パターソンのレビュー・感想・評価
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何の変哲もないでもちょっとだけおかしい毎日
パターソンに住むパターソンさんは毎日同じくらいの時間に起きて路線バスの運転手をしながら趣味の詩を書き、奥さんの話を聞き夜は愛犬の散歩に行きがてらいきつけのバーで一杯やるのが日課。
1日、1日、本当は全然違うのになぜか埋もれてしまうのが日常。
だけど、見ること、聞くこと、感じること、毎日違う。
そんな当たり前のことを7日間の日常風景で描き出す。
それでも少し事件は起こり、パターソンさんのまた新たな1ページの始まりに期待して月曜日を迎えたくなる映画。
犬には分からん、笑
その日々
じわじわくる
幸せな気持ちになる映画
すごく素敵な映画だったけど個人的な感想としては映画館で観るよりは家でゆっくり観たい映画。
映画は曜日ごとに区切られていて、必ず冒頭シーンは2人の寝ている所を上から映している。
毎日寝方が違うので次はどんな寝方をしているんだろう?と楽しみだった。
パターソンの起きる時間がきっちり決まっていなくてまちまちなシーンを毎回映す所が何故か私はすごく好き。
毎朝パターソンが時計をつけながら奥さんにやさしいキスをするシーンが印象的だった。
その時の奥さんが王子様のキスで目覚めたお姫様みたいに起きるもんですごく可愛らしくて愛おしかったから。
あまり調べずに何気なく観た映画だったけど、主人公のパターソンは沈黙のガルペ役だった事を映画を見てから知ったので、鑑賞中1人心の中で驚いていた。
沈黙の時は顔をあまり見なかったけど、よくよく見るととてもかっこいい!あたりまえか(笑)
日常はいつもではない
単純だけれど、詩的な映画でした。
日常、いつも通りの一日と思っているけど、もう同じ日が決してないって事にふと気がつく。そんな風でした。
黒と白のマフィン、ドレス、壁、モノクロ映画、レンガ、バス、奥さんのギターと歌、ポストと犬、いつもの店、双子達、女の子の詩
不思議な気持ちになる作品です。
痛みを感じる、哀しい影
言いたいことがあるのかないのかそれすら解らない
日常にもいろんな日常が
奇妙な後味
バスの運転手をしながら日々詩を書いている男と、その彼女の1週間を淡々と描く。
体を寄せ合いながら眠っていて、決まった時間に目が覚めたら彼女の体臭を嗅ぎ安心して起き、昼ご飯を携えて会社に行き、バス会社の同僚と会話をし、乗客のおしゃべりなど聞き、帰ってきてから彼女と夕飯を食べ、犬の散歩に行きつつバーに寄りビールを一杯飲む。
その毎日の繰り返し
彼女との関係は、安心感を感じさせるセリフや詩が出てくるが、画面から感じる印象は、薄いワイングラスの中のような変な緊張感を感じる。
彼女との関係もそうだ。
彼女の好きな黒と白のデザインや、やはり黒と白のデザインが現れるケーキや、思いつきのようなカントリーのギターや、気分的な料理など、主人公はどれもいまいち気に入ってないのではないか?と伝わってくる。
彼の詩を世に出すべきだという彼女の考えにも、実は全く賛成していない。
彼の大事な詩のノートが犬に噛み千切られてしまうが、そのシーンから受ける印象も、彼は彼女のせいだと思っているのではないか?と感じた。
でも、彼女とやっていこうとしている彼がいて、
余計なお世話だが、本当にそれでいいのか?と、つい思ってしまった。
どのシーンも微妙な心の揺れのようなものを感じたが、それは主人公の繊細な表情や仕草からで、
この俳優スターウォーズを観た時にはわからなかったが、とてもいい。
また偏見だが、セックスのシーンがないのがよかった。
また、双子がそこかしこに出てくるがあれはどういうことなのだろう?なにかのモチーフ?
彼女は昔のホラー映画のヒロインと双子、主人公の男は街かバスそのものと双子、なのかな?と考えてみたものの、どうもピンとこない。
最後の永瀬のシーンは独特で、あれがあってよかったのかどうか、よくわからない。
それまでの雰囲気や曲調とはガラリと変わって、むしろわざとゴツゴツした会話と雰囲気を無理やり投入したように見え、メッセージを伝えようとしているというよりも、敢えて異質なものを放り込んでその雰囲気のまま終わらせた印象。
あとベンチで後から座る永瀬だが、主人公との位置が近いよ、と思うのは私だけか。
いずれにしても、ただ心地のいいだけではない、奇妙な後味を残す映画だった。1週間経っても、まだああだこうだ考えているのだから。
23 PATERSON
鑑賞直後より数時間後、一晩後にじわじわくる幸福感。
好きな雰囲気ですが
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