打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?のレビュー・感想・評価
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まあまあだった
元々の実写版が小学生で、だったらぎりぎり花火が見る角度で変わると思っても仕方がないかもしれなかったが、中学生で本気でそう言っているならアホだとしか思えず、ちゃんと説明してやれよと思った。ただ、ニコニコマークやハートマークなどの仕掛け花火が存在するので、説明が面倒だ。
実際横から見たら、横に輪切りで平べったくなっていて、これじゃなくて縦に平べったく見えなきゃ変じゃないか。元々変なのだけど、それじゃない感が強かった。
ヒロインが、性悪女にしか見えなくて、この先に幸福があるとは全く思えなかったため、あの結末で終わりでいいと思う。自分の思い通りにしかできないタイプだ。それに見合うだけの美貌もあるので、IT社長などと結婚すればいいと思う。お母さんもそういうタイプで、気の毒としか言いようがない。
男の子の顔がかわいらしすぎて気持ちが悪かった。女の子向けの映画なのだろう。
水中でブクブク言わずに会話するし、海女レベルのえらい深さで潜水していたのが変だった。
いろいろ腑に落ちない点があったが、暑い夏のさなかに仕事するのが馬鹿らしくなるような解放感があって、夏に見てよかった。
実写が素晴らしい事もあってとても残念
アニメ映画化の話を知った時から嫌な予感はしてたけど、実写と比べると100と1の差で残念だったと思いました。
岩井俊二さんの作品は線引きは曖昧なのに空気感が素晴らしくて一度テレビで観ただけで胸に焼き付いてしまい離れないような何かがあるのですが、そういう感じが全くないまま観終わってしまいました。
新房監督はとても好きなのですが、線で表さなければいけないアニメでは難しい空気感のある作品だったと思います。
広瀬すずさんの声だけはちょっと近いものがあって良かったです。
この作品に関しては声優さんでなく役者さんで固めてもよかっのではと思ってしまいました。
声優さんの器用さや技術が素晴らしい程浮いてしまうような気がするのです。
原作を知らないまま観たとしても、ちょっと中途半端なタイムリープものみたいになってしまって終わってしまうんじゃないかと思ってしまいます。
実写はifというドラマ枠で、必ず『もしもこうしていたら』というテーマの縛りがあって、必ず異なる結末を描かなければならかったのでこういうシナリオになったのだとおもいますが、色々考察するといった楽しみ方をするなら縛りがなくて作られたアニメのほうだとは思います。(実写にとても追いつけないから考察する余白を無理に残したのかしらと捻くれたら見方をしちゃいそうになりますが)
海で亡くなった彼の繰り返す時間の中に街が閉じ込められてしまったのでしょうか。
銀河鉄道の夜でカンパネルラとジョバンニが見た夢のようです。
でもアニメ版はもう一度観たい!という感じにはならかったです。
とても残念。
女子は見ないだろう
酷評の中、なぜかを確認のため鑑賞。
ちなみに私は原作の大ファン。
恐いほどの耽美な映像となずなの美しさに魅了され、以来岩井監督のファンとなった。これがアニメ化されると聞いたときは、アニメであの美しさを表現できるのか、原作は45分だが尺はどうするのか、など原作が素晴らしいがゆえに当初よりアニメ化には疑問符をつけていた。
それで、感想としては、酷評とまでは言わないが、私的には満足できる作品とは言えないというのが正直な感想。
まず、なずなは13歳?にしてはエロく描かれすぎ。
16歳に見える?はい、そのまんまです。
原作を知らないと普通に高校生と思うのでは。
あと、胸の谷間のアップとか、着替えのシーンとか、服を脱いで下着で泳ぐシーンとか、フェティシズム満載で男子(私も)は大喜びだが、女子はさすがに引くのではないだろうか。恋愛要素もあるが、典道ほか男子かガキなため、女子がときめくようなポイントがない。そういう意味では女子はこの作品を見てどう思ったのだろうか。
あとこの作品をシャフトに任せたのは失敗か。季節感や子供の微妙な感情を表現するのにはあまり向いていないという気がする。イヌカレー的表現はこのアニメには必要とは思わなかった。他のレビューにもあったが、円形校舎のらせん階段とか、終盤の閉鎖空間のような表現は得意なのはよくわかるが、この作品に力を入れるべきはそういうところではないと思う。
酷評の原因の一つである声優に関しては、菅田の多少の棒読み感は気になるものの、広瀬すずに関してはアニメ版なずなのイメージと合っており演技もよかったと思う。
