打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?のレビュー・感想・評価
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個人的にとてもよかったです。ついでに劇中の最後のシーンを考察してみました。
※めちゃくちゃネタバレしてます。
この作品の最後になぜ典道となづながいなくなったか考察してみました。
僕が目を付けたのはガラスの玉です。あの玉は作品を見た限りでは玉の所有者の願いをかなえるためのものです。
玉の力は玉の所有者が納得いく世界を作るまで何度もやり直しもしくは現実世界の平行線上にパラレルワールドを作ります。この作品ではパラレルワールド説の方が有効と思われます。そしてやり直しのセーブ地点はうまくいかなくなった時の直前だと考えられます。リゼロの死に戻りに近いものです。しかし玉の所有者が納得した世界を作ったとき玉は力を失います。そして現実世界から玉の所有者と玉の所有者に大きく関わった人or玉の所有者が救いたかった人物を肉体と魂ごとそのパラレルワールドに持っていき現実世界から消します。現実世界でいなかったことにはなりません。なぜ現実世界から消すかは分かりません。ほかにも大きく関わった人はたくさんいますが今回は助けたかった方(玉の所有者にとって大きい存在)が優先されたと想われます。ちなみにほかの人たちはパラレルワールドにも現実世界にもいます。ただ二人だけが納得いった世界のパラレルワールドにいるということになります。つまりそこは彼らにとっての新しい現実世界になったということになります。だから劇中の最後に二人はいなくなった。今回の物語のキーは茂下の灯台とガラスの玉ってことです。
これが僕の考察です。これがほんとかは分かりませんが少しでも参考になればいいです。
つまらないものはつまらない
この映画に「君の名は。」だとか「シャフト」とか
「岩井俊二」だがらどうこうとか
一切、固定観念なしで見ましたがやはり駄作です。
内容がさっぱりわかりません。
逆にこれがわかる人は脳内でかなりの補正を
かけていると思います。
そもそも映画なんて大衆娯楽なのに
見終わった後に「?」とほとんどの人がなる
時点でダメなのです。
キャラ同士の人間関係、
キャラ一人一人の感情、
キャラの行動理由、
どれも伝わって来ず世界に感情は入っていきません。
すなわち「人を描けていない」のです。
Ifのガラス玉やなずなの父の死、
あの異空間など伏線は回収もなく話は終わります。
ヒロインで中1女子なずなのエロシーンは
必要でしょうか?
劇場内には子ども連れの方もそこそこいたので
終わった後の気まずい空気は余計に気の毒でした。
結局、打ち上げ花火は
下から見ようが横から見ようが
丸かろうが平たかろうがこの映画には
あまり関係ないのです。
関係あったとしても見る側には伝わってません。
岩井俊二さんの原作は見てないので
それは否定はしませんが
このアニメ映画に関しては
・絵が綺麗なシーンがある
・主題歌がよい
の2点以外
褒めるとこがありませんでした。
最悪
ストーリーがわからない、テンポが悪い、作画もイマイチ、CGが浮いている、菅田将暉が棒読み、他にもあるけれどとにかく見ているのが苦痛だった。
登場人物は何を考えていたのか
なずなの父に何があったのか
なんでユウスケたちは走って電車に追いつけたのか。
あの球は何だったのか。
とか色々考えているうちにスッと終わった。
「え?終わり?」と「やっと終わってくれた」が同時に来て、EDは見ないで劇場を出た。
本当に何を見せられたのかわからない。強いて言うなら気が狂ったオタクの見た夢。
公開2日目なのに空席だらけな時点で気づかなかった自分が嫌になった。
もう二度と見ないし見たくないし見た記憶すらなくなってほしい。
まだ広瀬すずに救われた。
広瀬すずの演技は個人的に好きだった。これも賛否両論あるが。
もしもこんなクソ映画が生まれてなかったら…
レビューは、酷評だが?
