カフェ・ソサエティのレビュー・感想・評価
全106件中、41~60件目を表示
キラキラ女子・ヴォニーの魅力
ニューヨークでのヴォニーとボビーの再会までは、あらすじだけを見せられている感じがして退屈でした。
しかし、この再会シーン以後、ヒロインのヴォニーに興味が出て、最終的にはそこそこ面白く観れました。
ヴォニーは力に魅了されるキラキラ女子だ。ハリウッド時代も、一時的にボビーと付き合っていたけど、どっか心ここに在らずな雰囲気だった。ネブラスカ出身というのも引っかかり、フィルを選んだことはとてもしっくり来た。ボビーにとっては忘れられない相手だろうが、ヴォニーにとっては箸休め程度の相手だろうな、と思っていた。
しかし、再会時ボビーはカフェ・ソサエティの支配人となり、権力を持った存在になりつつあった。実は、ヴォニーにとってはセンチメンタルな再会ではなく、新しい恋愛対象としての再会だったのでは?
今すぐどうこうすることはないが、無意識下ではフィルが沈んだ場合のキープとして直観しているかもしれない。何せ相手は自分に対して強烈に固執している。ヴォニーがその気になればチョロいだろう。
ヴォニーの凄味は、勝利の方程式をナチュラルにやってのけるところだ。フィルの離婚も、外堀を埋めて離婚させたわけではなく、結果的に自身の魅力だけでフィルを奪っている。
計算高さはさほど感じられず、最終的には気持ちを重視する。しかし、優しいだけの男などノーサンキューと言ったところか。ミーハーじゃないけどギラギラ男の嫁の立場をゲットするなど、懐が深く複雑な側面もある。大物だ。
つまり、ヴォニーは単に自分と釣り合った相手を望んでいるだけなのだと思う。不倫の恋に葛藤する様子もあまりみられないため、自分の欲求を満たすためには道徳観など屁の河童なんだろうね。
ボビーも成長し、自分と釣り合いが取れてきたな、と感じ取り、僅かにときめいたのかもしれない。
物語後半は、ボビーもヴォニーもお互いパートナーがいつつも気持ちが揺れる展開になりますが、ボビーはガチで揺れているけどヴォニーはほんの一時の気の迷いくらいに見えてしまった。
ヴォニーは心の奥底で「ボビーでは満足できない」と思っているように見えてならなかったです。
2017-30
キラキラ✨
クリスティン・スチュワートとブレイク・ライブリーの美の競演と、シャネルが手掛けたファッションを見たくて仕事終わりに劇場へ。
ウッディ・アレン監督については無知で、作品の名前は聞いたことあっても見てなかったり、毎年一本リリースというのもここのレビューで知った。
ずーっとキラキラ✨してた。
衣装やセットだけでももう満足。
わたしがお子ちゃまで、ストーリーがオトナで何を伝えたいのかは正直考えることもなく、二人がキレイでキラキラしてるだけでよくない?と思ってしまった。
ブレイク・ライブリー、あまり知らなかったのですが声が本当に魅力的ですね。
可愛いと上品とセクシーを全部持ってるというか。
往年の女優の雰囲気があるし、すごく似合ってた。
クリスティンも綺麗なんだけど、顔立ちが現代っぽい。
一気にファンになってしまいました。
恋愛模様だけではなくて、こんなことがありました、こうなりましたって淡々とナレーションで語られていくのは、テンポいいです。
ただ何が残るかというと…恋愛の淡さかな?
なんか最近この淡い感じ、映画館であったと思ったら、『ララランド』を観たときと同じ。
きらびやかな古きよきアメリカに浸かるだけで幸せな気分になれる不思議な映画でした。
不倫しててもオシャレやわ。
シャンパン・ジャズ・恋 ☆
ハリウッド黄金時代。
人々が希望に向かう事が出来た夢の時代…
今こんな時代だからこそ、そんな希望に満ちた世界が眩しく、殺人も恋愛も懐かしい夢の様に描かれている所が素敵でした。早朝のセントラルパークでワインってのがイイね!
人によって見方が違うと思いますが、純愛映画だと思います。
おしゃれ‼
軽快なテンポと音楽で、お話はコミカルに進むので、観やすかったです。
お話の内容が割りと肯定的な不倫のお話だったので、私には不向きと感じました。
主人公の調子の良さ、彼女の潔さ、奥さんの穏やかさとで、お話が成り立っています。
街並み、衣装、音楽(ジャズ)が、とてもおしゃれと感じました。
人生は選択の連続なので、どちらに進もうとも後悔なく生きたいものです。
ウディ・アレンらしい
人生の選択。右に行くべきか、左に行くべきかは、後にならないとわからない…。
往々にして、反対側を選んでいれば…と後になって思うけど、どちらが良かったかなんて誰にもわからない。選んだ道を楽しんで生きるべきだ…。
そんなメッセージだろうか?
