ムーンライトのレビュー・感想・評価
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ヒップホップIQ/LGBT/せつなくて泣ける
すごい面白かった。
宇多丸の映画評を聞いてからが良い。
オープニングのevery niggar is a starという曲のサンプリングから、ケンドリックラマーのto pimp a butterflyとの共通項を見いだして、ハードな生活の中の叙情的な話である、という解説や、
テーマ曲のチョップド&スクリュードというリミックス手法を用いた音楽の使い分けをどういう意味があるのか、
などヒップホップIQ高い解説がピッタリ。
中身はLGBTからのせつない恋。
青年期の切り替わりと、レストランシーンで泣いた。
面白い!単館系!
ムーンライト
厳しい環境に生きる少年の物語。
静かに品良く、ひんやりとした感覚の美しさに描いていてビックリしました。
「ムーンライト」とは、見事な題名だと思いました。
うつむいたシャロンは、月を仰ぎ見ることもないけれど。
LGBTへの理解と乖離
予告を観て、人種差別、暴力、ドラッグ、貧困、ネグレストなどを通しての人間の成長の物語かと思った。
ゲイなどのLGBTについて、琴線にふれるような共感を感じることができなかったのは、私個人の問題なのか、国民性なのか。
今ひとつ、感情移入ができなかった。
純度高いラブストーリー
シャロンの恋が泣きたくなるほど美しくて、何度も何度も観たい映画。
途中で何かをあきらめた彼が暴力による強さを選んだ時、痛々しくて悲しかった。
ドアに背を向けるな。
この教えをこんな風に役立てられるなんて、フアンも望んではいなかったはず。
生き残るために体から鍛え直すことになるまでにはどんな辛酸を嘗めたのか。
映画では語られていない。
でも本当は。
彼はなにも変わっていなかった。
好きだった人の電話ひとつで激しく動揺し、彼の声を言葉を噛みしめて携帯に口付けするように口もとに持っていく。大切そうに胸に置いて眠る。
そこで見た夢❗
シャロンはケヴィンをあんなにセクシーにみてたのにも驚いたし、内容的にはセクシャルな物はないのに反応するシャロンにはもっと驚いた。
この電話から夢までのシャロンに、
「あんたそこまで好きだったの?」
とびっくりした。
ケヴィンの方の気持ちは読めないけど、外見は大きく変わったシャロンを一目で気付いた。
また、曲ひとつでシャロンに逢いたくなった。その曲を聴かせると言っていたのにシャロンを前にすると聴かせるのをためらう。曲をかける時の様子でこれがケヴィンの告白なのかと思った。
人が幸せになるのはたったひとつでいい、満たされる瞬間だけで充分なのかもしれない。
でも、末長く続いてほしい。
夢物語だと思っても、願わずに居られない。
アカデミー賞の中でもパンチが弱い良質な作品。
ようやく見ることができました。
朝一の上映だったのですが、ほぼ満席。
関心の高さが伺えました。
久々に、どっぷり浸かって見ることができた作品でした。
味わい深いです。
主人公が寡黙なだけに、彼の内面を頭の中で考えることができます。
3部に分かれているという構成もよかったです。
変わるものは変わるし、変わらないものは変わらない。
一度しか肌を触れ合ったことがないという告白。
ずっしりきました。
ドラッグ、いじめ、黒人社会、貧困の格差、親のネグレクト、性的マイノリティーetc…様々な問題が詰め込まれていますが、決して大袈裟ではなく、アメリカの一部社会には、きっとこういう日常が普通にあるのだろうなと思いました。
目を向けていないから気付かないだけで、日本にもこういう暮らしはあるのだろうなと思いました。
「大変だ、大変だ!だから彼らを救おう」という、(24時間テレビ的な)押しつけがましいものではなく、ただ静かに淡々と流れていく映画に好感が持てました。
静かで美しい
孤独と戦い続けた男が自分の居場所を見つけた話
黒人映画って偏見とステレオタイプで塗り固められているものが多いけど
ムーンライトは黒人の固定概念がなくても違和感を感じず、逆にとてもリアルだった。
マイノリティってツライよなぁ
他の方のレビュー、賛否真っ二つに割れてましたね〜。見るに堪えないと思う人がいるくらい、黒人の、しかもゲイなんて気持ち悪い!と思う人が多かったということですよね。
作品賞はララランドが取るべき、という方もすごく多かったですが、アカデミー賞にならなかったら、この作品は見向きもされないのではないでしょうか。
こんなに悲しくて、救いようがない世界もあるんだということは、特に平和な日本人は知っといた方がいいと思います。日本にだっていっぱいいますよ。家庭が不幸だったり、同性愛者だったり、薬物にハマって抜け出せない人…。そういう人たちは、きっとお金払って映画なんて観ることもないでしょうが…。
