「つまらないものを観た」20センチュリー・ウーマン トロルさんの映画レビュー(感想・評価)
つまらないものを観た
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ただひとこと、薄っぺらい。
時代性と、少し風変わりな親子関係、それを取り巻く個性的な人々をうまく絡めて描いているのだと思うが、どれをとってもぐっとくるものが一つもない。
結局なにを描きたかったのか、まるでピンとこない。
アーティスティックな映像表現も何だか浅はか。
少しも格好いいと思えず、むしろムカムカする。
70年代のパンクシーンは個人的に好きなはずだが、部屋で踊るシーンなどかっこいいどころか寒気すらする。
第一、学校とか仕事とか毎日の営みのようなものが見えなくてすごく不自然。それでそんな四六時中、ドラマティックなことが起きたり哲学的な会話ばかり繰り広げる?
エピローグで主人公が、自分の息子には母親がどんな人間であったかを語り尽くすことはできないだろう…的なセリフを語る。そりゃあそうでしょう、どうってことのない人物像だったもの。魅力的然と描いてはいたけれど。
そしてその結び方もやはり陳腐。
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