「ルーティンの中の小さな変化」パターソン masakingさんの映画レビュー(感想・評価)
ルーティンの中の小さな変化
鑑賞中、気がついたらニヤニヤ、いや、ニコニコしていたことに気付いた映画なんて初めてだった。
「空白から始まる可能性もある」という長瀬正敏演じる詩人の言葉がこの作品の全てを言い表しているように感じた。
毎日が平々凡々と過ぎていくような、単調な生活であるようだが、感性のアンテナを研ぎ澄ましていれば、いろいろなことに発展していく芽が育っていることに気付く。
ローラの生活はまさにその象徴であるし、バーのマスターもそんな日常を楽しんでいる。
そんな心持ちでいると、喪失もまた出発に感じられる。
a〜ha!だからニコニコしていたんだ。
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