「殺生と宿命の人脈曼荼羅を映像化した力作。清原果耶をもっと見たかったが」ユリゴコロ AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
殺生と宿命の人脈曼荼羅を映像化した力作。清原果耶をもっと見たかったが
原作小説を未読の人なら、運命的な出会いや宿命の再会がたびたび起きるこの筋を、現実味に乏しいご都合主義のように感じるかもしれない。だが沼田まほかるのファンなら、彼女がかつて僧侶だったことを知っている。リアリティーを追求するドラマではなく、人を殺して生きていくしかなかったある女性と彼女とかかわりのある人々の姿を通じて、殺生とは何か、愛とは何かを考えることを促す説話だと考えるといい。
熊澤尚人監督は残酷な描写に果敢に挑みつつ、映像としての美しさも追求して映画の品格を保っている。吉高由里子は、「蛇にピアス」の主人公に匹敵する強烈なキャラクター・美紗子を体現。美紗子の中学生時代を演じた清原果耶は、いつも明るい役の印象があるが、ずっと暗い表情でも魅力を失わない。出番が少ないのが残念だったが、そろそろ彼女が主役の企画が出てきてもいいのではないか。
仰る事はごもっともです。原作の執筆者は元僧侶の方なんですね。殺生とは何か愛とは何かを読者が考えるご縁になればと執筆なさった。自分の感性を試してみましょう、映画のプレビューを拝読しただけで拒否するのは大人げないですからね。
原作を読んでないひとには分からない理論かぁ。映画は映画で完結しなきゃだめだよ。
鉄板落とした男と再会、結婚するとこまではギリ我慢できたが、更に職場の友達が息子の婚約者ってのはご都合主義以外の何物でもないだろ。
この手の映画はどう感情移入させるかが重要だと思うんだけど、それが上手く出来てない。主人公がサイコな映画は沢山ありますが、この映画は入り込ませるのが下手だなと思った。
映画の賛否は監督の責任が大きいので、他人のせいにする、ではなく、そうゆう評価をされても仕方ないねって話です。原作がいいのなら尚更。好き嫌いが大きく分かれる映画ですね。
映画化するならば原作を知らない人にも、大事な部分を上手く伝えなければ。それが映画化する監督の責任です。そのバックグラウンドや大事な部分が一つも見えないので、ただの趣味の悪いサイコパス映画にしか感じられず残念でした。