劇場公開日 2017年3月11日

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「モヤモヤさせる事が主題なら成功している」哭声 コクソン うにたん♪(新型コロナで巣籠もりDVD観賞)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0モヤモヤさせる事が主題なら成功している

2020年5月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

なんぼ田舎の警官とは言えアホすぎる。
野生のキノコで正気を失い、暴力行為に走るとかホラーっぽいのにそこに着地せず、國村隼をぶちこんで、オカルトの世界に(笑)

科学的な検証など何処吹く風(笑)

ただただ噂話に翻弄され暴走する警官、村人。

まともなのは教会の神父だけと言う(笑)

散々オカルトめいた状況をひっぱり、祈祷師を呼んでお祓いするが、作中でて来た事件現場で何やら儀式くさいお供えが散見し、國村隼がやっている事なのか?地元の祈祷師がやっている事なのか?解らなくなってくる。

白い服の女も見えてる人と見えてない人の区別くらいつけてくれりゃ良いのに。

國村隼についても同様で、大学教授?僧侶?とか噂だけしかない。演出で見せられるシーンも現実にあった事か想像で語られるものか?判断がつきにくい。
ゾンビもどきの扱いもわからない。
幻覚キノコのせい?悪魔が宿った?一切の説明はない。
白い服の女、祈祷師、國村隼、善か悪かなど区別なく主人公から見れば“誰かのせいにする”しか道がない状況は観ている側も混乱させられる。

ただ國村隼の怪演が作品を際立たせたと言える。
冒頭から褌一丁で血まみれだし、疎外感たっぷりの外国でいる日本人らしい姿を見せたかと思えば、偏見や思い込みでイメージが固まってしまうと理解し合うのが容易ではない事を伝えるシーンはちょっと凄かった。

ラストはどうしたら良かったのか?わからないままで終わってしまうので最初から最後までモヤモヤし通しであった。

うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)