ナミヤ雑貨店の奇蹟のレビュー・感想・評価
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製作委員会方式の弊害なのか
東野圭吾原作、ジャニタレ主演に豪華共演陣、監督は売れっ子の廣木隆一と、お金も手間ひまもかかった映画なのに、つらい観賞体験だった。
冒頭で夜中の商店街(街灯は点灯)を逃走する不良3人。職質を気にしているくせに懐中電灯つけて無駄に目立つ。これは頭の悪そうな話だと早々にげんなり。林遣都が火事の孤児院に飛び込んで、2階テラスで救出対象の子を発見。燃えさかる屋内に戻っていくのだが、幼児を抱いて飛び降りれば軽い骨折程度で済んだのでは?山下達郎に劇中歌を書き下ろしてもらったから2コーラスは流そうという判断なのか、歌手に扮する門脇麦がライブシーンだけでなく、とってつけたようなPV風の映像で踊らされる。冗長。
廣木監督の好きな作品も多いのだが、本作に限っては「俳優が泣いて音楽流せば感動するでしょ」みたいな安っぽい演出が鼻につく。いろいろ大人の事情で、妥協の産物になってしまったのではないか。
時空を超えた人間模様が織りなす奇跡の物語
ファンタジーのような物語となっていますが、その中で人生の選択と人間関係の深さについて考えさせられる心温まる作品でした。
若い頃に戻ったような時代の話でノスタルジックな感情とともに、自分自身の人生を振り返るきっかけを与えられたようです。
悩み相談を受け付けていた古びた雑貨店との交流がメインとなる作品ですが、登場する人物たちの悩みはどれも実直で、時に胸が締め付けられるようなものもありました。
ナミヤ雑貨店の店主が悩める人々に送る言葉の一つ一つは、まるで起業家が困難に立ち向かうときに支えとなる哲学や指針のようです。
自分だけでなく、他者とも繋がりを持ちながら未来を築く大切さは、どの世界でも共通する価値観だと感じてます。
作中で描かれる助け合い、ささやかな行動が大きな奇跡を生んでいくさまがとても鮮明に描かれていて、人間模様を色鮮やかに表現していました。
過去と未来が交差する作りも巧みで、どんな小さな選択でも大きな結果を生む可能性があることを教えてくれます。
未来に希望を見つけたい若者、若いころの葛藤していた自分を思い返したい年配者など、世代を問わず、広くおススメしたい作品です。
え?スカスカ、、
最高に感動
東野圭吾さんの小説に人生救われた過去があります。
そして、西田敏行さんが大好き。
もう見るしかないでしょ。
と思ってみたら、序盤は退屈で観るのやめようかと思ってしまった。若い俳優のワチャワチャが見てられず、訳のわからない不思議ファンタジーと入れ替わる物語り。街並みが似てるから関係あるんだろうなと思いつつも、なんなんこれ?と序盤はしんどかった。
がしかし
その後物語が展開し始めるとあとはもう一山越えたジェットコースターのように怒涛の展開。意味不明な不思議設定がどうでも良くなる程涙が止まらない展開に。
東野さんご本人もこれは挑戦だったと書いたらしたけど、ホントその通り。一歩間違えれば駄作になりかねないギリギリラインを見事にブレイクスルーしている。
結果的に大感動です。
説明不足?演出に違和感あり
クリーンなラストに魅了される
本作は愚直なまでに人生というものに向き合った良質な人間ドラマである。何といってもラストが出色の素晴らしさである。ナレーションは一切ない。映像と主題歌だけで紡ぎ出されるラストシーンには、ハッピーエンドという言葉は相応しくない。透明感、清々しさがあり、心が浄化される感覚がある。造語になってしまうが、感じたままで表現するならば“クリーンエンド”という言葉が最適だと思う。このラストシーンだけでも一見の価値のある作品である。