結局のところ、この作品のいいところはなずなの醸し出すエロスと音楽がよいというところか。もともと物語性があまりないところで、男子の妄想をそのまま表現したというとところにとどまっているという印象。
あと最後に、キスは必要なかったかな。
大人になろう
実写版の要旨・・・少年達の群像劇であり、全く同じ打上花火を見ていても、見え方は見ている人の心境などでそれぞれ異なるということ。
アニメ班の要旨・・・実写版に加え、作品の舞台が津波被害を受けた町ということ。また、重要な役割を果たす「あの玉」は海で犠牲になった人の「もしもあの時」という悔恨の念の象徴であり、亡くなった主人公少女の父からのメッセージでもある。
なお、結末は作品ポスターから想起されたい。以上。
酷評は妥当かもしれない。でも…
観る前にレビューを見たら酷評が殺到していたので、逆に怖いもの見たさもあり、鑑賞しました。
しかし、個人的にはすごい好きな作品でした。
元々、予告編を見て、原作である岩井俊二監督、脚本の原作ドラマが好きになり、今回はどのような作品になるのか気になっていだのですが、かなり良い作品に仕上がっていて、満足です。
個人的に解釈した原作のテーマとして
「大人の事情から逃れられない子供の虚しさ」
といったものが、あると思ってまして。
今回のアニメ版に関しても、同じようなものが、劇的に(終盤に描写される町全体がドームのようなもので囲まれるところなど)表現されていて、アニメだからこそできるアプローチや発想に驚きました。
個人的にはもしも玉が打ち上げられてifの可能性が散って行く描写には号泣してしまいました…
しかし、アニメ版はそこから少し、救いのある結末になっていて、原作とはまた違ったアジがあると思いました。
ただ、酷評される方の意見はもっともで、中盤から終盤にかけて描かれるファンタジックな演出(瑠璃色の地球を歌うところとか)は見る人によっては、 抵抗感や嫌悪感が出て、主演二人の演技に関しては自分も「うーん」といった気持ちにもなります。しかし、これは起用した側にも問題があると思います。
また、ラストの描写を「解釈の余地がある」か「風呂敷広げっぱなし」と取るかによっても評価が二分されます。
少なくとも、見る人を選ぶ作品であるのは間違いないです。
ただ、響いた人には深い感動を届けてくれるでしょう。
まあ、これは個人的な見る目のない、にわか映画マニアの言うことなので、ある種の意見として受け取ってもらえると幸いです。
ただ、できればDVD化されたときにでも、一見して頂けると嬉しいです( ̄∇ ̄)
つまらなかったと思った方へ
まず、この映画の魅力を理解するには
それなりの人生経験が必要かと思います
ここからは僕の勝手な解釈ですが
あの玉はタイムリープするものではなくて
「もしもの世界」
つまりパラレルワールドを作り出すもの
玉は典道にとっての象徴だっただけで
きっとみんな何かしらのきっかけで
自分に都合の良いもしもを作って
あの日に捕らわれ続けていたんでしょう
ラストでおっさんが玉を打ち上げたことで
みんな、自分が描いたもしもを思い出した
こんな未来もあったんだなって
でも所詮それはもしもという妄想で
手を伸ばせば届いたはずの未来であっても
それができなかった結果が今で
だからそれに気付いた彼らは
突然大声で告白し出したり
海に飛び込んで抱きしめ合ったりした
今できることをやるしかないから
ずばりこの作品のテーマはここなのです
「もしも、こうなったら」ではなく
「今、なにができるか」
なずなが言っていた
次はいつ会えるんだろう、の
「次」は、この日じゃない未来
もしもじゃない未来のことを指してます
彼女は一歩進むことを選びました
そしてその勇気を与えたのは典道でした
ラストのシーン、校庭を走ってた2人は
シルエットはよく覚えてませんが
なずなと典道だと考えてます
典道は最後の最後まで粘って
ぎりぎり引き止められたんじゃないかなと
あるいは2人で駆け落ちでもしたのか
どちらにしても典道は
もしも、と後悔しないように
結果がどうなるかはわからないけれども
今できることを精一杯やったのだと思います
最初に書いた人生経験というのも
ある程度年齢を重ねて
もしもあの時、と思ったことのある人でないと
共感できない内容なのでは、と思ったからです
特にまだ社会に出ていない学生さんは
今が一番楽しい時期でしょうから
もしも、なんて思いもしないんでしょう
個人的にはメッセージ性もあって
こういう映画こそ、
「中身がある」と言えますね
某アニメ映画と比べて酷評してる方は
一つの作品としてのメッセージを考えるべきです
昔から新海誠を知っている僕としては逆に、
「君の名は」も綺麗な作品だったとは思いますが
良かったけど、なにが言いたかったの?