自分としては、凄く良かったぁ!なずなと典道の恋物語としてはすがすがしさが!最後の学校がはじまって、典道が出席のとき返事をしなかったのが違和感でした?
作画、映像、ストーリーともに良かったぁ!なずなの広瀬すずはありだが、典道の菅田将暉の声が、低すぎて16才の声には?です。後、タイトルが内容とあってないと思いました。
映像美はいいが…湯浅政明監督には及ばない不発弾
君の名は。に続けとばかりに登場した
90年代名作中編ドラマのリメイクアニメ。
確かに映像美は、試写会を延期したというだけあって
他のアニメと比べて群を抜いている
不思議な世界観を醸し出してるのはいいと思った。
しかし、イマイチループものである必然性が出てなかった
もう少し、ループのパターンを出せていれば、ああすればいいのに、自分ならこうするだろ、と観客に考えさせられるのに
この映画のパターンはなずなが連れて行かれるかそうでないかだけ。
せっかく、ライバルの男の子がいるのにあまり存在感が無い
観客は細田守版の『時をかける少女』のようにミスパターンを含めた色々なifを観たかったのでは?
例えばあのもしも玉を巡って祐介がifを体験してしまったり、『君の名は。』のようになずなを本当に救いに行って、どうがんばっても悪い方にしかならない『昨日公園』のようだったり、果ては誤ってなずなや典道が誰か(なずなや、その両親や祐介など)を死なせてしまう、といったように。
そういうのを期待したからこそ、観客の落胆が大きくなったのでは?と思う。
感情的な動きも今一つパッとしないから、観客に対して「これはスゴイ」と迫ってくるモノがない。
だから圧倒されるとか背筋が凍るっていうのが無く、綺麗な絵と音楽しか残らない。
ギャグもあまり上手じゃなかったし、わざわざRIKIの「キラキラスターナイト」が登場する意図もあまりよくわからない。
カーブやスライダーのフォームで投げてくるかと思ったら実はハッタリのただの球だったようなね。
劇中で「瑠璃色の地球」を歌うところも、この曲である必要性があまり見えてこない。
なずなのデザインは確かに可愛らしいのだけど、セクシャルに書きすぎてて美に美を重ねるとダメになるという典型で、見せブラだったり浴衣脱いだりと、どうでもよさそうなセクシー描写を入れても、それは作品にとってマイナスでしかない。
正直、今年の映画としては湯浅政明監督作品の『夜明け告げるルーのうた』に遠く及ばなかった印象がある。
映像的な没入感や音楽の必然性、動きの心地よさ、ごく自然にテンポ良く入る小気味のいいギャグ、さらに同じようにテーマ曲の「歌うたいのバラッド」を独唱する場面も、キチンと脚本上必要なことがわかるし。
『君の名は。2』を目指したものの、結果として出来上がったのは不発の花火玉だったという印象。
ステータスを映像に全振りしすぎたのかな?
