「人間とは何か?」散歩する侵略者 Chronoさんの映画レビュー(感想・評価)
人間とは何か?
これは侵略者とド派手なシーンでバンバン撃ち合ったりとかそういうことはほとんどありません。あとサスペンス的な要素も冒頭以外、ほとんどありません。たまに銃撃戦がスパイス程度に添えられているくらいで、大筋は「人間とは何か?」「何が人間たらしめているのか?」とテーマに描かれたヒューマン(&侵略者)ドラマです。
ストーリーは省略しますが、映画らしい映画です。鑑賞後は何とも言えない感傷に包まれました。クレジットも短いので、ラストシーン終わった後、心の整理がつかないまま明るくなった感じでした。
おもな見どころというか考えさせられどころは2か所、長谷川がスーパーの駐車場で演説するシーンと、長澤まさみと松田龍平による最後のやり取りから終わりまでのシーン。全員のキャラが非常に独特だったということもあって、中々に心に残りました。
惜しむらくは説明不足な点がいくつかあったところ。映画自体は長い方なので、これ以上は仕方ないかなとは思いますが、いくつか未消化な部分は残りました。原作読めば分かるのかな?
とりあえず、個人的には良かったと思います。ある程度の人生経験を積んでいないと理解できない大人向けですね。
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