「同じような1日でも「昨日とは違う今日」を生きている」パターソン ほりもぐさんの映画レビュー(感想・評価)
同じような1日でも「昨日とは違う今日」を生きている
パターソンが「詩人」であるということが、この映画の重要なところ。
バスの運転手であり、淡々と日々の仕事をこなすパターソンは、傍目からは単調な毎日の繰り返しに見えます。
しかし、彼にとっては毎日目に映るもの全てが詩作のヒントとなっていて、自己表現することに大きな喜びを感じているところが、とても素敵です。
同じように通勤し、仕事をしても、決して同じ毎日ではない。
そう感じられることは、本当に幸せなことです。
妻ローラはアーティスト肌(センス微妙)(料理下手)ですが、美しく、優しく、愛情にあふれていて、二人のやりとりもほのぼのとしています。
奥さん最高じゃないの、詩のノートも大切だけど、こんな奥さんがいるならオールオッケーだよパターソン… と言いたくなりました。
彼のような「詩人の視点」があれば、新しい詩はまた生まれるだろうという、希望の芽を感じるラスト。本当に素敵な映画でした。
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