そこそこのヒットはすると思うけども、何回もリピーターが来る作品ではないと思う。
つまらない映画だった
公開日当日、脇役の声優陣がかなり豪華で、同時に監督が新房さんということでかなり期待して観に行きました。
しかし、終わってがっかり。
まず、作中の世界設定がどういうものなのかわからない。
次に登場人物に魅力がない。登場人物の行動動機がはっきりしていないのと、2時間の映画で描くのは難しいでしょうが、まるで登場人物の人間性のようなものが見えてこない。
主人公の男の子がヒロインのことを好きなのはまあ、察せはするけど明確に表現されていない。
主人公の親友っぽい人の行動もよくわからないまま。
登場人物はみんな怖いです。なんというか、思考回路が違いすぎて理解できませんでした。
そして何よりシャフ度がない。
展開が読めないのが楽しい作品はありますが、この作品はバランスが悪すぎて悪い意味で展開を予想さえしたくなくなる。
シャフト制作の個人的に好きな、無駄に豪華で奥行きがありすぎる建物などもなんかシャフトの代表作に比べると存在感がなく、妖しい背景の魅力がなくなっている気がしました。
君の名はの劣化版などと言われていますが、どちらかといえば、時かけの劣化版って感じですね。時間遡行のシーンをあれだけ某魔法少女作品で魅力的に書いて来たのに、それに比べるとあまり魅力的なシーンには見えませんでしたし。
これを楽しみにしてる人は是非観に行っていただきたいですが、まあ、後悔するでしょう。
そのことについてコメントしてくれると嬉しいです。
タイトル通り
原作等読んでいませんので、アニメ版を見ただけの感想です。
全体的に受け手が頭を使って解釈しなければならない場面が多く、結末も曖昧なので、観る前に期待しすぎてしまった分残念に感じてしまいました。
色々な意見がありますが、劇中で打ち上げ花火を横から見たら平たいのか?丸いのか?という議題に対し、祐介の放った「そんなのどっちでもいい」という台詞がこの映画の全てなのだろうと思います。
主人公が想像したどんなif世界にも正解や不正解がないように、受け手の私たちがどんな解釈をしても「そんなのどっちでもいい」ことで、タイトル通り「どこから花火を見るか」をそれぞれが選択して楽しむものなのでしょうね。
打ち上げ花火、見ずにキミスイ見るか?
先日、君の膵臓をたべたいを見て感動して泣いたので、このアニメも同じ感じがしたので楽しみに見ました。
すると、泣きました。
それはあまりのひどさにです。
終わりの部分とかそんな以前に何もかも中途半端で、早く映画館を出たくなりました。
声優さん?なずな役の人はもう少し感情を込めた方がいい。
オタク目線の反応
最初に結論からいうと面白かったです。けど人にほいほい勧める作品ではないし一回見れば満足かなという感じですね。でも飽きさせずに二人の大恋愛を見させていただきました。ただ君の名はのように二人は出来た人間ではないのでそこは悪しからず。(原点部分はネタバレを含みますので)
批判されてる、主人公の声は気になると言われればそうだな程度で30分くらいで気にならなくなると思います。
構図が変という意見や作画がおかしいなどの意見もありますがいつものシャフトの表現なので気にならなかったです。
あと下ネタが気持ち悪いとありましたが洋画程度なので普通かと
ご都合主義アイテム、確かにありますけどココだけ批判するのは間違い!このアイテムを通じて提示された問題にどう立ち向かうのかが重要なのです!
このサイトを見るくらい気になる方は劇場にGOです!
ここからはネタバレの感想になります
好きな点として主人公の友人、祐介というキャラが主人公の典道を上手くたたせてると思います。他の男でもいいじゃんという訳ではなく典道くんじゃなきゃダメ!というのが観客側に思わせて主人公を立たせていました
なずなちゃんもエロ可愛いミステリアスな雰囲気を漂わせた大人な女ですが結局子供なので大人の都合に振り回されてる姿に結局子供なんだなと思い問題提起として良いと思います。
納得いかない点
世界が終わる原因が酔っ払った花火師だったのがなんとも、気にしなくてもいいところだけどもっといい終らせ方があったんじゃないかと思いました
そして私が3.5の最大の理由、「オチがない…」中盤まで凄い盛り上がって二人がくっついてよかったよかったなのに、最後の先生が生徒の名前を読み上げるシーンのあとクレジットが流れます。これはCパート(オチ)があるな!と思って待ってたら終わっちゃってました!
確かにさ~起承転結ちゃんとしてなかったり結が弱かったりするけどこの作品はちゃんと見せなきゃいけない奴だよ~~~!
