「マンネリの馬鹿野郎映画。不調の北野武。」アウトレイジ 最終章 bashibaさんの映画レビュー(感想・評価)
マンネリの馬鹿野郎映画。不調の北野武。
私はこの監督の映画は全て観ていますが、この「アウトレイジ 三部作」は全く、評価できません。視覚に訴えることなく、話し言葉の語尾に「馬鹿野郎」をくっつけて、ただ、ひたすら凄むという単純極まりない演出にはほとほと呆れました。この演出でまさか三作も撮ってしまうとは・・・。暴力を扱った映画でも、コッポラの「ゴッドファーザー」やサム・ペキンパーの諸作品の持つ「滅びの美しさ」というものは全くありません。
北野監督はこの悪い流れから、抜け出して、早く新境地を切り開いてもらいたいものです。「その男、凶暴につき」を観たときに味わった興奮は本物だったのですから・・・。
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