と思わざるを得ませんでしたがね…
追記:
他の方のレビューで、
この作品のテーマの一つとして
「大人の事情から逃れられない子どもの虚しさ」
と仰られた方がいまして
衝撃を受けましたので追記します
初めはなずなの母の再婚のことしか思い当たりませんでしたが、祐介も「私立に行け」と父親から言われていたようですし、
最も端的に表現されていたのは
ラストでおっさんが玉を打ち上げるシーン
あの場面でいきなり飲んだくれ親父が出てきた時は何事かと思いましたが
「いい加減な大人」が「子どもの無限の可能性(ifの世界)」を粉々にしてしまう描写だと考えると
散っていくifの欠片だったり
それを懸命に掴もうとする子どもだったり
涙無しでは見られないシーンだったのではないでしょうか
おでん屋で、わざわざあの親父のテキトーっぷり、ダメっぷりを強調したのも頷けます
あれも含めて演出だったのかもしれません
深い。
かなり酷い・・・だが・・・
最初にはっきりと言っておくとこの作品はあまりにも酷い。
序盤の退屈さと言ったら寝るかどうか迷うほどだった。どのキャラにも魅力を感じられず、主人公や友人、ヒロインの両親には苛立ちすら覚えた。唐突に始まる無駄に幻想的な演出やあまりにも遅い乗り物には腹を抱えて笑いそうになる。また、シャフト特有の演出はそもそも作品の雰囲気に合ってないと感じる。ストーリーも原作を読めばわかるのかもしれないが、あまりに突拍子もない展開で理解が難しい。
だがしかし、それらを乗り越えてクライマックスに至った時、私は悟った。これはアニメ映画という枠に収まるようなモノではないのだということに。
これは芸術なのだ。他者には理解し得ない製作者の心の中の風景なのだ。現実とは程遠い背景の中で流れる音楽、きらきらとした宝物のような美しい映像、それらが堆積していたフラストレーションと融合し、昇華され、感動を得る。
私はこのような経験は生まれて初めてだった。他でも言われているような「君の名は。」を見た時のような感動とも違う。未知の感覚だった。
私はこの作品について評価を問われれば、間違いなく酷い作品だと答えるだろう。しかしながらこの感動や体験は、この映画でしか味わえないものだとも思う。
最後に、この作品を世に送り出してくれた制作陣の方々への感謝の気持ちを贈りたい。
文学作品としては良かった。
文学作品としてはとても良かったです。
ただ、中学生の為、下品な下ネタ多めです。
菅田将暉が担当した典道は感情移入がしやすかったのですが、広瀬すずが担当したなずなは、棒読みが激し過ぎて感情移入が難しかったです。
本家のif:もしも、のシーンが少なかった。
その点ではうーんって思います。
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?は小説の方が良かったかもしれない。
迷わず原作を見ましょう!
原作はアニメ映画版と違って子供の頃の美しい思い出が繊細に描かれており、結末も美しくとても素晴らしかったです。
しかしこのアニメ映画は最後、原作と全く違う、ゲームで言うおまけの「異世界バッドエンド」的な感じで終わりとてもモヤモヤしました。
また、張りに張った伏線らしきものをほとんど丸投げにしたのはある意味驚きです。
このアニメ映画版はタイムリープ色強いし、最後に何かどんでん返しが起こったら、シュタゲ,Ever17並の神作になっていたのにな..と残念な気持ちでいっぱいです。.
結論、これは迷わず原作を見るべきですね。
あなたの人生に訴えかけてくる
原作のリリカルな映像とストーリーテリングが好きだったので、正直萌え要素を加えただけの焼き直しならば果たして見る価値があるのか…半ば期待もせずに映画館に足を運んだ。
結論から言うと、よい意味で裏切られた。確かに中盤までは原作に忠実。しかしながらアニメーションならではの表現は、他で引き合いに出される「君の名は」とも異なるスタイルでありながら決してひけをとらない。また、終盤にかけての展開はまるで万華鏡のよう、という表現が正しいかはわからないが、観客の予想を超えて来る。散見される意味不明との意見については、なるほど、確かに製作の背景を知らなければと思うところもあるにはあるが、そもそも、原作自体がテレビ番組「ifもしも」の制約の中で作られたもの、つまり、もともとそこに意味などないのである。つまり、細かい設定に意味を求めること自体が全く意味をなさないのである。そう考えると、単純に五感で楽しもうという気になってくる。
ところで、あなたは自らの人生の中で、もしもあの時…という思いを抱いたことはあるだろうか。ノスタルジックで、甘美で、それでいて感傷的な、胸を掻きむしるようなあの思いを。
本作は、私にとってのマルセル・プルーストである。この痛みを、未来永劫続くかのように思えるこの思いを、今、リアルに私は味わっている。胸にズキンと来る痛みを、繰り返し生きていくのはとても辛いことだ。しかし、だからこそ何度でも願わずにはいられないのだ。あの時、もしも、と。
最後に、本作は岩井俊二版をモチーフにした別の作品である。そこには、敢えてアニメーション映画として生まれ変わらせた作り手の思いが感じられる。誰しもが少なからず持っているはずのそれは、決して一様ではないのだ。そして、幾重にも積み重なる枝分かれした世界のひとつにあなたの「もしも」があるかもしれない。
アニメ慣れしてる人はつまらないかも
アニメ慣れして、作画がどうとか声がどうとか「粗捜し」する人は多分気に入らないつまらない作品ではないでしょうか。
逆にいうと、君の名は。を観て、アニメーション映画っていいな。と、感じた30代の少女漫画好きな女性は、見終わったあとになんとなく切なくなると思います。
ものすごく山場があるとは言いがたいストーリーで、同じ時間を何度か巻き戻しするので、学生さんは眠くなるかもしれません。
女優さん俳優さんが声をされてますが、なんにも違和感は感じられませんでした。
ただ、この二人が他の方が声を担当されていたら、もっと違った世界観になるんだろうな……。
ただ、もろ声優さん!とかではないのが好印象でした。
なぜなら、キャラクターの絵柄がアニメ慣れしてない私からしたら拒絶反応起こしてしまいそうだったからです。
だからある意味よかった。
風景はすごく綺麗でした!