あ~あ~二人がイチャイチャしてるシーンで終わってほしかった。
オチの弱さが「君の名は」と大きな差になりますよ!(比べなくてもいいけど)
以上、アニオタの目線で見ました。
アニメーションはよかった
原作は未読です。
恐らく君の名は。を見てジブリ以外のアニメーション映画を見てみようと思った方が君の名は。レベルを期待して見たのでこの評価になってるんでしょうね。短文で酷評している方は上記のような方が多い気がします。
まぁそれはさておき今作の評価です。
アニメーションはシャフトらしいというか新房らしい演出が盛りだくさんでした。幾何学模様のような背景や建造物、ネットリとしたカメラワーク、まぁいつものシャフトです。良いなと思った演出は螺旋階段だけを映すシーンでしょうか。カメラの動く方向で現実とifの世界を表しているような気がします。
サウンドも良く、場面の盛り上げ方に合っていました。
と、いい評価はアニメーションとサウンドでしょうか。
まぁこっから酷評なんですよね……
まず、主役陣営は声優を使うべきです。人を呼びたいのもわかるし、上からの圧力とかもあるでしょうが、やっぱりここが酷いと見てるのが苦痛になります。
主人公が何言ってるかわからないところがあるのが致命的、アニメの声に中学生のリアルさなんて求めなくていいです……
俳優と声優の掛け合いのところで優劣がわかってしまうのは頂けないです。声あてが上手い俳優さんなら文句はないですが今回は厳しい。
もう一つ言うと、シナリオが消化不慮過ぎじゃないでしょうか。含みがあるようなラストを作るのはいいですが、丸投げしすぎやしませんかね?
とりあえず、アニメーションは良いのに主役の声とストーリーがマイナスにふってて凄い残念です……
シャフトのアニメが見たい方のみ見に行くべきだと思います。
おわり
「お前らにはこういうのが受けるんだろ?」
「夏」「男女の逢瀬」「繰り返す時間」
この設定の物語に私はひどく弱く、アニメーション映画だけでも、「君の名は」や「時をかける少女」は甲乙つけがたい素晴らしい作品だと思っている。
新房監督、制作会社シャフトが近年手掛けた「傷物語」三部作においても(言いたいことはあるが)エログロアクションシーンは楽しめたし、シャフト特有の表現も決して嫌いではない。
そんな贔屓目を持った私でも、この作品はつまらなく感じた。
登場人物が何を考えているのか分からないまま話は進み、突然、曖昧に物語は終わる。
主人公が時間を巻き戻すとそれまでの記憶が消える(中途半端にフラッシュバックするようだが)ことで、ヒロインを救おうとした気持ちまで一旦消える。
その瞬間に主人公と鑑賞している私たちとの感覚は離れ、主人公がまた救おうと思うまで、誰でもない立場でぼんやりと茶番を眺めねばならないのは、非常に苦痛であった。
90分程度の短い物語であるのに、物語に関係ない担任と生徒のやり取り、程度の低いギャグ、突然始まるヒロインの歌など、何かの伏線であるわけでもない要素があるのも、不満を感じる一要素なのだろう。
時間を繰り返す理屈にしても、あの球が一体何なのか、過去のシーンで何故ヒロインの父が持っていたのか、電車に飛び乗るシーンで(記憶は消えるのに)典道が球を拾った理由や、球が巨大化した理由など、一度見ただけで疑問に思う部分はある。
「君の名は」には自然や街並みの表現に対する並々ならぬこだわりに身震いをしたし、
「時をかける少女」には、時間を繰り返すことで引き起こる問題、残酷さを描いた。
そして両作品とも、キャラクターの心情を、最後まで丁寧に描いていた。
それらと比べると「打ち上げ花火~」は、どうしても見劣りしてしまう。どうしても急ごしらえで作られたように感じてしまう。
「アニメで恋愛、繰り返す時間、人気俳優器起用にキャッチーな主題歌を添えて」
「お前らはこういうの受けるんだろ?」
「こういうのが好きだろ?面白いんだろ?」
という制作陣の声が聞こえてくる気がした。
なずなが駅で着替えるシーンは好きです。
これからどうなる?ってところで
何も面白くなかったです。制作がシャフト、米津玄師の曲につられて見てしまいました。完全にダメです。作り込みが甘すぎます。最後に見たのが 君の名は。 なので、その印象が強すぎるだけかもしれませんがやはりダメです。キャストで非オタが釣られてしまえばいいかなと思います。そもそもキャストが声優さんじゃないので細かい表現や声の感じがちょっと違くないかなと思うところも所々に出ていて違和感しかありませんでした。
