ナミヤ雑貨店の奇蹟のレビュー・感想・評価
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東野ファンタジー
東野圭吾にしては、珍しいファンタジー作品。温かさと感動のある原作でしたから楽しみにしていました。
様々な人生の岐路に立った時に、この雑貨店に悩みを相談し、歩んで行く登場人物達。それぞれの運命が折り重なり「奇蹟」となって紡いでいく感動のストーリー…なのですが…。
原作を読んだ時以上の感動が湧いてこなかったのは何故かな…。
山田涼介や西田敏行をはじめとするそれぞれの役者さんの演技はよかった思います。
しかし、劇中歌をセリ役の子が2コーラスもイメージ画像も織り交ぜた場面や火事での救出の場面での不自然さ等々…演出面での雑さや無駄が多かったかな。
原作がとてもお気に入りだった分、やっぱり映像にすると理想が勝ってしまった感じです。
映画館に行かなくてよかった
映画館は安くても1000円
予告見て、東野さんだし西田さん出てるし、これは泣けるなと時間さえあれば行くつもりでした。
でも、行かなくて本当に良かった。
序盤、何やら三丁目の夕陽的な昭和の懐かしい雰囲気から始まります。
これはいいなと思ったら、
何故か現代に戻り、強盗した若者達がドカドカと懐中電灯を手に逃げ回ります。
古びた雑貨店に不法侵入します。
まず、彼らは何故、誰も住んでないとわかったのでしょう?
居住確認もせず、家の中でもドタバタやってます。
奥で誰か寝てたらどうするつもりなのか?
車も通ってない静かな町。
店内でこれだけ音を立てれば近所の人が気付きます。
室内を物色します。
暗闇で何故か古い雑誌を読み漁ります。
金目のものを探すなら納得いくけど、何十年も前の雑誌を暗闇でわざわざ手に取る謎。
ナミヤ雑貨店の記事を偶然見つけます。
急に手紙が投函され、気味が悪くなり、若者達が街中をドタバタと懐中電灯を振り回しながら走り回ります。
…あなた方、逃げ回ってるんですよね?
普通、商店街の明かりもついてて暗くないのに懐中電灯点けてドタバタ走ってたらおかしくないですか?
その後は時空を超えた悩み相談。
…あり得ない。
100歩譲って一夜限りの不法侵入なら許せる。
一夜で起きた不思議なお話。
でも、その後も寝床として不法侵入を繰り返し、親切にもお悩み相談を受け、挙げ句の果てには真夜中に大声で内輪もめの喧嘩。
再度言います。
あなた方、逃げ回ってる設定なんだよね?
巷で騒がれてる関西の逃亡犯、こんなことしてたらすぐに見つかると思う。
いくら映画でももう少しリアリテイ無いと。
時空を超えてる時点でリアリテイないけど。
西田さんのシーンは一気に引き込まれ、若者3人のシーンで演技力の差に幻滅。
西田さん、やっぱり名俳優過ぎる。
セリフの一言一言に重みがある。
若者3人はもっと勉強した方がいいよ。
あえてそういう風に演技してたのかは知らないけど、顔だけでキャーキャー言われるのは若いうちだけです。
もうね、矛盾だらけと若者3人の演技が下手すぎるのと、他の人も言ってるけど若者3人の勘の鋭さ笑
1時間くらいで飽きたね。
見ているうちに引き込まれる
映画を観ている人だけがこの設定に気付くみたいな感じにしないとだめだ...
映画を観ている人だけがこの設定に気付くみたいな感じにしないとだめだと思う。登場人物が何にでもすぐに気が付き理解力がありすぎる。
外からハーモニカが聴こえてくる セリの曲?外に出ると誰もいない...セリの曲を作った人=弟の命を救った人じゃない?のコレ。本を読んでる時に登場人物たちが知ってちゃいけない事実をセリフでいうみたいな感覚。みんなカンが良過ぎる。理解が早すぎて違和感。
火事のシーンの見せ方もよくない。
若者3人にはわからないまま話しがすすむようにできなかったんだろうか。設定や繋がり部分は良いとしても、経済の勉強をして...とかいう手紙もなんなのか説得力ない。迷える仔犬女社長がぐるぐる巻きにされた場面はなんか全部おかしい。共感できるところがなかった。
若干甘い作り
時間軸があっちこっちに移動する作品
時空を超えた人生相談
空き巣をした若者三人組が空き家に逃げ込むが、空き家のナミヤ雑貨店は時空を超えた家で、逃げ出すことは出来ないようだった。
昔、相談事を手紙にして投函すると、翌朝、牛乳箱に回答が寄せられるというやり取りがあり、店主(西田敏行)が対応していたらしい。
そんな若者の前に30年以上も前の相談が投げ込まれる。
ハートウォーミングなファンタジー。
小説向きでは?