劇中歌が本当に素敵。
物語のはじまりかた、あと鳥肌がたつところもありました。
胸がくるしくなるシーンもありました。
不思議なつかみどころのない作品として、ハードルを下げて見ると、いつのまにか終わってると思います。
見た感じ主人公の妄想
宣伝の通り主人公が作った世界だと思います。
主人公は彼女が連れて行かれた時に追いかけ
強い光に足を止め仲間達が母親を怖いと言いました。
強い光から既に妄想だと思います。
強い光の正体は友達の母親怖いという話から推測しましたが
虐待を主人公も受けている可能性があります。
なので拒絶反応で見る事が出来なかったのではないかと。
電車で無理やり母親に連れて行かれるがナヅナを
見た時に主人公は目と耳を塞ぎ見ないようにしていました。
仲が良い家族も理想で作った妄想で母親に触られる時に嫌な顔をしました。本当は怖かったが妄想では暴力は振るわれない修正をしたのではないかと思います。
もしかしたら最初からナヅナは存在していないのではないでしょうか。ナヅナは自分自身の投影だから異様に母親を拒絶し家出を決意しても無理だと思っている。友人も友達でもなんでもなく妄想かも知れません
最後に主人公の名前が先生に呼ばれても友達?は何も反応してませんでした。主人公は、次の世界に希望を持ち行ったようにしか見えませんでした。
最後まで見れたのは彼女がエロかわいくて彼女の存在が星5です。フィギュア希望してます。
下から見ても横から見ても普通の花火でした…
時間が巻き戻る不思議な夏の一日と少年少女の淡い恋を描き、93年にTV放映された後に劇場公開もされた岩井俊二監督の名作。
『モテキ』『バクマン。』の大根仁脚本、『魔法少女まどか☆マギカ』の新房昭之総監督の異色のタッグでアニメ映画化。
声の出演に広瀬すず、菅田将暉を配し、今年公開のアニメ映画の中でもとりわけ注目度と話題性の高い一作。
かく言う自分も、病的なまでに魅了された大傑作『まどマギ』の新房監督作という事で、非常に気になっていた。
気鋭のクリエイターを抜擢し、青春恋愛×SFで、おそらく東宝としては『君の名は。』路線を狙い、あの国民的メガヒットよもう一度!…までをあわよくば狙っていただろうが…、
蓋を開けてみれば、興行面はまだ未知数だが、どの映画サイトを見ても酷評に次ぐ酷評…。
さて、その率直な感想は…
何やら今年一番の駄作との声まで出てるようだが、そこまでボロクソ言われるほど酷くはないとは思った。
しかしながら、『君の名は。』『この世界の片隅に』『聲の形』など名作続いた昨年のアニメ映画群より魅せられるものに欠けたのも正直な印象。
まず、ストーリー。
岩井俊二のオリジナル版は遠い昔に見たか否か記憶が曖昧なくらいなので、どれほど忠実なのかは分からないが、時間が戻る設定を活かして二度と戻らない青春の日々の切なさ、儚さなどは上々に描かれていたと思う。
もしも、あの時…。
やり直せたとしても、歯車は上手く回らず…。
タイトルにもなっている花火の形も“もしも”の世界のモチーフとして効果的に使われていたと思う。
作画。
これはやはり見事な美しさだった。
日常描写は勿論の事、時折挿入される幻想的な世界。
ついつい『まどマギ』を彷彿させる新房×シャフトの手腕を遺憾無く発揮。
…ただ、
日常と幻想とタイムリープ交錯するストーリーの流れも悪くはなかった。クライマックスもまあ一応。
しかし…、そのクライマックスを受けてのまた日常に戻ったようなラスト。
確かに釈然としないと言うか…。
また時間が戻って何も無かったのか、それともあれも“もしも”の世界なのか。
好き嫌い分かれそうなのはキャラデザイン。
やたらと頬や肘膝がテカり、爆乳先生やスク水、ミニスカ、肌露出しまくりのワンピース…。
萌え~要素と言うより、妙に艶かしく、気持ち悪さを感じてしまった。
釈然としない最たるは、キャラの行動だろう。
一見、もしもあの時…と、タイムリープして自らの判断で動いてるようだが、その実はただ流されているだけ。
運命を自らの手で変えようと行動する『君の名は。』との決定的な違い。
だからこそ我々は、優柔不断な典道と思わせぶりななずなに終始翻弄されっ放しなのだ。
それにしても、アイドルになってもイケると思うと豪語するなずなの小悪魔っぷり…!
