに暮らしていく、というパターン。
聴いた時は衝撃でしたが、実際に小説や映画を見ていると、この展開の多いこと。
特に登場人物が多くなりがちな映画では、女性キャラに限らず用済みのキャラクターはどんどん感動的に「殺され」ます。
物凄く嫌な言い方をすると、映画的に使い勝手の良いキャラクターは過去を綺麗さっぱりなかったことにされ、急に愛嬌のある善人に様変わりし、主人公の仲間として快く迎え入れられ、使い勝手の悪いキャラクターは特に理由もなく殺して終わり。必要ないから。
これは流石にないんじゃないか…と6から見始めた新参者ですら思ってしまいました。
上に「ファミリーとの絆はしっかり描いている」と書きましたが、それは現在生きてる仲間だけ。6作目、7作目と比べ、全体的に人の生き死にに対しての扱いは軽い感じがしました。
映像としては非常に迫力があり、とくに序盤のキューバの活気あふれる人々や、華やかな色使いも素晴らしく、今作も好きではあるのですが、前作・前々作と思い返してみても、周囲が主人公の都合良く動いてくれるのは創作だからある程度は仕方ないとしても、命の扱いに関しては、こんなに軽んじてたっけ?と引っ掛かってなりません。
おかげで、どの場面もいまいちスカッとしませんでした。
前作の撮影途中でブライアン役のポール・ウォーカーが亡くなり、ブライアンというキャラクターは(元々6作目で引退を示唆してはいたものの)今後強制的に使えなくなってしまいました。が、前作SKY MISSIONでブライアンの扱いは勇退といった感じで、今作のキャラクター達のように軽んじられているようには見えませんでした。
キャラクターがストーリー内で死ぬのと、演じていた俳優自体が死んでしまうのとでは全然違うとはいえ、そのキャラクターがシリーズ内で二度と出てこないことに変わりはありません。だから余計に気になってしまいます。
ちなみに6作目、7作目、8作目(今作)と、脚本家は全て同じ人です。であれば、ドミニクがデッカードと笑顔で握手……の前に、ちょっとでもジゼルやハンの名前を出してくれても良かったのでは?息子を助けてもらったからファミリーを殺された件はチャラ?そんなわけはない。
ジゼルは百歩譲って戦いの中での事故と諦めがついても、ハンは違う。「デッカードが殺した」とドミニクは認識していたはず。なのに、それを完全に水に流したように笑顔で握手。違和感あります、流石に。
あと、こんだけ長々語っといて何ですが、それ以前にメインストーリーが全然記憶に残りません。笑
公開当初にも一度見ているはずなんですが、本日地上波で見てみたら、全くと言って良いほど記憶がありませんでした。
唯一、序盤のキューバでのカーアクションと、最後のジェイソン・ステイサムと赤ん坊のツーショットが似合わな過ぎて記憶に残っていましたが、それだけです。
シャーリーズ・セロンに至っては、あんなキャラクターがいたことすら微塵も覚えておらず。今回見て初めてシャーリーズ・セロンが出ていたことに気付きました。(自分の記憶障害が)酷すぎる。
完全に冷徹な犯罪者になりきっていて、あれでは到底終わらなそうな雰囲気もなかなか良かったし、別に(↑に挙げた以外では)何が悪いというわけでもないんだけど、見終わってみると雰囲気を楽しんでただけかも…という何とも虚しい気持ちになってしまいました。
もう一度見れば…と期待しましたが、やはり見終わってすぐ、「何だったんだっけ?」という気持ちになりました。
自分がアホなのを差し引いても、ストーリーの造りは6、7作目より微妙だったのかなと思っています。
決して悪い出来というわけではないので、カーアクション好きな方にはお勧めします。カーアクション映画の中では間違いなく随一のシリーズです。
全363件中、21~40件目を表示