「事実は小説より奇なり」8年越しの花嫁 奇跡の実話 M hobbyさんの映画レビュー(感想・評価)
事実は小説より奇なり
ふーっ。っと見終わった後に息を吐きたくなる作品。
感動する、涙するって言われてる作品は鑑賞前からこちらの期待が膨らみ、ハードルがあがる。
正直、ストーリーはえええ?!ってこちらがドキドキびっくりー!ってなわけではないが、1番驚くことはこれが実話であるということ。
こんなカップルが世の中に存在していることに驚く。
こんなに相手の事を想い、愛して、相手の幸せを願い、元気になる事を信じ続けられる男性がいることに、鑑賞中に尚志さんを何度も「すごい」と思った。
そして、それだけ愛され、信じてもらえた麻衣さんがものすごく羨ましくも思えた。(大病患って、えらい目にはあっているのだけれどね!)
この世の中にこんなにピュアでまっすぐな人たちがいることを知れただけでも、この映画を見てよかったと思う。
子供を育てる身となって、ご両親の選択や言葉がものすごく考えさせられた。"家族"とそうでない立場の違いにもはっとさせられる事があった。
佐藤健くんはこの作品でもとても素敵でした。一般の人らしい服装がなんとも言えず(恋つづの天堂先生はあまりにスタイリッシュだったため)、それがまた、ごくごく一般的な普通のカップル感を演出していて、より共感がもてた。
実際の尚志さんと麻衣さんのドキュメンタリーも見たけれど、尚志さんの人の良さが健くんがバッチリ再現していたと思う。
印象的なシーンは、病室で、一度両親から来ないで欲しいと頼まれた尚志さんが、翌朝麻衣さんのそばに居させて欲しいとお母さんに伝え、お母さんが「ありがとう」というワンシーン。親として、自分の子供があんな風に思われ、愛されていたらめちゃくちゃ幸せだろうな。
健くんの最高シーンは、「僕はずっと好きでした」と言ったシーン。めちゃくちゃカッコいいし、キューンしますよ。