可憐でミステリアスで大人びていながら、内には激しい感情。
ツンデレと言うべきか、童○少年がポ~ッとなるのも分からなくもない。
そういや大根仁は監督最新作でも“男を狂わせるガール”を描くね。
広瀬すずの声はあどけなさと色っぽさを感じさせ、悪くなかったと思う。歌声も聴け、広瀬すずファンにとっては堪らない。
が、菅田将暉の声は…、中学一年生の役には合ってなかった。
総じて、まあまあ。
ボロクソ言われる駄作ってほどではなく、昨年の名作群に匹敵する優れた作品ってほどでもなく…。
普通の花火。
やはり新房の斬新な演出に虚淵玄の独創的な脚本が合わさっての大傑作だったんだろうね。
ま、その新房監督には『まどマギ』の新作という特大花火を今もお待ちしてますけどね。
分からなかったというの人の為に解説
こちらのサイトには初投稿です。よろしくお願いします。
あまりにも酷評が多い本作ですが、それは作品が悪いというより、宣伝の関係で正しい視点で視聴がされなかったのが主な原因だと思います。
実際、本作は観る人を選びます。
分からない人には分からないが、特定の視聴者層からであれば十分評価できる作品なのです。
よくレビューで「話が意味分からなかった」とか「最後がどうなったか分からない」といった意見を目にしますが、話を読み解く上で必要な情報はちゃんと作品で描かれています。
それを単に「分からない」というのは己の無知を晒しているだけですので、レビューの際は十分注意するべきだと思います。
子供が漢字ばかりの小説を読んで「つまらない」というのと同レベルですので。
以下、本作を楽しむ為の解説と注意です。
まず、本作は全年齢向けではありません。
できれば30代以上かつ男性(の気持ちが分かる女性含む)が理想の客層。
現在進行形で子供・若者な方には楽しめないでしょう。
主役は子供ですが、よくある学園モノのように追体験して楽しむのではなく、自身の子供の頃に当てはめながら「自分もこういう時期があったな」と振り返りながら鑑賞すべき作風なのです。
また、宣伝ではあまり触れられていませんが、原作の存在を確り認知していることも楽しむ上で重要。
ここが宣伝における最大の失敗で、原作は90年代のテレビドラマです。
アニメでもその世界観を踏襲しているのですが、つまり観客も約20年前の視点で見ないと現代に当てはまらない価値観が出てくるのです。
例えば、映画ではケータイやPCが出てきません。
ケータイやスマホでいつでも友人と連絡が取れる現代人には待ち合わせをすっぽかされた時のもどかしさ等はあまりピンと来ないでしょう。
ドラマ当初は現代劇として見れた本作も、今では古典。
惜しいことに本編では時代設定が明確に「西暦◯年」などと出て来ない為、現代劇として間違って捉えてしまった観客も多いのではないでしょうか。
次に人物描写ですが、基本的に男主人公である典道のみ心理描写が描かれています。
よくヒロインのなずなが何考えてるか分からないという批判も見かけますが、それは分からなくて当然のこと。
そもそも描く気がないのです。
自身に当てはめて思い返して見てください。
昔いた「初恋のあの子」が何を考え、誰が好きだったかなんて理解している男なんてまずいません。
そんな「側にいるけど分からない」という不思議な存在がなずななのです。
ちなみに主人公達が下らない話題で盛り上がっているのは、単純に子供であることを印象付けると同時に、なずなが大人な女性であることを引き立たせるのが演出としての狙いでしょう。
終始主人公を翻弄するミステリアスで大人びた少女であるなずなですが、母親に連れ戻されたのをきっかけに主人公は気付かされます。
それはつまり「彼女は大人ではない」ということです。
どんなに大人びていても、結局は子供。
本物の大人には逆らえません。
だからどこまで行っても逃げることしか出来ない。
電車の中でなずなは両親が駆け落ちカップルだから、と自分達も同様に駆け落ちを提案しますが、これも実は全く親と同じではありません。
両親は大人同士だから駆け落ちしてもその先で生きていけます。
しかしなずな達は違う。絶対に近い内に限界が来て生きて行けなくなり、親の元に帰らざるを得なくなる。
恐らくなずなはそれを分かっていたのでしょう。
電車の中で歌うシーンで彼女はドレスを纏いますが、これは恐らく「午前0時になると魔法がとけるシンデレラ」をイメージしてのものと思います。
(このドレス=シンデレラというのも少々古風なイメージで、若い視聴者にはピンと来ないでしょうね)
で、その後両親達に見つかってやっぱり逃げる訳ですが、その後の巻き戻しでこの作品を読み解く上で超重要な場面が一瞬映ります。
見逃した方も多そうですが、それは両親の車をなずなが電車の窓からこっそり覗き込む場面。
母親は泣いていたのです。
ここでなずなは気づいたでしょう。
「母は本気で自分のことを心配している」「帰るべきだ」と。