キャストと言うよりセリフ、脚本共になぜこれで行けると思ったのか非常に疑問です。見る前にもう一度考え直してください。
絵は本当にシャフトのいいところが詰まってました。絵は大好きです。まるで戦場ヶ原さんとあららららぎさん(かみまみま)の幼少期みたいな雰囲気を勝手に感じ取って楽しんでました。むしろそんなことを考える余裕のできる映画でした。タイムリープとか死なないだけのリゼロかな?って感じでした。
嫌な予感的中
元作品に強い思い入れがあり、アニメはほぼ見ないので嫌な予感はしていましたがやはり名作のリメイクは無理がありますな。ああ残念。
イイ点もあり、楽曲や映像、少し現代アレンジした台詞とかは悪くなかったです。また他の人の言う、広瀬菅田主役2人の台詞回しも逆に朴訥さがあってもいい役柄で、脇の上手いユースケ役の声優宮野より物語にマッチしてると感じたくらいです。
20年以上前でも実はパラレルワールドストーリーはそう珍しいものではなかったので、他の方の言う内容の薄さはある程度仕方ないと思います。目新しくはないのだし。
ただ此処からは譲りません。
「もしも世界へワープ」を元作から変更し、何度も繰り返した時点で、観る方は飽きがくるので、相当納得できるような伏線回収とか、切なくも勇気がもらえるようなあっと驚くエンディングを用意しないと、とてもじゃないが感情移入もできないし満足感も得られません。同じパラレルワールド映画のバタフライエフェクトのようなストンと落ちる終着点を、まだかまだかと期待するもアノ終わりでは、散々ファンタジックな妄想で盛り上げといてガキのくせにチューして終わりかい!と肩透かし感しか残りません。そもそも互いに想っているのに伝えられないもどかしさがぶち壊しでしょうが。
また終わりもいただけない。教室での朝点呼シーンで主人公が居ない理由は観客の想像にお任せなんでしょうが、この時点まで大して凝ったストーリーで無いなら、せめて最後は分かり良く一皮向けてイイ顔して登場するか、寂しげに窓から遠く見るとかでいいのに。何でここに来て観客を突き放すのか理解不能です。新喜劇ばりに客席はこけてましたし。
この作品のキモは、どの分岐点を選んでいたとしても、新学期には1人大事なクラスメートが居なくなってしまうという、子供には変えられない運命の切なさ。また、リアルな人生同様、完全なハッピーかアンハッピーかの二択というわけではなく、それぞれの選択にはやはりイタミもアタタカサも伴うということでないかと思うのですが、何か中途半端な感じになってしまいましたね。残念。
こういう映画もあるのだなと
全体的に、ちょっと「?」が多い作品でした。
石とif電球の正体は何だったのか。最後に2人はどうなったのか。突然馬車とドレスが現れる謎世界、所々で声の抑揚が消える主人公。
展開もこれといった盛り上がりに欠けていて、あと一歩物足りなかった感は否めないです。
特に「君の名は」みたいな映画を期待してしまうと、見終わってから不完全燃焼な気持ちになってしまうのではないかと思います。
ガラスや水、風景の作画はすごく綺麗で、音楽も雰囲気によく合っていたんじゃないかと。
未来のことも少し触れて欲しかったなとも思いますが、個人的にストーリーは結構好きでした。
色々な意味で不思議で、新鮮な映画でした。
好みは分かれると思います。
以下ネタバレ注意 所感
友達に誘われて見ました。
結論から言うと、映画にするまででもなくね?です。2度目は誘われてもいかないです。
あらすじ: もしも()無能がもしもボックスを持ったら。
まず「よかった点」をあげると、絵は綺麗でした。
某新海誠映画に比べると負けますが、綺麗だと十分思えるものでした。
あと、ヒロインは可愛かったです。ヒロインの声優もまあ違和感を感じませんでした。
あと脇役声優も良かったです。さすがプロでした。
次に肝心の「よくなかった点」。
まず主人公がへたれ無神経童貞すぎます。
あと、物語の謎となったビー玉(?)みたいな物がいったいなんなのか、どうしてなのかが最後の最後までさっぱりわかりませんでした。
