スウィート17モンスターのレビュー・感想・評価
全17件を表示
【”自分何て、大嫌い!”今作は、可なりイタクていけてない自意識感情な17歳の可愛らしい女子の、クスクス笑えてラストは沁みる素敵な青春映画であると思います。こういう映画好きだなあ。】
■いけてない毎日を送る17歳の高校生・ネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)は、いつも妄想だけが空回りし、教師(ウディ・ハレルソン)や母親モナ(キーラ・セジウィック)を困らせてばかり。
彼女は唯一の小学二年生からの親友・クリスタ(ヘイリー・ルー・リチャードソン)だけが心の支えだったが、ある日、そのクリスタがよりによって関係をこじらせている兄・ダリアン(ブレイク・ジェナーと恋仲になってしまい、彼女は怒りと戸惑いをぶちまけるのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。そして、アマリ感想になってません。>
・序盤から、破天荒な可なりイタクていけてない自意識感情なネイディーンの姿をクスクス笑いながら観賞。
ー 私は、男なので良く分からないが経験上、(何の経験だ!!)お付き合いして来た数々の女性(あ、数名ですよ。数名ですよ。我ながら嘘っぽい。)がイキナリデート中に怒り出し、(身に覚えなし。)オロオロした経験限りなし。
で、良ーく考えるとオイラにも悪い所はある事が判明するのだが、ティーンの女性の気心は春の嵐の如きである。
だが、今作のニック君と同じように、遣りたい盛りの10代のNOBUは、なだめすかして<以下自粛。>、その後は何を言われようが馬耳東風であった。
所謂、男のナニが硬化すると女性に対する態度は軟化し、ナニが軟化すると女性に対する態度は硬化するという法則である。(By 吉田秋生)(あ、今、私をフォローして頂いている方々のフォロー数が、ガッツリ落ちた音が・・聞こえます・・。)-
・今作のネイディーンが正にそうで、経験がないのに、自意識過剰で困った事があると、昼休みまったり休憩している担任の先生(ウディ・ハレルソン)の所に行って、不満を撒き散らすのである。
ー この、数回繰り返される二人の会話が、相当に可笑しい。-
・ネイディーンは、親友を寝取った兄と親友に激怒し、”私も!!”と、ペットショップ屋で働くイケメン高校生男子、ニックに在り得ないメールを送ってしまいあわてふためく様が、コレマタ可笑しい。
ー メールって怖いよねえ。一度打ったら消せないんだもん。で、ニックと車内デートをするも、未経験のネイディーンはあたふたし、ニックとの関係は終わる。凄く可笑しい。-
■だが、そんな彼女を心配する兄・ダリアンと親友・クリスタ。そして母モナの姿。そして、昼行燈と思っていた先生にも、綺麗な奥さんと可愛い赤ちゃんが居て・・。
・そして、クラスメイトのお金持ちの韓国系のアーヴィン・キム君と親しくなって、彼が製作した映画を観るシーンも良かったな。
ー 彼は否定したけれども、あの我儘アニメキャラはどう見てもネイディーンから、ヒントを得たモノでしょう。-
<今作は、可なりイタクていけてない自意識感情な17歳の女子が、色んな経験をして、少しだけ成長する物語なのである。
クスクス笑えて、ラストは沁みる素敵な青春映画であると思います。>
拗らせて拗らせて、ある日スルッと解ける
映画の冒頭、歴史教師の昼休みを妨害して「自殺計画」を一息にまくし立てる主人公・ネイディーン。一通り聞き終わった教師・ブルーナーは、そんな彼女をこう表している。
「奇抜な服の生徒」
そう、ネイディーンの服は奇抜、はっきり言って「クソダサい」。パーツの1つ1つは悪くない。
組み合わせが絶望的なだけた。でも、そう、絶望的にダセェ。わりとマジで。
なんでそんなクソみたいなコーディネートなのか。それはわりと簡単。拗らせてるからだ。
ネイディーンは可愛くありたいと思ってる。まぁ女の子だから、基本的にすべての女子は可愛くありたい。
一方で自分は可愛くないと思ってる。
可愛くない自分が、カワイイ服?どうだろう…。「あの子、自分のこと可愛いと思ってるんじゃない?(クスクス)」ダメダメ!
私、可愛くありませんから!もっとこう…フツー?自然に?カジュアルな感じで?
