「日常」パターソン ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
日常
日常は美しく、そして儚い。同じ様な毎日の中にも必ず違いがあり、同じことをしていたとしても、やらなくなったりできなくなったりする時がくる。流れゆく時間に身を委ねる気持ち良さ、抗えないことに納得させられる素直さ、儚さを感じる強さ。毎日、外の世界からの語りかけがあるから、詩を書き続けるパターソン。
四半世紀前の私が高校生の時から、ジャームッシュ作品が持つ独特の雰囲気は変わらない気がします。歳を重ねた今だからこそひとつ気がついたことは、オシャレな作品なのに排他性がないこと。オシャレな作品を鑑賞した後の、置いてきぼり感がないこと。だからジャームッシュの作品はなんだか優しい空気が全体に流れているのだと改めて思いました。
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