「久しぶりに涙が止まらない」8年越しの花嫁 奇跡の実話 映画野郎さんの映画レビュー(感想・評価)
久しぶりに涙が止まらない
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試写会で鑑賞。
話のテーマとしては王道なのに、そらぞれの立場の人に感情移入し、ひとつひとつのセリフに心揺さぶられ、中盤あたりから何度も泣かされた。これが実話だと思うとすごい。
病気と必死に戦う女性、それを信じ支え続けた男性、しかしその想いに悩む両親、それから家族ではないと突き放す気持ち、それでも待ち続けたいという彼の純朴さ、そんな彼を前に幸せになろうとする友だちの気遣い、彼女の回復を自分のことのように喜ぶ仲間たち、そして自分を思い出せない彼女を解放するために想いを押し殺す彼…
人生いろんな経験を重ねると、様々な境遇の人たちの気持ちが分かるようになるからか。歳をとるにつれて涙もろくなるのは。
彼の放つ「壊れたら直せばいい」という言葉には、何でも使い捨ての大量生産大量消費の時代を憂い、日常の小さなことに幸せを感じることの大切さも伝えている。
それにひもづくようにエンディングテーマのback number『瞬き』の歌詞が刺さる。
映画に引き込ませ続けるよう冷めてしまわない役者たちの演技力も素晴らしい。
映画ではチョイ役になっているが、毎年記念日の予約を開け続けるよう調整した結婚式場のプランナーもヒーローである。
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