さらにちょっと大人な感じ…、そう、私は同年代のガキどもとは違うの!大人よ!
そのコンビネーションがあの組み合わせ。色合いも素材も一体感のない「奇抜」なファッション。
拗らせまくりのネイディーンを表す、素晴らしい衣装ワークだ。
だいたい、あんなデカイ鹿がプリントされたセーター、なんで買ったし。
自分に自信が持てない一方で、そんな自分は世界一不幸で、周りの人間は充実してると思ってる。そんな自分を好きでいてくれていると思っていた、親友のクリスタまで「勝ち組」の兄貴と付き合って、自分を置いて勝ち組の女子になってしまった…。
自分に好意を寄せてくれているアーウィンに寂しさを埋めてもらおうとしたり、「超ホット」なニックへセックスを誘うサイコメールを誤爆したり、ネイディーンの暴走は止まらない。
ちなみに、ニックに逢うためにネイディーンが選んだ服はカワイイ全振りでマトモだった。ちゃんとした服持ってんじゃねーか!!
この映画はわりとベタな青春映画だ。拗らせまくりのネイディーンが、自分だけが不幸だと思っていたネイディーンが、世界はみんな平等に不公平なんだと気づく。
世界の不公平さに傷つき、僻み、自分の醜さを受け入れられなかったネイディーンが、このまま大人になるのは嫌だ、とはっきり自覚する。
その為に力を貸してくれたのは、ナルシスト兄貴であり、冴えないアーウィンであり、偏屈教師ブルーナーである。
それもそのはず、「ナルシスト」も「冴えない」のも「偏屈」も、ネイディーンのエゴの中で固められた思い込みの一面だ。
兄貴もアーウィンもブルーナーも、それぞれにネイディーンの思ってもいなかった一面があり、みんなネイディーンよりちょっと大人なのである。
ネイディーンの殻を破れるのはネイディーンだけだ。ネイディーンが心の底から「一生このままなんてイヤ」と思ったから、拗らせ女子高生は大人になれたのである。
殻を打ち破ったネイディーンのファッションは「奇抜」とは程遠い。背伸びして付加価値を付ける必要のない彼女の姿は、よっぽど以前よりオシャレ。爽やかな秋晴れと、実りを迎えた秋の紅葉に馴染むワイン色のセーターとデニムパンツで出かけるネイディーンは、もう周囲に引け目を感じる必要のない「魅力的な女子」だ。
ハイ!私、ネイディーンよ。よろしく!
そう素直に言える彼女になれたことを、嬉しく思える。最高にハッピーな青春映画だ。
床に脱ぎ散らかした服は、慈善団体に寄付したのだろうか?
寄付した方が良いと思うな、わりとマジで。
教師の年収が42000ドル♥ 日本は終わりだ。
彼女には劣等感が無い。
だから、他人に対しての思いやりが無いのは当然だ。
アメリカ人って基本的にこんな人ばかりなのだろうか?
追記
韓国系アメリカ人のアニメを見ると、やっぱり、日本のアニメの方が数段上だと思った。
地味にリアルで痛々しい
すごく良かった。
過剰なイジメとかあるわけでもないし、ものすごく酷いことがあるわけでもないし。
でもコミカルなのに、一々痛いところが非常にリアリティがあった。
ネイディーンだけじゃなく親友だったり、母親だったり先生だったり
強引にハッピーエンドにこじつけるのではなく
バカなネイディーンが馬鹿さ加減に気づき何となくハッピーエンドってのが良かった。
クリスタがネイディーンの兄を彼氏にしたあとでパーティーで
ネイディーンを放って置いたり、ネイディーンが親友か兄かどっちか選んでとか
なんかこの年齢ならありそうな感じが、あー、言っちゃったかーとか、
現実にありがちな事を大げさじゃなくコミカルにうまく転がしてたのが良かった。
先生のなんとも頼りな下げで全くいい事言わないのもいいよね。
ここで普通なら説教臭いこと言うはずだけど、なんだか最後まで
先生らしからなかった。でも一応は最後まで面倒は見たのも好感あり。
映画には特別悪いやつも出てこないし、どこにでも居そうな人たちが
普通の生活を送っていたのがよく表現されていたと思う。
I'm gonna kill myself. こじらせ女子の青春模様
イケてない女子を演じたら一番と思えるヘイリー・スタインフェルドが見事にハマった作品でした。もうこじらせ女子のネイディーンが口が悪くって口が悪くって。でも本人にしてみたらズバリと本質をついてるつもりなんですよね、こういうのって。嗚呼、勘違い。自分も気を付けよう。
ネイディーンのこじらせ具合って大なり小なり共感できる感じなんですよね。で、なんだかんだで周りの人が良い人が多い。だから余計ワガママになれるのかも?そして、本人は自分がワガママかもって思いつつも止められないというか、何で誰もわかってくれないんだろうってモヤモヤしてたり。クールにしていたいけど全然できてなかったり。あるある。
でも最後は周りの人の暖かさに気が付けて一回り成長できて、観ててホッコリしました。大丈夫、生涯成長できなかった、かまってちゃんなオッサンや老人は世の中沢山いるんで、17歳で成長できれば将来は明るいぞ!
