「原作ファンはもう一度楽しめる」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? nodaculさんの映画レビュー(感想・評価)
原作ファンはもう一度楽しめる
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基本的に原作と同じ。
・なずなは現実(生活)をわかっている。
映画ならではの変更点はあるが、大きなのは次の点。
・原作は電車に乗らなかったが、アニメ映画は電車に乗ったうえでのストーリー展開。
原作では、電車に乗らずに引き返したことで、なずなが現実(生活)の壁をわかっていることを表現していた。
一方、アニメ映画では、最後の「破片」のなかに浮かぶ電車から降りたあとの東京のシーンがその役割を担っており、「Forever Friends」にのせて印象深く重要なものとなっている。
東京のシーンは、デートスポットのスライドショーであり、そこには現実(生活)は無い。せめてものキスシーンはあるがその先はない。
なお登場人物が小学生だと東京のシーンの映像にはギャップがあると思われる、そのための設定年齢変更なのかもしれない。
基本的に原作と同じテーマであるため、原作ファンであればもう一度楽しめる。
なお、楽しむことを妨げる要因があるとすれば次の点である。
・冒頭20分間程度、登場人物たちの年齢設定や性格がよくわからない。
中学1年生という設定のわりに大人に見えてしまうため、下ネタが必要以上に悪意があるもののように誤解を与えてしまう。これが安心して観れない要因となっている。
20分を過ぎると、登場人物たちの幼さや悪意のなさがわかるようになるため、気にならなくなる。
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