真白の恋のレビュー・感想・評価
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“普通に”無知蒙昧な演出家たちが作る地雷映画
『可愛いのに障害がある♥それは残念だ』えっ!??? 『普通の子じゃない』 信じられない親の台詞だぜ。 障害者自身が泣きながら『普通の人になりたい』えっ!? この人たちは『普通に』無知蒙昧なのだが ・冬の立山に登る!!!!?? ・ヒゲぐらい剃って などなど 無知蒙昧はこの次元に留まらない。 結末はあの“普通に”無知蒙昧な『フ●テンの寅』や『PLA●75』と全く同じ。 問題発言なら“普通に”削除して貰って良い。 この映画見られなくても“普通に”人生は楽しい。 では『普通じゃない』って何ですか?
切ないよー
真白は軽度の知的障害がある女の子。 障害はとても軽く、初対面では障害があるとは分からない。 性格は大雑把で愛嬌がない。 そんな真白が、東京から来たカメラマンの由井との時間を過ごすうちに、恋をし、変わっていく。 思春期の子供はいつか大人になるけど、真白は、どうすれば普通になれるのか。 普通ってそもそも何で、誰が決めるのか。 赤い帽子被って、少し、がに股で歩く最後の犬の散歩シーンが切なかった。
何かの映画祭で賞を取っていて、ずっと気になっていた作品。 軽度知的...
何かの映画祭で賞を取っていて、ずっと気になっていた作品。
軽度知的障害のある、ましろが東京からやって来たカメラマンの青年に恋をする物語。
全て富山で撮影されているらしい。
ロケーションが素晴らしい。日本らしいいい景色が凝縮されている。
カメラマンの青年は人間関係がうまくいかず、会社に馴染めていなかった。そんなときに富山に写真を撮りにやってくる。
偶然出会ったましろをカメラにおさめ、現像した写真を渡したところから仲良くなっていく。
そのうち、ましろは次第に恋心を抱き、親に内緒で青年に会いにいくようになる。
しばらくして家族に青年と会っていることがバレると、家族たちは青年のほうを強く責める。障害のあるましろをバカにしているのか、と。
ましろは、私が普通じゃないから怒るのか、と両親に訴える。
ましろの純粋な気持ちも、ましろの家族の心配する気持ちも分かるのでとても辛い。
悲しい気持ちにもなるが、最後は優しい気持ちになってほっこりもするそんな映画。
背景がしっかり描かれているので、どの登場人物の行動にも納得がいくし...
背景がしっかり描かれているので、どの登場人物の行動にも納得がいくし、すごく自然で普通で、とても共感できた。雪菜と油井という人物2人を通して障害とは何か、普通とは何かという事も考えさせられる。
真白の両親は登山直前まで油井の存在に全く気が付いていなかった。少ない情報で判断し油井を娘に近付けないようにする親父。東京から来たカメラマン?なんか脱がされそうだしな。
雪菜が真白の為に親父と向き合う様は映画を観ているひと全員の気持ちがのっかっているようで、熱かった。雪菜も自分の恋が上手くいかない背景がある。お泊まり計画でさえも手伝い本当に真白と普通の友達レベルで接してる。
油井が自転車を返しに来た時には、何も言えない親父。ゴメンでもない、バカヤロウでもない、ありがとうでもないし複雑。父親として娘を守っただけだから。兄ちゃんは謝ったほういいけど。誤解はあったもののカメラの中の画像を見て、家族全員がすべてを理解したようだった事に救いがあった。レン兄が真白を捜しに行く時に兄嫁がカレシというワードを出した為オラオラしだすのもわかるし、少女時代に誘拐されていたというのもある。
真白が普通だったら東京に連れてってくれた?の問いに対しては。この街に写真撮りに来ただけであり、お礼としてカメラを教えたかっただけで他意はない。一貫して普通に接していたし、仲良くなれてよかったくらいの心持ち。
油井は真白の障害のことを気付いていないみたいだなと思って観てたら、本当に気付いていなかった。
何を持って障害というのかと油井の言葉にあったけど、適応できないとか周囲との差異があると言うのなら誰だってそうだ。この映画では軽度という事もあるのだけれど、普通かどうかというのは周囲の人間が決める評価であり、周りの人のその対象人物への関わり方でしかない。
どうやったら普通の人になれるの?と母に問う。子供を守る立場の親には答えが出ない。
この子は大丈夫だと信じるしかない。
自分の気持ちを他人に伝えるのにはあまりにも言葉が少ない真白だったが初恋が去っていくのを前にして「だいじょうぶって思えるように」と言うセリフが一番泣けた。
魅力的に写し出す、真白の恋。だが、、、