悩んで悩んで上手くいかない
小さい頃からなんか上手くいかない子
親友になった子がまさか兄とくっつくなんて結構えぐいかな
孤独感ツッら!もがけばもがくほど空回りそれにしてもなかなかの毒舌そりゃ人が敬遠するかな
素直になるとあんなにも世界が変わるのかな
なんだかんだ人に関わってるから道が開けたのかな
引きこもったら傷つかないけど出会えるものもないからね
たまに見たくなるんだよな観てて楽しい
自意識にのたうち回る少女、あるあると感じてしまうのはそんな時期を経験して今があるから。
主人公のメイリーンは常に1人で悩み、のたうちまわり、神頼みをしている。周りの同級生なんて私と気が合わないと防御線を張り、自分の領域を侵されまいと必死だ。自意識が空回りしているのである。唯一の理解者だった父の死、親友が大嫌いな兄貴とファック、母は出会い系サイトで出会ったわけのわからない歯医者と一悶着。どこにも居場所はなかった。1人を望んでいた。にも関わらず寂しがり屋。気難しい思春期の娘をもつ全国のお父さんには同情の念しかない。
全編に渡って、メイリーンの「訳のわからなさ」に我々は振り回される訳だが、独特な間と言葉でメイリーンをたしなめるウディ・ハレルソン演じるブルーナー先生や、ヘイリー・ルー・リチャードソン演じる宇宙規模の懐の広さを持つ親友クリスタらの存在により、彼らに同情しつつメイリーンが愛らしく思えてしまうから不思議である。17歳という時期は一番モンスターになりやすい時期であり、特に女の子は精神的な面で一番多感な時期なんだと思う。筆者は共学だったため、思春期の女子がどういう生態だったかくらいは少しは分かる。一喜一憂しやすく、強がるくせに寂しくて誰かに相手をしてもらいたい。なんでこんな同情してしまうのだろうかと思ってしまうのは、我々にもそんな時期があったからなのである。snsでその時の熱量のまま文章を書いて、ちゃんと読んでみると自分気持ち悪!何書いてんだ自分!なんて感覚も極めて現代的で、中高生がこのシーンを見たときはドキっとしてしまうに違いない。物語のラスト、一歩踏み出して今まで築いていた壁を取っ払い、新たな友達と話しをしているネイリーンの顔は心なしか、ぐちぐち同級生に文句を言っていた時よりも垢抜けて楽しそうに見える。総じてネイディーン演じるヘイリー・スタインフェルドの役作りによる等身大のティーン感が素晴らしかったと言っても過言ではない。
モンスターになって今がある。自意識にのたうちまわり、いくら周りに迷惑をかけても、そんな時期もあったなと、メイリーンも何年か経てば思っているに違いない。自分で働いたお金で、アイスを食べながら。
私はあまり好きではなかった
そんなによくない。
タイトルもThe EDGE of Seventeenで良くない?
こじらせ思春期17歳の主人公が尖ってることについて描かれているし。スウィートか?モンスターってほどでもないし。。
主人公が暗い気持ちと反抗心を持ってて、それを中心に物語が進んでいく。テーマ?は凄く好き。
役者さん達もとても良かったんだろうと思う。
何の情報も入れずにDVDを借りて観ましたが、JUNOみたいな感じかな?と思ったせいか、そこまでストーリー性が深くなかったのが残念でした。
主人公が最後、謝って泣いて本当は自分が嫌いなんて言う。
素直になった主人公は偉いが、結局自分を全否定してしまっている。
主人公が全部悪いみたいじゃないか?