金子みすゞは「みんな違って、みんないい」と言うけれど、なかなかそうはいかないのが人生。ゲイも、親がヤク中なのも、ヤクの売人が職業なのも、しょうがない人だっているんだなぁと、虚しさを覚えながら観てました。人と違うことは、やっぱり生きづらいものです。
少年成長物語が大好物な私にとって、シャロンがどうか幸せになりますようにと祈りながら話の展開を追っていましたが、ようやく最後のピュアな初恋がフォーカスされたことに救いを感じました。
負の連鎖
ドラッグ漬けの母親と学生時代にイジメられ続けていた黒人男性のドラマ。
貧困とイジメは世界共通の問題なんだと感じた。アメリカの高校では陰湿なイジメを受けてた人が反撃して大っぴらに攻撃したら逮捕されて刑務所行きなんだな、と言う表現が一番驚いた。なんて理不尽な。。。
観終わった後じわじわくる映画
正直なんも盛り上がりのないまま終わってあれ?ってなったけど、鑑賞後良くも悪くも色々考えさせられることが多い映画だなと思った。
個人的に大人になったシャロンがケヴィンとレストランで再会を果たして会話するシーンが大好き
静かで穏やか。
あのすったもんだ授賞式!?にて作品賞に輝いた作品なのだが、
エ、これが?と思うほど静謐で穏やかな流れに驚いた。決して
一つの感性では語れないような作品。好き嫌いはありそうだし、
テーマは受け取り方で幾辺に流れてゆく感じはするが、LGBTに
加えてドラッグ、貧困、暴力、いじめが描かれていても優しく、
それこそ月光に照らされたような気分になる。日本映画も最近
同じようなテーマで描かれた作品があったが(生田斗真主演の)
あの静けさ穏やかさに近い。アート系になるだろうか、物語も
新味はなく訥々と場面が描かれて時代が変わる。同時に主人公
が目を見張るほど成長し(^^;最後のパートではあまりの変わり
ぶりにギョッとするが、なんのなんの、彼は全然変わってない。
昔から惚れていた大好きな男に逢いに行くのだ。ソワソワしな
がら、ドキドキしながら、その前に自分を苦しめた母親に面会
も果たす。この母親の「私みたいなクズになるんじゃないよ」と
いう台詞に泣けるが、シャロンまであの顔でシクシク泣き出す
という予想外の顛末で何とも優しい。それが〆まで続いていく…
(最近のアカデミー賞は毎年何かに偏りすぎている気がしますが)
表情と視線で
演技しています。語られる言葉の何倍も伝わってくるものがありました。
黒人でゲイで母子家庭で、母ば薬物中毒で…
なのだけれど、だからこその彼、彼らなのだと思いました。音楽と青い光、波の音など心に残りました。
奥深い作品
静かに淡々と話が進みながらも引き込まれていく作品。その後のシャロンがどうなるのか?続きも見たくなるようです。美しい月明かりも印象的でした。作品の良さがじわじわ伝わってくる奥深い作品。
2017-40
今までとは違う作品賞受賞作
壮絶な人生を静かに淡々と描いた作品であった。
淡々と描いているが独特な構成と映像美により、観ている者を物語に引き込んで行く。
人は点では表すことは出来ない。
線であり面であり立体であり、時間軸も入れたら4次元だ。
そんな風な事を観て感じた。
私もだめだぁ
前情報なく行ったら、ドン引きな上に、あまりにも退屈で居眠りしかけました。。
切ないとかもなく、なんか始終暗くて不愉快。楽しかった人ごめんなさい!!
アカデミー作品賞、ほんとにこれで良かったんかいなぁ。
感情に揺れる
色々考えさせる映画でした。
ゲイであり売人に助けられその売人の薬でいかれた母親。こんななか主人公の心の揺れが描かれる。
最後の母親との会話には涙でした。
あといじめられっ子の主人公がいじめっ子を退治するところはなかなかいいと思った
アメリカ文化の水準
この作品がアカデミー賞の作品賞を取ったことで、アメリカの文化は、時代に対し、常に前向きで新しさを求め、絶妙なタイミングで光を与える製作者たちによって断絶することなく連綿と続いて今に至っている事実に少し驚いている。良い映画だ。映画は時代を映し出す文化の一つであるならば、日本は文化的にも立ち遅れ、自立出来ていない現実が身につまされる。一部単館上映において奮闘はしていても、マイノリティからは脱し切れない。現代社会を映し出すのが映画文化だとしたら、個人の主張が成り立たない故に、権利にも疎い私たちの社会はあまりにも未熟だ。そんな社会環境下にあることを背景にして、果たして映画ではなく現実世界で、この作品のような状況を何人の人達が受け入れられるだろうか?
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