あと脇役のいる必要性をあまり感じないほど、絡みが薄く、意味のわからないものでした。
"最も気に入らなかった" のが、ここまで美人なヒロインが、いいところも何もないただのへたれ童貞を好きになる理由がわかりません。合理性に欠けすぎです。
終始疑問でかなりイライラしました。
腑に落ちません
広瀬すずと菅田将暉の演技が酷いとかそういうのは他の方が十分書いてくれてるので僕は別のことを。
ラストシーンの出欠確認で島田典道の返事が無く、机も空席という終わり方でしたが及川なずなの名前は呼ばれてすらなかったですよね。
これはなずなが無事(?)転校したという事なのでしょうがあの状況でなぜなずなだけが帰ってこれたのかがイマイチ分かりませんでした。
典道はなずなが居ればどれだけ世界が狂っていても良いと言ってますがなずなはそれを拒んで帰って来た...と考えてもそれなら何故典道は帰ってこなかったのかがよく分からなかったです
映像は流石シャフトさんという感じで映画館の大画面で観る価値はあると思います
結論。花火はどうでもよい。
主人公の典道がなぜヒロインなずなを好きなのか、
恋のライバルであり友人でもある祐介と典道の関係がどのような
ものなのか、まったく描ききれておらず見ている側の感情移入が
できません。
意味のないエロシーンと下ネタ、
色々と伏線らしきものを散りばめるものの
それを回収しないままファンタジーたっぷりで映画は終わります。
結局何が言いたいのか?結果どうなったのか?
主人公の成長を見れないまま最終的にはタイトルの
花火は下とか横とかどうてもいいんだなって思いました。
まだまだ言いたいことがありますが、
かなりの駄作です。
美少女アニメファンなら観るべし!
題名の通り、美少女アニメファンなら、見て損はしないだろう。
ぜひ、周りの低評価に流されず、劇場に足を運んでほしい。
ちなみに、私は原作を観ていない。
『君の名は。』のような作品を求めているなら他を当たった方がいい。
『君の名は。』はリア充カップルでも観られるかもしれないが、この作品は、
あくまでオタク向けだと割り切った方がいいだろう。
ヒロイン・なずなが、どちらかというと男オタクの願望に従って描写されていたので、私が女性と観ていたら気まずかったと思う。
商業的理由で東宝などは、両作品をダブって見せたいだけだ。
それは、この作品にとって、評価の点で悲劇しか生んでないようだ。(少なくとも、今のところ)
声優の演技の下手さは、主観もあるだろうが、オタクならジブリで慣れているはずだ。これだけを理由にこの映画を観ないのはもったいない。
さて、この話は、『美少女アニメ』や『美少女ゲーム』が好きな人間ならば、
必ず絶対、感じ入るところがあるように作られている。
その理由を、少し長くなるが書いていきたい。
ここから先、当サイトに記載されているあらすじと、今までに書かれたネタバレなしのレビューを元に私のレビューを書いていくが、
全く、事前情報なしに観たい方はここから先は読まないでほしい。
私のレビューを読むまでに必ず『結末がはっきりしない』という他の低評価のレビューを目にしていると思う。(もし、そうでなかったら、このサイトからいくらでも確認できるはずである)
その点で、私もこの意見には同意である。ラストシーンで、すべての解釈を観客にゆだねてしまっている。これは、前年の空前絶後のヒット作『君の名は。』を背負って出てくる、東証一部上場企業・東宝の配給作品としてはにしてはあまりにも冒険心にあふれている。
しかし、当然であるが、ラストがはっきりしない、つまりオープンエンドであるということは、私たちが作品を解釈する余地が大きいと言うことだ。
そして、私は、『美少女アニメファン』、『美少女ゲームファン』であれば、割と素直にエンターテインメント性のある解釈を自分で、比較的簡単に見つけられると考えている。
これが、私がこの作品を多くの男性アニメオタクに勧めたい理由だ。
この映画は、主人公・典道とヒロイン・なずな が時間がループする中で織りなす、青春模様を描いたものである。
なずなは、キャラクターデザインからもはっきりわかるとおり、『化物語』の『戦場ヶ原ひたぎ』のデザインを強く受け継いでいる。
『化物語』と本作にスタッフ以外の関わりはないが、『化物語』ファンはどこかその見た目に安心感を覚えるのではないだろうか?