元々の性格も認めてあげて。
丸く収まっているように見えるが、無理矢理感は否めない。
みんな悪くないが、みんなコミュニケーション不足で。そこを掘り下げてないから全体的に違和感がある。
初めの方は良かったけど、だんだん面白くないというか深くないなこれ、と思った。
しかしまぁイケメンしか登場しない。凄い。笑
少女漫画みたいなカワイイ映画ではあるので、恋人とか友達とお菓子食べながら観ると楽しめそうです。
青春だね
主人公のネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)は17歳。キスもまだ経験なしの,イケてない毎日。恋に恋する妄想だけがいつも空まわりして,教師のブルーナー(ウッディ・ハレルソン)や,母親(キーラ・セジウィック)を困らせてばかり。たったひとりの親友クリスタ(ヘイリー・ルー・リチャードソン)だけが,自分のすべてだと思っていたのに,何をしてもかなわないとコンプレックスを抱いていた天敵の兄ダリアン(ブレイク・ジェナー)と親友クリスタが恋に落ちてしまう。
この衝撃的事件により,ネイディーンは父が他界して以来ずっと取り乱しがちな母や,何故かシンパシーを感じる変わり者の教師ブルーナー,自分とは正反対のイケメンで誰からも愛される兄ダリアンなど,自分を取り巻く人々へ新たな視点と気持ちを向けざるをえなくなる。人生は,彼女が思う以上に複雑で,誰もが何かをこじらせながら大人になっているのだ...。紆余曲折を経て映画を作っているアーウィンといい感じになってハッピーエンド。
幼い頃からよく出来た兄ダミアンのそばで悶々とした日々を過ごしてきた...
幼い頃からよく出来た兄ダミアンのそばで悶々とした日々を過ごしてきた妹ナイディーン。心を許せるのは父と親友のクリスタだけ。中学に入って父を亡くし、高校に進んでからはクリスタがあろうことかダミアンと付き合い始めてナイディーンは自暴自棄に。そんな彼女に優しく接してくれたのは韓国系のアーウィンだが、ナイディーンはペットショップでバイトするイケメン、ニックに夢中で・・・という思春期あるある物語。どうせ私なんて・・・と365日ネガティブ思考のナイディーンを演じるヘイリー・スタインフェルドが実にいじらしくてキュート、そんな彼女を微妙な距離感で見守る教師をウディ・ハレルソンが軽妙に演じていて好印象。アラン・パーソンズ・プロジェクトやスパンダー・バレエとアラフィフ仕様のサントラチョイスも嬉しい愛くるしい小品でした。
ヘイリーの顔芸。
いや笑った笑った。上手いのなんの、この描き方、こじらせ方。
アイドルながらここまでブスでダサい顔演技に徹したヘイリー
は大したもの。彼女がネイディーンというめんどくさい女子を
演じたからこそ生まれた面白さがある。ハッキリいって嫌われ
キャラなのになぜか憎めない、周囲が皆心配してくれるなんて
相当の人たらしだというのにそれに気づかない幼稚な鬱陶しさ。
彼女を包む周囲の大人が(同級生も)皆偉い!兄も親友も母親も
彼氏?もそして最大の功労者!先生も。こんな先生いるんかい?
