「主演の2人がすばらしい!」8年越しの花嫁 奇跡の実話 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
主演の2人がすばらしい!
難病に冒された女性の発作、昏睡、意識回復、リハビリまでが丁寧に描かれています。とくに土屋太鳳さんの体当たりの演技が光ります。入院中の姿は彼女だと認識できないほどでした。そして、そんな彼女を献身的に支える佐藤健くんがこれまたいい!素朴でひたむきで、相手の幸せだけを願う、そんな深すぎるほどの愛が、ひしひしと伝わってきます。自分には到底真似できません。
ただ、感動要素満載のわりには、そこまで泣けることはありませんでした。実際には入院中の彼女を長期間にわたって見舞っていたのに、映画ではサクサクと時間が流れていたように感じてしまったからでしょうか。その間は絵的に変化が少ないため、そう描かれてもしかたないのですが、おかげでその年月の尊さがイマイチ伝わってこなかったように思います。
とはいえ、退院後に麻衣が結婚式場の予約が更新され続けていることを知ったり、携帯に次々届くメールを読んだりするあたりは、失われた時間が一気に押し寄せてきたような気がして、目頭が熱くなりました。自分の中ではここがいちばんの山場でした。
同日公開の「彼女が目覚めるその日まで」ととかく比較されがちですが、描きたいことが違うと思うので、どちらも鑑賞してみるのがいいんじゃないでしょうか。
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