「短すぎるだけが唯一の不満」ガールズ&パンツァー 最終章 第1話 ローチさんの映画レビュー(感想・評価)
短すぎるだけが唯一の不満
水島努監督は映画の見せ方をよくわかっている。とにかくダレないで見せるのが上手い。戦車戦などのアクション描写だけでなく、高速テンポのカット割りの会話劇など本当に素晴らしいと思う。登場キャラが多いので、普通なら個性が埋没するところだが、短い出番と台詞で、ほぼ全てのキャラを立たせることもできる。脚本の吉田玲子の手腕ともども高く評価されるべき。
冒頭に危機的シーンを先に見せる構成も良い。どうしてああいう状況に陥ったのか、観客はドキドキしながらその時を待つことになる。聲の形からガルパンまで書ける脚本家、吉田玲子の振幅の広さがすごい。
サウンドのこだわりも相変わらず素晴らしく臨場感ある仕上がりで一級の娯楽映画だった。上映時間が短すぎることだけが唯一の不満。
コメントする