まさかのハレルソンの名演技。イジメにあいながらもパパには
常に愛されてきたネイディーンだから結局のところ甘え上手だ。
どう見たってニックよりアーウィンだろ?と誰もが思う相性の
良さに(相手を受け入れることで)気付くトロさと素直さは絶妙。
しかしニックやアーウィンへの態度は、男子をその気にさせて
突き落とすし、兄貴に放った暴言も酷いわよ。反省しなさいね。
私の嫌いな私と生きるしかない絶望と希望。
スウィート17モンスターです。
歌手をやってる事は知らなかったヘイリースタインフェルドちゃんのいたーい思春期グラフティとなると、
みなくちゃねと言う感じで見てきました。
ヘイリースタインフェルドは、はじまりのうた、と、ピッチパーフェクト2でしか見たことないですがね。
トゥルーグリッドを観たいです。
ヘイリー以外は知らん子かなーとおもってましたが、
イケメン設定のお兄ちゃんがね、gleeでライダー役をやっていたブレイクジェンナーでして、びっくりしました。
まだ観られてないリンクレーターの新作にも出てたもんね、映画で再会できるのうれしーって思いました。
アメリカの青春モノ、結構好きでして。
映画に限らず、ドラマも好きで。「glee」とかね、途中で飽きたけど「The O.C」とか、
映画だと、「ウォールフラワー」とか、「17歳のエンディングノート」とか、「きっと、星のせいじゃない」とか「ヘアスプレー」とか大好きで。
なので、そうゆうのが好きな思春期過ぎた大きなお友達には絶対刺さりますね、この映画。
案の定、ぼろっぼろ泣きまくりながら観ました。
この涙は、すっごく感動とかじゃないんです。
わかる、わかるよ、という気持ちだと思います。
情けなさに苦しむ彼らと同化してしまうためにあふれる涙なんだと思っています。
ネイディーンの自己嫌悪も、お兄ちゃんの苦しみもわかるねん。
どっちにもかつての私が含まれているからね。
そして、歴史の先生のそっけない優しさが沁みます。めっちゃ親身になるでなく、安全だけ確保してくれた状況で、
思いっきり混乱させてくれるっていうのが、大人が若人に接する正解ですね。心がけます。
妄想そのままのエロメール送っておきながら、普通に甘いムードの恋愛ごっこが出来ると思い、
でも単純にヤリ目ドライブだった事を、知らされて、怒鳴られて。大きいお友達はそうなるってわかってたよ、観てるの辛かった。
あれはね、いい勉強になったと思いなね。
やだってゆったら、とりあえずやめてくれる人でよかったと思っときなね。
あんたの考えが甘すぎたのよ。
そう思いながら、ネイディーンと一緒に泣きました。
アジア系の彼に、戯れで「セックスしたい?」とか言うのもね、ほんと良くないよ。
彼が逆上して暴力振るったらどうしようってあたしゃ震えましたよ。
そんなんしないいい子でよかったけれどもね。
痛い、恥ずかしい、情けない、死んじゃいたい。
そんな経験を山ほどしでかして、ちょっとづつちょっとづつ自分を好きになる。自分が自分でよかったと思える。
きっとそんな日が来るから、頑張ろうね。
お兄ちゃんもよかったです。
、
ヒステリックだったり、悲観的だったり少し前の自分を見てるかのよう、、
何が良かったってとりあえず画面の色が素敵、そして登場人物が少ないから見やすい(笑)一人一人にフォーカス当ててて良いように言えば無駄がなかった
青春映画は何本か見てるけどうーん、1番とはいえない、、けど元気は貰えました
MESSED UPな17歳のリアルな青春に笑い泣き。
惨めで悲惨でめちゃくちゃ(messed up)な青春。だけど、同時にとても痛快で気持ちのいい青春ストーリー。よく練られた脚本と、ヒロインのユニークで魅力的なキャラクター、そして活き活きとしていてユーモアで溢れたセリフは、「17才の少女の成長の物語」なんて単純な言葉では表現しきれないくらいに青春の痛ましさや苦しさなんかをリアルに描き切っていて、大人が観ても思わず共感してしまったり感心してしまったりしながら楽しめる鮮やかなコメディ映画だった。
何しろ、ヒロインであるナディーンの放つユーモアと機知に富んだ軽妙な語り口は、かつてエレン・ペイジが見せた『ジュノ』を彷彿させるくらいに快哉。音楽活動にも従事している主演のヘイリー・スタインフェルドはリズム感や音感の良さが活かされているのか、セリフ回しが絶妙でさり気ないセリフで「クスッ」と笑わせてくる。しかし、そんなナディーンの軽妙でウィットに富んだ語り口の裏には、いつも自己卑下と自己防衛が潜んでいて、美人でもなく(いや、ヘイリー・スタインフェルドは本来十分に美人だけれど)、モテもせず、学園カーストの最下層にいる自分を常に卑下し、そしてそんな自分を守るために、言い訳を繰り返しながら必死でもがいている。そうやって放たれる言葉が、時に人を遠ざけたり傷つけたりするのに、ナディーンはそうやって自己卑下と自己防衛を交互に繰り返すしかできない。そんな様が、痛ましくも可笑しくて、やっぱり共感できてしまう。
