「花火、野郎と見るか?意中の人と見るか?」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? モロもろきゅうさんの映画レビュー(感想・評価)
花火、野郎と見るか?意中の人と見るか?
映画の良かったところとしては、もしも玉が割れるときの演出は良かったと思います。玉が割れてありえたかもしれない世界線が映し出されるのは記憶に新しい『ララランド』を思い出しました。(別に関係があるわけではないけど)
悪かったところとしては、会話がちょっと不自然な感じでした。意思疎通それで出来るのか⁉︎と思うくらいには言葉足らずな気がしますね。
あとは、個人的な解釈を書いてみます。
元のドラマでは、主人公が祐介を殴った後に「俺がもし勝ってたらなあ…」って呟きながらプールの場面に転換するのでドラマでは別の道を行ってたらどうだったかという妄想の域だと思います。
この映画では、もしも玉を投げたら時間が逆再生しているような演出が流れており茂下町が蚊取り線香みたいな結界で囲まれています。これから、もしも玉を投げることによって茂下町が時空から切り離されて町全体がタイムリープしたのかな?と思っています。
典道君だけが世界線を移動した記憶があるのは、もしも玉を投げているからだと思いました。(なぜなずなの元父親が玉を持っていたのかはよくわかりませんが、もしかしたら父親も玉を投げてどうやってもダメなことに気づいて自殺したなんてのは根拠のないデタラメ)
玉が割れたことで(それか花火師が何も願わずに玉を打ち上げたから)
最終的にはもしもの世界が現実へと回帰したのかな。そこで2人はキスをする。(個人的にはキスをしない方が中学生っぽくて良かったと思う)
2人は明日から会えなくなるとしてもこの1日を一緒に過ごしていたいっていう願いは叶えられたので見ようによってはハッピーな話だと思います。「つぎはどの世界で会えるかな」ってのはもう会えないことを知っているからこそ言ったセリフだと思います。典道君も複雑な表情をしていましたし。だからラストは現実に戻りなずなは転校してしまったと思います。典道君の欠席は思わせぶりな演出だと思います。特に意味はないかなー。
原作との比較で気になったことは
小学生→中学生という変更がたくさん言われていますが
私は、なずなが典道君に転校することを伝えるのはしない方がいいかなと思いました。(でもこれだとこのアニメの大筋を否定する気がしますが…)
大体中学生なんて好きな女に助けてと言われれば躍起になって動く気がしますが。物事を股間で考える節がありますから。
全然関係ないことではありますが、
新しい父親が典道君をいきなりグーで殴ったのは相当やばいやつであると思います。
疑問としては、玉を投げる時は右で投げてたのに電車内では玉を投げるジェスチャーをするときに左でしてたことと投げるときと打ち上げる時で玉の大きさが明らかに変わっていること。
ちなみに私は映画の最低評価は★3.0からだと決めております。