主人公の真白は少し脳に障害がある女の子。 そんな真白と富山の田舎で出会う都会から来たカメラマン油井。 カメラを通じて2人の仲は深まっていくが、、、。 真白の障害はホント軽い障害の部類であり、障害を重いテーマにしている訳では無く、それを真白の変わった魅力ある性格として前半から素晴らしいカメラワークで映し出しているし、話としても観やすい。 障害者の子に対して親は保守的になりやすいってのは分かるが、真白の場合は軽い脳障害。 彼氏が出来たとしても将来少し苦労するかも知れないが幸せな人生になると思うし、(無理やりこじ付けたかの様な幼い頃の事件があるにせよ)2人の付き合いを最初から否定するこの親の設定はどうか?と違和感を感じてしまった。 ストーリーを面白くする為しょうがないのか? 田舎で有れば田舎である程の温かみを感じる見守り方にして貰いたかったですね。 真白の親との口喧嘩した従姉妹の姉さんには共感出来ました。 全体として真白を応援したくなる映画。 だが起承転結で言えば、私が違和感を感じた「転」の部分があった為、最後の「結」の皆の演技がわざとらしく感じ、安っぽくなってしまった。 真白を取り巻く周りの決断では無く、しっかりとした真白と油井の2人の決断で終わらせて頂きたかったです。 真白の兄さんが前半言ってる様に「(真白は少しだけ障害があるが、それ以外は普通の子と一緒。女性として)勿体無くはない。」 それを映画で貫いて貰いたかった。 これが私が高評価にしない理由です。
素朴で難しいテーマ
富山の射水には行ったことがあるので、映像はすんなり頭に入ってきました。純粋に差別はあってはいけないとわかっているなかで、現実にあり得る描写に考えさせられたかんじです。 派手さはなく、素朴な映像で感銘しました。
じんわりと心をえぐられる
知的障害者と説明はしているが、単に正直で大らかな動きをする人にしか見えない。ちょっと変わってるな程度にしか見えないのに、家族は守ろうとして自由を奪ってしまう。自分の思うように生きる事を許されない真白の叫びには心をえぐられた。終盤には知的障害なんて髪の毛の有無程度の差なんだというメッセージがあって、障害があるからといって縛る理由になるのかと考えさせられる。真白には本当に幸せになって欲しい。
ネタバレ気味にいくとユイ君のカメラは内蔵フラッシュ無しでマニュアルレンズを装着したストイックな組み合わせで、真白のカメラは広角ズームレンズが付いてるっぽいので父親が風景を撮ろうとして買ってた感じに思いました。雪の中でも真白はカメラを首からブラ下げたままなのにユイ君はバッグにかかる雪まで払ったりする対比なんかも面白い。写真館の同じ写真を素晴らしいと感じるセンスも同じだし、そもそも誤ってシャッターを押した事が始まりだから写真が重要なテーマになってるんですね。風景の素晴らしさやファッション、音楽に歌と全てが本気で作られた素晴らしい作品です。本気でパンフ欲しいです。
もっと広く公開されても良い作品
軽度の障碍を持つ主人公が家族に見守られながら淡い恋の体験を通して成長してゆく心温まる作品。普通の人とそうでない人の差とは一体何なのか、とふと考えさせられました。富山の美しい風景をバックに主人公をはじめ役者さん皆さん好演。『この世界の片隅に』と同じように幅広い世代の人たちに観て貰えたらと思えた作品でした。
多くの人が観てほしい映画
同じものにシャッターをきっても人によって違う写真が撮れるように、世界の見え方も違う。 言われないとわからないくらいの障害のある真白演じる佐藤みゆきさんの演技の匙加減が素晴らしかったです。 障害のある身内を囲っておきたい家族の気持ちも単に悪くのではなく、観るものに理解できるように描いている視点も優しいと感じました。 それでも障害というカテゴライズを設けるのは隔離するためのものではなく、障害のある人が社会で生きやすくするためでなければならないと思う。 真白ちゃんのその後もそうあってほしいと思いました。
美化された中に存在する障壁
難しく考えると、完璧に美化された話の中に存在する、拭い去れない壁というものを突きつけられたら気がするけれど、基本的にドラマそのものが面白かったので、風景も演技演出も映像も全てがよく見えたように思う。 個人的には特に、俳優陣の演技なのか監督の演技なのか分からないけど、画面に漂うナチュラルな空気感が素晴らしいと思った。 障害者を扱ったネタ、しかも汚れ無き展開、それでいてリアリティを保ち得ているのはこの空気感があってこそ。素直に泣き笑いできた。 ただ富山という地域性はあまり感じなかったし、キレイな所とかいい場所という言葉が耳につき、かえって地域の特別感が薄れていたように思う。 焦点は明らかに人間関係の方に向けられていたし、富山というロケーションはあくまで付随する要素でしかない。だからこそ面白いんだろう。無理にロケーションを強調した写真などが全面に出てきてしまうと、つまらない作品になってしまうのかもしれない。まぁ想像の域でしかないけれど…
ずっと真白を応援したくなる作品
初めて、恋して苦しんで~を経験する真白の成長物語 全編に渡って冬の富山の港町を当該ロケーションとする作品だけど、 自宅が世界の全てに等しい真白にとっては遠い道程のようで、 人と出会い、新世界へ身を投じて これまで在り得なかった事象に遭遇し 苦難を超えて成長する、という それはまるでロードムービーのようでした 特筆したいのは、佐藤みゆきさん!! 演技が素晴らしかった ガニ股ぎみの歩き方、 口は閉ざしているに口角がやや上がった表情、 瞬きの少ない眼差し、等々 真白の雰囲気をよく表現していて、その上で 「行きたい!」という決意表明の科白が発せられると グイグイと真白に引き込まれていった エンドロール後の立山連峰のパノラマも良質で、 さわやかな余韻を得られて とてもいい気分で劇場を出れた
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