ナディーンがこの映画を通じてたどり着く結論は、ごくごく当たり前のことかもしれないし、考えるまでもない程ありきたりなものかも知れない。だけど、自分を主人公にした自分の世界を変えることができるのは自分しかいないのだと、彼女は不器用にも大きな遠回りをしながら学んでいく。その都度しくじって、すってん転んでmessed upな状態に陥りながら。その不器用さがなんとも愛おしくやっぱり可笑しくて思わず笑い泣き。ちっとも爽やかじゃない。少しもロマンティックじゃない。でも、だからこそ誠実でヴィヴィッドな青春映画の佳作だと思った。
主演のヘイリー・スタインフェルドの健康的な佇まいは、惨めな学園生活をいじけて過ごすだけではない強さを感じさせて(ちょっとした下ネタくらい余裕で撥ねつける爽快さも含めて)とても良かった。ほとんど出ずっぱりの状態でどんどん観客を引き込んでいく吸引力もあった。そしてナディーンの第2の父親の象徴として君臨するウディ・ハレルソンの気の利いた存在感もとても良かった。
とてもよかった
主人公が嫌な女の子なのだが他人とは思えない。自分が女でアメリカで高校生なら彼女みたいになっているに違いない。だからこそ、パーティんなんかに行かないで欲しかったし、好きな彼の車になんかのこのこ乗って欲しくなかった。心配していたほどひどいことにならなくて安心した。もっとひどい『キャリー』みたいになるんじゃないかとハラハラした。くれぐれもパーティなんか二度と行かないで欲しい。そこには更なる孤独しないことは痛感している。行ったとしても10分くらいで帰るのが一番だ。映画や本や一人が好きな人間が行っていい場所じゃないのだ。
ウッディ・ハレルソンが優しくてよかった。
ただ、自分がもし高校生の時にこの映画を見たら、大嫌いだったかもしれない。
誰だってみじめで空虚
劣等感のカタマリで周りの人間に八つ当たりしまくるネイディーンに、自分を重ねまくり死ぬほど感情移入した。
妬ましくて嫌いな兄と親友が恋仲になるってそりゃもう嫌だよなー…
何があっても自分を一番にしてくれると、ずっと対等だと思ってたのに恋人を作って自分より先に進んでしまったと感じて。
理不尽なほど八つ当たりしまくるネイディーン、分かるよ分かるよ!
あげく憧れの男子にトンデモメッセージを送るわ、それでもデートにこぎつけられたと思いきや完全に身体目当てだわ、もうかわいそうでかわいそうで。
だけど憧れのニックの流し目はこりゃ確かにかっこいいわ…
ただネイディーンは周りの人にとても恵まれてて良かった。
兄のダリアンはもう良い人すぎて。
設定的にたぶん20歳かそこらだと思うけど情緒不安定の母親と妹に挟まれて、あんな頼りがいのある青年になれるってすごい。
ネイディーンに皮肉交えて語りかけるシーンは最高だった。
愛されて苦労知らずに見えるけどやっぱり辛いこともそりゃあるよね。
クリスタも良い子だし先生もなんだかんだ言いながら良い距離感で素敵だった。
ネイディーンに想いを寄せるアーウィン、彼も良い人だった。
落ち着いているけどお茶目で素直な言動が可愛かったし、失礼なことを言われても受け流す器の大きさに安心した。
途中は情緒不安定なネイディーンの慰め役というかちょっと都合のいい男子みたいな扱いでかわいそうに思えたけど笑
全体的にポップで笑いどころも多く、でも感情移入のあまり涙をずっと流しながら観てた。
私自身すこーしだけ似たような境遇になったり全てが嫌になって八つ当たりしまったこともあって、ネイディーンの母親の言った「辛いときは気持ちを落ち着かせて、誰だって私ように空虚でみじめなんだ、隠してるだけで。」って台詞や、先生の奥さんの言った「時間が解決してくれる」って台詞にものすごく心打たれた。
ダリアンとネイディーンのハグも心温まった。
何より愛されているってことが分かって良かった。
クリスタ側の心情描写がもう少しほしいなーとは思ったけど、ネイディーン目線に振り切ることで色々効果的だったのかな。
自分を受け入れて前向きになれる良い映画だった。
全17件を表示