同じ養護施設で過ごした、主人公・敦也(山田涼介)と二人の仲間は、ある切欠で、空き家になっていたナミヤ雑貨店で一夜を過ごすことになる。そこで、突然、シャッター窓から手紙が投函される。最初は戸惑っていた主人公達だが、ナミヤ雑貨店主(西田敏行)がかつて人生相談をしていたことを知っていた主人公達は、興味本位で手紙に綴られた人生相談を読み、答えを書いていく。手紙でのやり取りを繰り返しながら、次第に主人公達は様々な人生を知ることになる・・・・。
物語は過去と現在を往復していくので、過去である1970~1980年代の当時のナミヤ雑貨店とその周辺が映し出されるが、現在よりは人間臭い昭和の香りが濃厚で、チューナー付きブラウン管TVなどで、当時が懐かしく思い出される。そんなに昔だという実感は無いが、画像を突き付けられると、“昭和は遠くなりにけり”という感が強い。
本作では、当時の様々な人生が綴られていく。どの人生も、絵空事ではなく、容赦なく、現実的で生々しいが、何処か温もりがある。そんな人生に極端にフォーカスせず、淡々と描いていくので、客観的にそれぞれの人生を捉えることができる。それぞれの人生について考えさせられる。
本作は、台詞のやり取りだけで、音楽もアクションもないシーンも多く、単調な感じになっているのは否めない。しかし、敢えて話を盛り上げることをせず、メリハリを無理につけないところに、作り手の真摯な姿勢、潔さを感じる。
これから、この作品の名前を聞くたびに、ラストシーンのことは鮮明に思い出すだろう。本作は、意外でも、劇的でも、激しくも、華麗でもないが、一点の曇りもない、清らかで、瑞々しくて、純粋な、“クリーンエンド”なラストシーンに魅了されてしまう作品である。
過去は変えられないが、未来を切り開きたいと願う方々へおすすめの映画です。
児童施設「丸光園」出身の3人組が、ある雑貨店で経験する不思議な体験を描いている映画です。
雑貨店といっても、セレクトショップみたいなオシャレなお店ではなくて、「ナミヤさん」という年配の方が一人で経営しているような小さなお店のイメージです。
「ナミヤさん」は、雑貨店を営みながら、郵便受けを介しての人々の悩み相談をやっていたようです。
そこに3人組が迷い込んで、代わりに悩み相談をやることになってから、様々な不思議なことが起きちゃいます。
ラストは、とても泣ける映画です。
人の過去を変えることはできないですが、もし、人生の分岐点に戻ることができたならば、どんな選択をするのか??
第三者の悩み相談をしている間に、いろいろな事実が浮き彫りになっていきます。
未来は白紙のようなものであり、これから自分自身の選択により、理想の結果を創り出すことができると解釈を変えることができる素敵な映画です。
過去と未来
見ている我々も勇気と幸せをもらえます!
感情移入出来ない
繋がり。
日本での映像化はこれ1本だけとなるでしょう。
原作と比較すると原作の方がいいです。
ただ、更に数年後、リメイク映像化というのは不可能かと。年数経過して2012年が最早古い年代となってしまう時間的要素もそうなのですが、主役の波矢店主役の西田敏行氏を超える演技をする俳優さんはおそらくいないだろうというのがまず一つ。
で、もう一つあってそれは物語のキーとなる楽曲「再生」がこの映画の世界観にハマり過ぎてる事。仮に、リメイクをするとして、これ以上の楽曲が用意できるか甚だ疑問であるという事。
映画の評価を低くしているのは、劇中で歌っている門◯麦があまりにもいただけないから。
どーもこの女優さんは別にかわいくないとは思わないんだけど、何というか…可愛げがないという方がしっくり来るだろうか。見てて不快にはなってもいい意味で心揺さぶられる事はないんですよね。主演の山田涼介は悪くはなかったと思います。ジャニタレがあーだこーだっていうのもワタクシにはない。
友人知人に勧めるかとなるとビミョーかな…。「全然おもんないぞ」と言う事はないですが。でも、本好きの人になら原作本は勧めます。
ノスタルジックで暖かいそして深い
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