輪廻転生という言葉がある。かつて東浩紀という哲学者が、『データベース消費』と名付けたように、この映画の中で、(性格に違いはあるけれども)『戦場ヶ原ひたぎ』が再び蘇っている。(もしくはそのように錯覚させるキャラデザを導入している)
『データベース消費』とは、簡単に言えば、我々が普段目にしているアニメやマンガ、ゲームに登場するキャラクターは、『ヤンデレ』、『ネコミミ』、『ヘアバンド』等々、すべて『萌え要素』で構成されており、その組み合わせの妙、それを引き立てるストーリー演出の妙によってオタクたちは萌えるか否かを判断しているという説である。
ここでのデータベースには、要素の組み合わせも当然含まれる。キャラクターのプリセットのようなものだ。
そうして作り上げられた作品もまた、データベースへと組み込まれ、再び復活の時を待つことになる。
そして、私は、この輪廻転生がラストシーンでのヒロインのセリフと密接な関係を持っていると考える。
以下からは、本作のラストシーンをおさらいしておきたい。
ネタバレがダメな方はこれ以上は読まないでほしい。
タイムループを交えた駆け落ちの果てに、ヒロイン・なずなは『次はいつ会えるかな?』と、いきなり話の流れとは逸れるような発言をする。
当然主人公・典道は面を食らったような態度しかできず、戸惑う。
そして、なずなの父親の形見である時間遡行を可能にしているガラス玉が、酒に酔った花火職人(!?)によって打ち上げられると、その粉々になったガラス玉には、おのおのの登場人物の願望が映し出される。
典道には、なずなとのキスシーン、なずなには、典道との東京でのデートシーンがガラス玉に写る。
その後、彼らはキスをして、しばらく幻想的な花火のシーンが続いた後、夏休みの終わりの教室のカットへとつながる。
なずなは、親の都合で夏休みの途中に転校しており、もうこのときはいない。( ハッキリとした描写はない)
そんな教室のホームルームで各人の名前を教師が読み上げるのだが、このとき典道の姿もない。
困惑した教師が何度も呼ぶが、それでも典道が現れず、ここで映画が終わる。
あまりにも唐突で観客を突き放したようなシーンなので、ここで賛否(主に否)が分かれるの仕方ないと思う。当然、私も、あのシーンの後の二人の続きが気になってしょうがなかった。
しかし、先ほど書いた輪廻転生、『データベース消費』の話とラストのなずなのシーン『次はいつ会えるかな?』 (またはその後の『次はどんな世界で会えるかな?』)の言葉を思い出してほしい。
ちなみに、このセリフの変化も、後の説明につながる。
おそらく、脚本家は意識的にこの台詞を、ラストのタイミングで彼女に言わせているはずだ。
これは、いつまでも僕たちがアニメやゲームの世界に耽溺し続けている限り、戦場ヶ原ひたぎやなずなと何度でも形を変えて再会できることを暗喩している。
そして、典道の不在。これは、アニメやゲームに耽溺したオタクがこの現実世界から旅立ってしまう様を表現したものではないか? と私は考える。
つまりこの作品で、作者たちは『もし、永遠にアニメ、マンガに熱中できるのであれば、おまえたちはヒロインと飽きることなく幸せな日々が送れる』というメッセージを暗に送っていると言うことになる。
上記のセリフの変化は、私たちにあのセリフがメタ的な意味を持つことを示していたのだ。
私たちは数多くの作品を流浪しながら、なずなの幻影を追い続けるのだ。
