「伏線を回収して「スゴイだろう」と言わんばかりの制作サイドの自慰映画」ナミヤ雑貨店の奇蹟 mineshimaさんの映画レビュー(感想・評価)
伏線を回収して「スゴイだろう」と言わんばかりの制作サイドの自慰映画
物事には本質があり。
行動には動機があり。
そういった要素は全て無視され。
伝えたいメッセージがあるわけでもなく映画を作ることが目的となった映画という印象です。
おそらく伏線をいっぱい作って絡めて俺スゴイだろうっていうことが一番の目的。
よってストーリーに深みやメッセージ性、芯、核、筋がない。
これで感動できる人はとても純粋かとてもバカかどっちかだろう。
意味のない描写が多い。
にもかかわらず、登場人物の関連性を軽視し過ぎる。
設定に必然性がない。
そもそも30年の現在と過去を交錯させるファンタジー要素が必要なのか。その必然性を感じない。
過去の相談と未来の回答が繋がるのであればその必然性を示す必要がある。
遺言状に三十三回忌と書かれただけで過去と未来が手紙で繋がるので奇跡など
序盤の施設の演技などはクサ過ぎて目を背けたくなる。
突然砂浜で謎ダンスの押し売り。
未来人が過去人にバブル経済を教えて成り上がるというドクソ設定。
その回答を書いたのが頭がいい設定で、頭の悪そうな人が考えそうな内容なのに経済というだけで頭のいい設定にしてしまう安易さ。
自殺の内容が薄いかつそれが根拠のないただの勘違い。
雑貨店店主、施設の創業者、売れないミュージシャン、相談者、孤児、少年
やたらと関連させてくるのだけれども「関連させることが目的」ゆえに、内容は薄く雑。
雑貨店店主の最後に施設の創業者が登場するが、昔駆け落ちし身分の違いで諦めたという以外の説明がないまま登場する施設の創業者に全く感情移入できない。
繋がっているのは1日だけなのに(現代時間では数時間)のうちに何度も手紙をやりとりする違和感。
少年たちが回答したのがなぜ魚屋ミュージシャンと迷える子犬だけだったのか。
店主の入院後に舞い込んだ相談を請け負っている?(←そもそもなぜに?)
相談内容がクソみたいな内容(ミュージシャンやるか魚屋やるか、水商売で愛人やろうかと思てる)で緊迫性も重要性もなく奇跡を起こしてまで未来に届けるべき内容か?なんで届けたんや神様。
やたらと逆光を多用するワンパターンな絵作り。