まあまあ、面白かった。
2人のヴェロニカ ユダヤ教ジョーク 話のテンポがいい。 ベニーグッ...
2人のヴェロニカ
ユダヤ教ジョーク
話のテンポがいい。
ベニーグッドマンいいなあ。
ヴォニー役のクリステン・ステュワート綺麗だった。
ウッディ自身がナレーションとはびっくり。
のんびり楽しむ年中行事。
年に一度のウディアレンです。
また、この季節が来ましたね、という感じ。
それ以上でも以下でもない出来でした。
ウディは一体あと何作新作を撮ってくれるのでしょうか。
その最後まで私も生きていたいなーという次第。
今回の主人公はジェシーアイゼンバーグです。
もっと昔の(アニーホールとかの)アレン演じる主人公ほど、
屈折してないです。
素直さのあるユダヤ系の青年の半生でした。
ロスにきて、クリステンスチュワート演じるヴォニ―に恋をして、
でもヴォニーは彼の叔父(スティーブカレル!)と不倫していて、
叔父を選び、ジェシー失恋。
傷心のジェシーはN.Yへ戻り、ナイトクラブを経営し始める。
そして、別のヴェロニカと出会い結婚。
そんな中で、ナイトクラブの仕事を世話してくれた、
ギャングの兄が投獄されたり、叔父と結婚して、かつては嫌っていた
ロスの映画人になってしまったヴォニーとチューしたり・・・
でもやっぱり一緒にならなくて正解だったねってお互いが、
遠く離れたところで思いましたとさ、という話ですね。
クリステンとジェシーが私的にはすっごくお似合いで大好きなので、
それだけで元は取れるというもの。
30年代のファッション、アレンっぽいユダヤ人家庭の食卓の
シニカルな笑いなど、楽しめました。
ま、会心作って訳ではないんですけど、
ほんと、一年に一度の愛すべきマンネリとでも言いましょうか。
そんな感じでした。
若い恋、大人の結婚
最初は若い二人が結ばれるのかな?と思ってましたが…
ハリウッドでは、ドライブしたり、海に行ったりしていたのに、ニューヨークではクラブのシーン。セントラル・パークの朝焼けのシーンは心に残りました。
やっぱりウディアレン!
相変わらず、おしゃれでブラックユーモアのある素敵なストーリーだった。
彼の話は、いつも単純にうまくいくラブストーリーではない。今回も、同じ女を既婚者の叔父と取り合うというなかなかなシチュエーション。
社会的に成功して地位があり、自信に満ち溢れた既婚者フィルが、離婚して求婚をせまってきたときと、
まだ何も無いが、若くて希望に満ち溢れ、深く愛してくれる主人公ボビー。
モテオンナのヴォニーはどちらを取るのか…?
そう、結婚は愛だけじゃないのだ。
失意のままボビーはニューヨークに戻り、カフェを経営するのだが、それが大成功。
そう、結局彼は失恋をして、志を仕事に持つことによって、フィルのような成功者へと近づいていくのだ。
時が経ってからも、また2人は会い続けてしまう。一番愛を感じられた、あの時の思い出のために。
2人の女優、ヴォニーが本当に美しくて、結果的にボビーが結婚したヴォニーも、とっても魅力的。
しかし、上手いなあ。おしゃれだなあ…。
ウディアレンの映画は何本も観ているが、個人的にはかなり好きな方の作品。
切ない恋してた自分語り
ハリウッドの社交界を舞台にしたロマンティックコメディ。
軽快で明るいのはいいが、困ったことに登場人物の心情が全く心に残らない。酒飲みながら、切ない恋してましたって自分語りを聞かされてる感じ。ラストでだから?って思ってしまった。
ストラーロは凄い!