一見、本作は典道の都合の良いように典道だけの時間が巻き戻っているように見えますが、それにより他の人物の心境にも影響を与えています。親友の意見がコロコロ変わるのもその暗示。
同様になずなも、繰り返す時間の中で、両親に対して逃げる以外の答えを見つけたのです。
その為、(明確にはなっていませんが)この後のなずなには幾分余裕が見られ、(ちゃんと最後は帰ることを前提に)典道との時間を楽しんでいたように見えました。
終盤おかしな空間に閉じ込め、典道はここで一緒に過ごすことを提案しますが、前述の答えを見つけたなずなは、それを肯定しません。
そして、「もしも」の閉じられた世界で共に過ごした二人に終わりが訪れます。
球が砕け、様々な「もしも」をガラスの破片のようなものに映しながら空間は消えていきます。
その中には主人公だけでなく、友人がなずなと時間を過ごす「もしも」も映し出されます。
そしてそういう可能性もあり得たのです。
そこがこの作品のテーマ性であり、「後悔しないように行動を起こせ。もしも、で終わらせるな」というメッセージでもあるのです。
余談ですが、ここの描写は原作以上に美しく、アニメらしさを最大限活かした名シーンだと思います。原作と同様の挿入歌が流れるのもファンには嬉しいところ。
本筋はここで終わり、その後のなずなと典道は描かれません。
スッキリしない終わり方だと思う方も多いでしょうが、何を描写したって興ざめしそうなので観客の想像に任せるの自体はありだと思います。
少なくとも、空席になった典道の机を見る限り、彼は何かしら行動を起こしたのでしょう。
成功するか失敗するかは分かりませんが、子供のうちは失敗も成功の母。見守ってやりたいと大人の私は思いました。
何もせず後悔した多くの大人(観客)達は、そんな経験を思い出しながら懐かしむというのがこの映画の正しい楽しみ方だと思います。
また、タイトルの下から見るかが話と関係ないという批判もありますが、これは原作でも同様だったと記憶しています。
原因はテレビドラマの企画でタイトルは「〜するか、〜するか」という形式にしなければならない縛りがあった為で、本当は別のタイトルにしたかったそうな。
そうした背景事情も含め、原作に忠実にしつつアニメらしいアレンジを加えた本作ですが、変に原作を引きずらずに現代劇として新たに構築した方が「時をかける少女」のように成功を収められたのではないかと悔やまれます。
長文失礼しました。
もし本作を観てよく分からず楽しめなかったという若い方は10年後にもう一度チャレンジしてみて欲しい一作です。
少なくとも今とは違った印象を受けることは間違いないと思います。
下から見ようが横から見ようが妄想にしかならない壮大な自慰作品
【映画】として欠陥が多い。散らかしまっくって何もお片付けしない制作陣による自己満動画。真面目に【映画】を作ろうとしたのだろうか?
いろいろと説明不足で,途中から見ている側は置いてけぼり状態になる。玉についてはもちろん,その他テーマになりそうな部分(思春期の恋愛,人生における選択,親子関係等)についても,カッコよく伏線みたいに散らかし「ここ解釈委ねます(ドヤァ)」感を出して,何一つ回収しない。では回収されない部分は鑑賞者側で補完しようかと試みようにも,解釈のための判断材料すら全く以て不足しており議論の土俵にすら立てない。「説明しない」のと「解釈の種を蒔くことで説明を省く」のは全く違うハズ。無いところから考えるのは読解や解釈ではなく,最早「妄想」である。
分からなければ原作を観ろ読めという意見もあるが,原作知らないと何も分からないようなものではとても映画作品とは呼べない。それでは【映画】にする意味も無い。もともと評価の高い原作(ドラマ)があるのだからテーマがきっちりあることは分かっている。それでもやはり今作は【映画作品】としてはだめだった。
とにかく,何をどういう形で伝えたかったのかが見ている側にとって難解過ぎた。各描写について制作者側にはいろんな思いや意図があったのだろうが,大多数の人が解せずに終わっているようなのでやはり自己満と言わざるを得ないだろう。高尚な芸術作品ならそれでも良いが,これは【映画】なのでどう表現すればどこまで視聴者に伝えられるかを考えて制作する必要がある。なぜか「君の名は」よりも構想期間が長かったことを売りにしているようだが,無能を晒すだけなのでやめた方が良い。
主題歌含め,音楽は非常に良かった。良い音楽が生まれたこととすずちゃんのエロい声だけが本作の存在意義。加点方式でそれぞれに☆1つあげましょう。
【GOOD】
・音楽
・広瀬すずの声の色っぽさ
【BAD】
・映画作品として成立していない観客置いてけぼりな脚本
・なずなの声と顔のミスマッチ感
・年齢設定の違和感
・一部作画不安定
・不自然なCGの多用
・謎のメルヘンシーン(シンデレラタイム?)