新たに出会う作品の中で、私たちはまた、飽くなき欲望を糧に次々と作品を消費し続けるに違いない。
とは言っても、ラストの突き放された感じは、現実世界から旅立って、ヒロインと仲良く幸せに暮らす様の表現としては、あまりにも悲しみに満ちている。
これは、私たちが、必ずそれぞれの作品に飽きる、興味を示さなくなる瞬間が来ることを示しているようのではないか。
つまりこの作品は 『どんなに好きなキャラクターでも、必ずあなたにとって冷める瞬間がくる。それでも、また他の作品で再会できるかもしれない』というメッセージを発しているということになる。
特に男性オタクには共感出来る部分あるはずだから劇場で観てほしい! それが私がここで伝えたいことだ。
冒頭の主張とも連なる部分だ。
当然、上記の解釈は私個人のものであり、ただ単に典道はなずなの不在に腐って学校をサボっているだけかもしれないし、もしくは、まったく別の意味が含まれているのかもしれない。
しかし、オタクの方々であれば、『ハンコ絵』やあまりに類似した設定のキャラクター同士、また同人誌文化などのおかげで、ここでの輪廻転生の考え方にたどり着くのにそう苦労しないだろう。(東浩紀の功績もあるし)
さて、ここまで読んでしまった方、ぜひ劇場に足を運んでください。たぶんあなたは、オタクか、もしくはオタクに興味がある方でしょう。たぶんいろいろ楽しめると思います。
映像はほかの方々が言っているとおり、シャフト的な意味で非常にきれいです。
主題歌も、個人的にはサビの出落ち感が半端ないような気もしますが、いい曲です。
ぜひ、観てみてください。
たぶん、小さな単館などで上映されれば隠れた名作! 的な位置を確保できた、そんな作品ではないかな、と思います。
2017/08/20追記
原作映画版と大根仁の小説をチェックしました。
なるほど、確かに、挿入歌の『Forever Friends』の使い方や、観終わった後の余韻は、原作映画の方が優れているように感じました。
しかし、あの脚本から今回のアニメのために改変するに当たって、それほど改悪された部分も見当たらず、どちらも同じくらいに優れているように感じました。
むしろテイストはうまく生かしていたように感じました。
また、小説版では、映画より詳細に語られており、もしアニメ映画にて謎に思う箇所がありましたら、読んでみると何か発見があるかもしれません。
(しかし、個人的にはこのような商法はあまり感心しません。すべて映画の中に落とし込んでほしいものです)
小説版では、アニメ映画と違ってかなり現実的な着地点を見つけていましたが、アニメではシャフト節、新房節によりその部分がだいぶ変更されています。
私はアニメ版の方が好きです。
また、小説を読んだ今でも、上記の解釈は、言葉足らずの部分はありますが、アニメ版では通用するのではないかの考えています。(あくまで一解釈としてです)
当然、小説がベースとなっているのであれば、私の上記の説は、まったくのデタラメということになります。
しかし、小説のみのシーンが散見される中、最後のシーン(どことは言いません)は、アニメ映画オリジナルの要素がたくさんありました。
やはり制作者には観客にベースとなった小説以上の夢物語を提供したかったのではないでしょうか?
私の説もそんな夢物語の一部となれるなら幸いです。
全148件中、121~140件目を表示