悪魔祓い、聖なる儀式のレビュー・感想・評価
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エクソシストと悪魔の終わりのなき戦いの日々を見つめるドキュメンタリー
シチリア島のカタルド神父他悪魔祓いに勤しむ聖職者達と、悪魔に取り憑かれた人々とその家族、友人が織りなす日常を淡々と見つめるドキュメンタリー。現代医療や地域社会に見捨てられたと感じ、怯え、助けを求める人が後を絶たず、神や悪魔の存在を信じずとも実際の生活の中で悪魔に遭ってしまった人々は間違いなく実在することは知っていますし、実際の悪魔祓いの儀式そのものも驚くほどのものでもありませんでしたが、それでも突然白目を剥いて唾を吐きつけ、ありとあらゆる罵詈雑言を口走りながらのたうち回る人々の苦悶には言葉を失います。
悪魔祓いによって悪魔が退散したのか、単に憑依症状が和らいだのかは全く判別がつかないわけですが、笑顔を取り戻した人々がまたすぐに苦悶の表情で神父のもとへと戻ってくる。人々は悪魔に取り憑かれているのではなく己の中で自ら育てているのではないか。その背後に横たわる闇はどこまでも深いが、それを払い除けようとする光もまたどこまでも眩しい。実に味わい深い作品でした。
あっさりめ
うーん 日本のお祓いTV番組の方が迫力あるくらいなほど 過度な演出はなく 淡々と社会現象として カメラを向けている ただ その分 悩み苦しむ人々や神父の内面など深くには入っていかない。 また、お祓いを受けた人々が救われたのかもわからないまま お祓い神父養成学校をちょろと紹介して 今 悪魔払いが世界的に流行っていると言って終わり
ドキュメンタリーは対象に何処まで 何処に焦点をおくか 入り込み過ぎても駄目だが、引きすぎても 何を伝えたいかぼやけてしまう。
お祓いは日本にも古くからあるが 現代医学では難しい心の病を悪魔や狐 霊のせいにして 呪文を唱えると断末魔の叫びを上げ 終わると何かスッキリとする。という方法は 現代医学が個人やその環境に原因を求め 「治そう」とするが、何かわからない第三者=悪魔のせいにして 憑いたら払いましょう。という考えの方が 理にかなっているのかも知れない。 と思えるほど あっさりと撮られていた。
依存症
化学や精神病理学で説明がつかない心の病が悪魔つきなんだろうけど、悪魔祓いへの依存なんだね。その視点は面白いと思うけど、もうちょっと踏み込んでもよかったとは思う。まあ、こういうドキュメントはカトリックの公認が必要なのかな?あきらかにソレなのにそれ以上は対象に近づけていない。神秘なものや、オカルトを想像してると肩透かしをくらう。
リアルな悪魔つき
思ったより悪魔つき人口が多いのにビックリ 普通の人が神父のお祈りで床に這いつくばり罵詈雑言を言い始める ただ、神父さんに雇い主がお金払ってくれないんですと相談する信者は相談する相手が違うだろ!と思った 悪魔祓い講座に世界中から勉強しに来てるのは初耳 面白かった
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