ナヤミ雑貨店
SFは空想科学ですから屁理屈が要りますがファンタジーであれば容易に時空を越えられるのが人の心理の不思議さです。
ミュリエル・ルーカイザーは宇宙は何でできているかの問いに「物語」と答えています。人と人の関わりが星座のように綾なして一つの光の筋に繋がる本作はまさに物語の醍醐味を味あわせてくれました。
若手に混じって、きら星のごとき名優が脇を固めているので説得力というか安心感があります。少年たちも邦版スタンバイミーのようです。一人では受けとめられない仮想現実も3人の同時体験であれば尤もらしく化けるのは東野さんの巧みさですね。
情報量の多さは活字では少々しんどいですが映画ならではの良さでしょうか、すーっと、心に滲みてきます。
同名の香港映画も観てみたい
ナミ(並)な話
そもそも時間を超えて手紙が往復するのは、韓国映画「イルマーレ」からのアイデアの頂き。
中心になる強いテーマがない。
強盗の青年が「人を信じられそう」と言うが、元々人間不信で強盗をしたわけではない。むしろ人情に厚い理由の犯行なので、人を信じていないはずはなく、感動に繋がらない。
悲しい設定といえば孤児、不倫、病気、自殺、愛人。
夢と言えば歌手など、まるで演歌の世界。発想が貧困。ノスタルジックな昭和の世界だから、昔の演歌のような設定で良いだろうと言うのは製作者の甘えだ。設定があざと過ぎて泣く前に笑ってしまう。
幾つかのエピソードは、全てに絡んでいるようで実は関連性は薄い。
本来、全てのエピソードが忍び込んだ三人の強盗に繋がるべきだと思う。
『クリスマス・キャロル』の傲慢な主人公が、三つのエピソードを体験して心変わりしたように、積み重ねないと強盗は改心しないはずだ。
しかし中盤の話は雑貨店の主人と手紙の送り手との繋がりで、強盗達との関係は薄い。話が途切れた印象になる。
話の積み重ねが無いまま強盗が改心するから説得力が無い。
しかも強盗自体が、本来善良な若者たちなので簡単に改心する。
いや、そもそも単なる勘違いで強盗しているのだから、複雑な状況などまったく不要で勘違いに気づけばよいだけだ。時間を超えた人との繋がりなど実は関係なく、「お前ら勘違いで強盗してるよ」と注意すれば、本来善良な彼らは簡単に改心するのである。だったら、2時間観る必要ないではないか?
あなたの人生に役立ちましたか?
映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(廣木隆一監督)から。
何年か前に読んだ「東野圭吾さんの同名ベストセラー小説」を
ボンヤリ思い出しながら、鑑賞することになった。
書籍と映画、違う箇所も多々あり、こうきたか・・と驚くことも。
ただ、メモを比較し、共通した台詞を探したら、
本の帯(表)には「あの時の回答は、あなたを救いましたか?」
映画では「あなたの人生に役立ちましたか?」がぶつかった。
あらゆる悩みの相談に(手紙で)答える、おじいさんが「浪矢さん」で、
「人の運命ってもんは、そう簡単に変えられるもんじゃねぇだろ!」と
思いつつ、一生懸命に回答をする。
例えば「子供を妊娠した。しかし父親はいない。さて、産むべきか?」
こんな相談には、こう答えている。
「大事なことは生まれてくる赤ちゃんが、幸せになれるかどうかです。
子どもを幸せにするためなら、どんなことにも耐える。
あなたにその覚悟がないのなら、生むべきではありません」とピシャリ。
どうして、こんな答えが出来るのか、それは、書籍に書いてあった。
「多くの場合、相談者は答えを決めている。
相談するのは、それが正しいってことを確認したいからだ」
あとは、背中を押してあげられるかどうか、の視点。
だから、相談を受ける側の心境は、いつもこうだ。
私の回答は「あなたの人生に役立ちましたか?」
誰かの人生の役に立つようなアドバイス、心掛けなきゃなぁ。
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