ムーンライトのレビュー・感想・評価
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アメリカ文化の水準
この作品がアカデミー賞の作品賞を取ったことで、アメリカの文化は、時代に対し、常に前向きで新しさを求め、絶妙なタイミングで光を与える製作者たちによって断絶することなく連綿と続いて今に至っている事実に少し驚いている。良い映画だ。映画は時代を映し出す文化の一つであるならば、日本は文化的にも立ち遅れ、自立出来ていない現実が身につまされる。一部単館上映において奮闘はしていても、マイノリティからは脱し切れない。現代社会を映し出すのが映画文化だとしたら、個人の主張が成り立たない故に、権利にも疎い私たちの社会はあまりにも未熟だ。そんな社会環境下にあることを背景にして、果たして映画ではなく現実世界で、この作品のような状況を何人の人達が受け入れられるだろうか?
非日常
アートと呼べる作品は久々に観た。
全ては印象深い主人公の瞳に集約する。
言葉でなく訴えかける。
”バッファロー66”だったか、あの時のヴィンセント ギャロにも似てたような。
起承転結はなく、一定して同じリズムで進んでいく。それがなぜか心地よい。
日本人にとっては非日常な中身。かなりのタイトルを観なければ理解はできないのでは。
先述でも述べたが、この作品の登場人物全て瞳がとても記憶に残る。日本人にとってはどう響くんだろうか、非日常に感じるのか。しかし、彼らの日常は実際に存在している。そう思うと、本質的に同調できない自分がいて、アートとして捉えてしまい、別世界に思えて切なくもなる。
悲しさと優しさと美しさが同居する作品。
生きてるうちに観れた事を感謝します。
今回はアンチ・トランプに推挙されたオスカー
ムーンライト
シャロンが苦労人だった。黒人のゲイという特殊な映画で今まで観たことの無いような異質な映画だったな。俺的にはそこまで受け付けなかったんだけどアカデミー賞取るぐらいなんだからやっぱり分かる人には分かる作品なのかな?って。ラストのBGMは波の音だけで話してる所がめちゃめちゃ心地よくて眠くなった。映画観てからポスター3人じゃん!なった。
ブラピが総監督はさすがだな!
ヒューマンドラマとしては、3部構成で出来ている。 少年時代〜青年そ...
アカデミー?
まぁまぁな感じです。
感情移入を拒む映画
最初見終わった時、この映画をどう解釈すればいいのか、戸惑い混乱しました。しかし後から考えてみると、この映画は共感や感情移入する事を求めていないし、何か声高に主張するテーマがある訳でも無いのでは、と思えるようになりました。多くに困難を抱えた黒人少年の半生を淡々と描いていく。最初、手持ちのカメラで画面がぐらぐらと揺れるのに違和感を感じたのも、ドキュメンタリータッチを意識したのではないかと気付いたのです。物語の途中に起きたであろう主人公とその周りで起きた重大な出来事が、大きく省かれていますが、描かれていない事は意図して描かれていないのだし、観ている我々は立ち会えません。どのようにも解釈できますし、むしろ解釈する必要がないのかもしれません。この映画はあまり詮索しないで描かれたものを素直に見ろ、と言っているのでは。サスペンスではないので、ストーリーは重要ではなく、ひとつひとつの画面それぞれが発する緊張感と濃密なドラマを味わう映画なのだと思いました。
そう考えると、ところどころに深く感動するシーンが甦ってくるのですが、全体的には物足りなさが残るのも否めないところ、ただ最後のダイナーでのケヴィンとの再会するシーンは見ごたえがありました。
重く美しく
よかった
主人公に優しくしてくれるドラッグディーラー夫婦には子供がいなかったのだろうか、それで見知らぬ子供の主人公に優しかったのだと思うと他人事ではない気持ちになり、もしあのようにお腹を空かせている子どもがいたら優しくしてあげようと思った。
ヤク中のお母さんがひどくて悲しくなる。主人公は最初からゲイだったのだろうか、友達にオカマと言っていじめられていたから、友達は何かを嗅ぎ取っていたのかもしれない。何も知らずに見ていたので、いきなりのBL展開にびっくりして、気持ちが追いつかなかった。
主人公の気持ちによりそった丁寧な表現で、彼の幸福を願う気持ちになった。
ブルーな現実
ヨーロッパ映画のようなアメリカ映画
正直よく分からない
伝えたいことがはっきりとは伝わってこない、一言で言えばそんな映画だった。
こういう映画のことを、場面が飛躍しすぎだと言うのだろう。大事な部分へと繋がるであろうシーンがダラダラと続くのは良いんだが、肝心なその大事な部分がほとんど描かれてなくカットされていた。ん?となる部分が多かったのはこのせいだろう。鑑賞者に想像してほしいのだろうか、さすがに無理があると思った。特に、フアンの死については「は?」と言いたくなった。結局、解決せず。
同様に、水泳のシーンは要るのだろうか。何の伏線にもなっていないと思ったのは自分だけかなあ。青を強調したいのだろうが、ムーンライトと言う割に月も出てなかったしなあ。(正直タイトルの伏線回収も出来てなかったと思う。)
そしてフアンの名言(迷言)である「black peopleはブラックではなくブルーに見えることもある」、何を言いたいのだろうか。少なくとも自分には難しすぎた。
テーマだけでいうならこの上もなく素晴らしいものであろう。だからこそ、このテーマならもっと心に沁みわたる、もっともっと良い(泣ける)作品が書けるはずである。
何も心に残らないし、涙を流せるようなシーンもなかった。ララランドが素晴らしかっただけに過大な期待をもって観にきたので、とても残念。ただ、これから観に行くという方に、これだけは言える。
泣ける作品だと思って行くべきではない。
君に胸キュン
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