・意味深そうで意味のなさそうな微妙なナズナ(植物)描写
他
じわってきた
見ている時は退屈だった。
ありきたり過ぎるストーリーと好感の持てないキャラクター。それがループするというのだから、見ながらげんなりしたのは覚えている。
が、後になってよくよく考えると、果たしてそこまでつまらなかったのだろうか。全体的につまらなかったのは確かだが、思い返すと、電車の中でのシーンだけは見ていて楽しめていた気がする。「家出」、しかも同じクラスの女子と。この展開は普通に楽しい。こういう純粋に楽しめる場面がもっと多ければ良かったのだが、序盤はそういうところがほとんどない。ただただ、退屈である。
ちなみに、そもそもこの映画を見た目的がなずな役の「広瀬すず」なのだから、なずなが目立っている電車のシーンは好感触で当然である。なずなが歌いながら自分のアイドル姿を妄想するシーンは、かなり笑ってしまった。というのも、公開前に発売されたサントラにすずちゃんの歌が収録されると話題になった時、彼女自身が「歌は苦手だから、自分の歌が流れているシーンを見ていると恥ずかしくなる」というようなことを話していた。
確かに、キツい。自分の歌声が流れながら、あの映像はかなりキツい。恥ずかしくもなる。そこになんだか妙に合点がいって、妙に可笑しくなった。あと、サントラに収録されている歌を聞いている時に、最初のサビの前になんか変なタイミングで間奏挟んでいるなと思っていたが、劇中でこういう演出が入っていたせいだったというのも、それはそれで納得した。今後、聞くたびにあの映像が頭の中に蘇りそうだ。
まぁそれはそれとして、すずちゃんの歌声は普通に綺麗だし、何より曲自体がいい。この歌のシーンがあったから、電車の中のシーンに対して、好感以上に強いインパクトを受けたのは間違いない。
が、しかしやはりシナリオには問題があった気がする。ファンタジーやSFの要素を取り入れるのは別にいいと思う。問題なのは、上映時間が90分しかないのに、無駄にあれこれ詰め込み過ぎなのと、そのために逆に大事なものが抜けている点である。
抜けているなと感じたのは序盤の展開。ノリミチとなずなの関係が唐突過ぎて、いまいち飲み込めないまま話が進んでいく感じがした。密かに好きというのは構わないが、そこはもう少し丁寧に深く掘り下げて描かないと「主人公とヒロイン」という感じがしてこない。むしろ伝わってきたのは友人たちとの「よくある中学生」という関係だ。それ、そんなに大事か?
それと友人のユウスケ。ポジションが地味すぎる。宣伝をすずちゃん、菅田君、マモさんでやっていたはずなのに、随分地味な印象だ。もっとわかりやすく、主人公をサポートするか、主人公とヒロインを取り合うか、出番の多いキャラクターになっても良かったのではないだろうか。正直、比較的出番の多い友人、でしかない。そもそもこの友人たち。テーマである「花火を横から見ると~」に絡んでくるので必要な人物ではあるのだが、それ以上にやたらと出てくる。こっちは逆に、もっと出番を少なくしても良かったのでは。あまり余計な人物を出し過ぎると、当然、中心人物が霞む。尺が短いのなら尚更だ。
というように、「いわゆる中学生」というのを表現したかったのだろうが、正直無駄でしかない。その分をもっと他の描写に回すべきだったと思う。物語の中心は、ノリミチとなずなのはずだ。
それと最終的な結末も、わざわざ観る側に考えさせるような作りにする必要があったのだろうか。この話はぶっちゃけると、単なる反抗期の家出である。まぁ、あの親ではなずなも色々と苦労しそうだが、それはさておき。ちょっとした家出に、非現実的なファンタジーが加わった話であって、別に何かを考えさせるような内容では無い。であれば、最後は綺麗にまとめてしまったほうが、観る方も色々とすっきりしたと思う。多分、なずなが最後「次はどんな世界で会う?」みたいなことを言っていたから、並行世界がどうこうというSF的な考えになるのかもしれないが、エンディングとして成功したとはとても思えない。
というか、SF的なことを言うのなら、それに関してももうちょっと本編で語るべきだったのだろうが、やはり尺が足りていない。あれこれと詰め込みたいのなら、上映時間がもう1時間は必要だったであろう。正直90分は短過ぎる。
結局、評価するところよりも文句のほうがはるかに多くなってしまったが、なんとなく、「見て損をした」とは思っていない。「思春期の家出」というありふれた題材だが、その点はある程度楽しめたのだから十分である。ただとにかく思うのは、もっとシンプルに、主人公とヒロインに焦点を当てた話にした方が、もっと素直に楽しめただろうということである。
夢とイメージの世界での成長
映画の出来としては雑な印象を受けましたが、主人公であるなずなの心象風景が割と描かれているためか、結構楽しめました。
後半の現実感を喪失した背景から、Ifを繰り返して混沌としていく世界はどこか夢っぽい。典道の視点で物語が進み、劇中でなずなの「これは典道君の世界なのね」的なセリフがあったため、本作品は典道の主観的な世界として描かれています。
しかし個人的には、この話はなずなの内なるイメージの世界・夢の世界を描いているように思えました。
この見方は設定と矛盾するし、製作陣は誰もそんなことは狙っていないと思いますが、そう見えてしまった。劇中で内面が語られたのは典道ではなくなずなだから、という理由からです。
