「あなたの事がずっと好きでした。」8年越しの花嫁 奇跡の実話 くりさんの映画レビュー(感想・評価)
あなたの事がずっと好きでした。
何年も寄り添い
思い続けた相手なのに
自分を思い出せない事で
負担になっていると気付き
相手の事を思って、そっと身をひく…
シチュエーションは代わっても
相手の事を思って別れを経験した人は
わりといるんじゃないかな。
その状況から、元に戻るには
去られた側のアプローチがないと
はじまらない。
それには、
とても強い思いが必要。
小さな携帯に詰まった
何年にもわたる自分へのエールは
閉ざされた心の扉を開くには
十分のパワーですね。
式場で、暗証番号に気付く
エピソードはとても大事なシーン。
そこからは、
自然と涙がこぼれてしまう。
離島のブランコでの再会シーンでは、
目が滲んで、あまり見えなかったです。
あなたの事は思い出せないけど
それは問題じゃない。
もう一度好きになったから。
と麻衣が言ったけど、
尚志は、
僕はあなたの事がずっと好きでした。
って、
その通りなんだけど、
純粋すぎて心を打たれる。
'ずっと' という言葉に。
本作が共感されてるのは、
ストーリーが響くのもそうなんだけど、
出会いの日のちょっとした親切が
付き合うきっかけになったり、
寒いのに、
夜景を二人で並んでずっと
観てたりするシーンが
前にあんなことあったなー
と経験に重なってしまって
知らず知らず入り込んでしまうところ
だったりする。
皆さん書かれてあるみたいに
エンドロールでの御本人の
スナップ写真や
backnumberの歌詞が
涙腺を壊します。
幸せとは星が降る夜と眩しい朝が
繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった雨に
傘を差せる事だ
劇場が明るくなっても、立てなくて
一番最後に出ました。
おすすめ。
くり様
くり様満点ですね。
本作には縁があり、3回観ました。
心理描写が丁寧にされていて、何回観ても
登場人物の誰かに共鳴してしまいます。
2人が実在する!ということが奇跡ですね。
人は弱い脆いものだから…きっと諦めてしまう。
エンドロールでのスナップ写真や
backnumberの歌詞が心に沁みこんできました。
本作、ヒットしているようです。
2人の生き方に、人として大切なことを教えられた気がします。