「後にも先にも、判断は一瞬に。」午後8時の訪問者 ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
後にも先にも、判断は一瞬に。
午後8時。診療所の受付時間は1時間もすぎているのにドアのベルが一度鳴いた。彼女が応じなかったそのベルは翌日遺体で発見された身元不明の少女の助けを求めたときのものだった。
とても静か。だからこそ、些細な生活音や静寂を断ち切るベルの音が印象に残る。
前半はの淡々とした感じに飲まれて少しうとうとしてしまいました…悔しい。ただ、後半は物語に飲まれてあっという間でした。
誰も性根から悪だくみをしている人がいないから胸が締め付けられることもあり、正直に生きても嘘をついてもどちらにしても辛い面を持ち合わせている。
窓を開けて煙草を吸うシーンの温かなオレンジがとても目に焼きつく一作でした。
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