夏が終わったら、なずなは見知らぬ街でビッチな母と中学生を殴るようなヤカラな継父と暮らさねばならない。そんな逃れられない過酷な運命と対峙し受け入れるには、精一杯異世界の中で生き、あがき、そしてその中で新しい世界で戦っていけるタフな自分を作り上げて現世に戻る必要があったのかな、と感じました。
また、中学生という微妙な年齢から、子ども時代に別れを告げるためのワークだったのかもしれません。子どものままでは過酷であろう新しい世界で生きて行けないからでしょう。
都合のいいIfの世界にあっても、なずなは夢から醒めることを常に意識しています。結末はわかっていながらも典道と逃避行を続け、過去と願望を語り、歌を歌う(歌のシーンは白眉)。自分をさらけ出し、今まで生きてきた爪痕を残そうとしている印象を受けます。
2人で電車に乗った辺りから、世界は現実との境界を失い、現実的な理論も溶かしてどんどん疾走していく。当初は大人になるために装っていた服も脱ぎ捨てられ、海の中で愛する人と結ばれる。
この時は、幻想的な花火の映像も相まって強烈でカオスなドライブ感を覚え、「おお!」と胸に迫ってくるモノがありました。そして「なずなはやり遂げたぞ」と直観。何故そう感じたのかは自分でもわかりません。でも、これでなずなは変わった、と確信を得ました。
最後にIfの玉が花火となって爆裂し、幾多のあったかもしれない思い出を残して夢から醒める。きっとなずなは力強く旅立ったのだろうと思わせる一方、典道がいない、というはっきり言って意味不明なオチが待っていて、それも含めて実に夢のような怪作だったなぁとの感想です。
原始的なエネルギーに満ちていてなかなか面白かったけど、典道の声の問題や下ネタ、ドット絵ゲームなど時代設定のあやふやさ(中坊で観月ありさ好きって相当な熟女マニアだ)、何より整合性が感じられないラストなど、全体的に詰めが甘く、正直弱点が多い映画です。
もっともマズいのは、典道の成長をはっきりと描けていなかったこと。典道の不在の理由がなずなを追いかけたことであれば、なおさら成長ではない。衝動に動かされているだけである。おかげで、製作陣が望んだ内容とはおそらく別の物語として、こちらは受け取らせていただいた。
おまけにこのカオスな作風。明らかに人を選ぶ作品なので、爆死は宜なるかな。ミニシアターでひっそり上映されていたら、バランスはめちゃくちゃだがパワーのあるカルト作品として語られたかもしれません。
つまらない映画、演出で魅せるかキャラで魅せるか
等分この低評価に並ぶ映画はでないだろうと思っていた「たたら侍」と泥まみれの殴り合いで最下位争いを始めた作品。
無駄なカットが多くあり、その演出いる?というシーンや別に後にも活きない演出を多くいれており、作品全体が間延びしていた。
とにかくテンポが悪すぎる。
「美しい演出」と「意味の無い蛇足演出」を混同しやすいシャフトだが今作はほとんどが蛇足側だった為にいちいち目につく仕上がりになっていた。
内容や設定に関しても不明・疑問点が多く、
典道やなずなや祐介の距離感も告白やら好きだどうこう言ってる割には遠く感じる。
下の名前で君付け・呼び捨てで呼び会う割には教室での絡みが一切無く、他人行儀な感じを強く感じた。
かと思えばプールで遊んでたら積極的に絡んでくるし、お互いの家知ってて、行くねっていう程度には仲良いってどんな距離感だよって共感しきれない。
謎アイテムに関しても、水死体(?・駆け落ちしたなずなの父親?)が持っていて、それにしてはなずなが冒頭でなんとなく拾うし、典道が急に投げだすし、(好きな子の持ち物投げるか?フツー)
所々謎が点在するがそのほとんどを明らかにしない。それが視聴者に投げかける・考えさせる類の謎ではなくただ単に説明不足な投げっぱなしの謎になってしまっていた。
あと祐介普通に典道となずな突き飛ばして殺しにかかるとかどーゆー事やねん。
演出・映像・キャラ絵等全てがミスマッチであり、アニメ作品とした事がマイナスにしかなっていない様に思えた。
「16歳に見える?」ってその見た目(絵)で言われても・・むしろ最初高校一年設定かと思った位だし。
見てる最中、この作品は実写映画として作る方が向いているのではないかと感じた。もちろん謎アイテムは無しで。(追記・このレビューを書いた後に実写が先と知った)
その方が菅田・広瀬をそのまま使えたし声優として醜態を晒さずに済んだだろう。
総評として演出は蛇足。謎は投げっぱなしといったアニメのつまらなくなるセオリーを回収して回った映画だった。
この展開をやりたいからキャラを都合よくテキトーに動かしました!がスゴくよく伝わってきて・・・
ただ「君の名は」、「この世界の片隅に」等良作のお陰でアニメ映画を見るという敷居が下がった今、有名な自身のネームバリューなら映画作るだけで一儲けできるタイミングを狙って出したのは上手いと思った。
俺みたいな興味本意で行ってしまったヤツも含め金を巻き上げられるだろう。
あとここまでいうと野暮ったくなるが工事現場にいた者として。
足場設置したら崖になる部分には落下防止のシート・ネットをピンと設置する為、突き落とされてまっ逆さまーなんて事はあり得ません。
神ってる
良かったところ
真ん中が空いてた
コーラがおいしかった
パズドラでダイヤが出た
よく寝れた
打ち上げ花火が良かった
悪かったところ
携帯をみすぎた
声優が棒読み
ポップコーンが多かった
これをよく上映しようと思ったところ
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