毎年のように新作を発表し続けているウディ・アレン。なかには、「あれ?」と思うものもあったりするが、ほとんどが水準以上。本作は大当たりである。賞レースをにぎわさなかったのが不思議なくらいである。
アメリカを強く意識させる映画は久しぶりのような気もするが、初めはハリウッドが舞台。豪華スターが闊歩する古き良き時代のハリウッド。
色彩もそれっぽく、俳優のアップも1950年代あたりを思わせるものになっていて、特にクリステン・スチュワートの美しさは観る者を圧倒する。
撮影はヴィットリオ・ストラーロ。ここでこの名匠が登場するとは、まったく知らなかった。もうさすがである。光と色をこれだけ操れればいうことはない。
ウディ・アレンとは初コンビになるわけで、このコラボはひょっとしてまだ続くのか。
脚本もさすがによくできていて、ラストのふたりのカットバックには涙が出た。
これぞ映画である。
初ウッディ作品鑑賞
20代前半の私が初のウッディ作品。感想として胸糞悪いの一言。笑
1930年代のハリウッドは華やかでとても良かったし、翻弄する青年も悪くなかった。しかし冒頭、食っていく為にデリヘルする女優から始まって、主人公の想い人は25歳違いの社長の愛人。結果社長は奥さんと子供を捨てて愛人と結婚。
主人公だって別の女性と結婚して子供がいるにも関わらず元カノと逢瀬。それが男のサガなのか?それが大人の恋愛なのか?結局男は恋人を裏切り若い女へ乗り換えるのか?それをオスの本能だとか言い訳するのか?理性があるから人間なのでは?
ロマンチックな恋愛を夢見る女には全く向いていなかった。若いカップルにも全くお勧め出来ない。こんな不倫男絶対無理気を付けよう。と再認識させられた映画でした。
今度多分二度とウッディ作品は見ません。こういう映画に憧れるのはヤリチンクソ男なんだろうなと思いました。結婚とは・・・。
過った恋をして人は遠い目をする。
今年も来ましたウディ・アレンの新作。いったいいつまで現役なんだよ?と突っ込みながらも、毎年楽しみに待ち侘びていたりします。今年の主演はジェシー・アイゼンバーグ。「ローマでアモーレ」で既にアレン映画への出演経験はあるけれど、単独主演としては初。けれどもこのアイゼンバーグがまるでウディ・アレンの分身のように作品にハマる。タイプライターを指で弾くようなリズミカルなセリフ回しと小気味良いスピード感は、若き頃のウディ・アレンのセリフ回しを彷彿とさせるような。だけど決してアレンの物真似ではない感じ。アレンがこの映画の主演にアイゼンバーグを選んだ理由がよく分かるような気がした。
物語としては、過ちの恋、言ってしまえば不倫の恋の交錯が、アレン節で描かれているという感じなのだが、アレンにかかれば、不倫も軽妙なコメディで、不倫という言葉から連想するドロドロした感じやら背徳的な雰囲気とは違う小粋さと軽やかさ。かと言って、浮ついたような気配はなく、むしろこの映画が終わって心から「これは大人の映画だなぁ」としみじみ感じたほど。
映画は、不倫を責めるでも肯定するでも非難するでも美化するでもなく、ただふと遠い目をして幕を閉じる。この結末はやっぱり年輪を重ねた人でなければ書けないものだろうなぁと思う。私のような人間の考えだと、例えば主人公を罰するなり、あるいは逆転のハッピーエンドなり、そういう何かしらの決着やカタルシスをくっつけたくなってしまいそうだけれど、そういう決着をあえて付けずに、ただただ遠い目をするラストシーン。暗転した後で思わず「大人だなぁ」が漏れました。人は、過った恋をすると、泣き喚くでも怒り狂うでもなく、ただただ遠い目をするものなんだ。いやぁ、大人です。不倫にお洒落もへったくれもないはずだけど、やっぱりなんか洒落てました。さすがウディ・アレン。
ジェシー・アイゼンバーグもクリスティン・スチュワートもスティーヴ・カレルも、なんなら助演のパーカー・ポージーもちゃんと見せ場があってシーンをさらっているのに、なぜかブレイク・ライヴリーはそのネームバリューとスター性には見合わないほど影が薄く(もちろん圧倒的に美しかったけれど)、ゴージャスなドレスを二度着せるために出てきたみたいで、ファンとしてはちょっと物足りなかったな。
本人が出てなくて良かった!
映像はゴージャスだし、音楽は流石ウッディー!
シャレオツなJAZZが満載で気持ちイイ!!
そこは、好きなんだけどなぁ~
正直、ウッディー・アレンの映画は苦手です。
大ヒットした「ミッドナイト・イン・パリ」は観やすい作品だったけど、
アカデミー賞に絡んだ「ブルー・ジャスミン」は話を聞いただけで
私には毒が強すぎる予感がして観ていない。
今回は主人公がやばい中年男ではなく若者だったので観に行きました。
他の方も書いている様に、
ウッディーの「毒」が好きな人には物足りないでしょうが
「毒」が苦手な人には良いかも。
まあ、幾つになっても恋を描こうとするウッディー・アレン。
そこは買います!!
でも、時に老年男の妄想を映画で満たそうとするので
そこさえ無ければ良いんだけどな~
今回も老年男が糟糠の妻を捨てて若い美女と再婚してしまう。
って、言うか、若い美女に老年男を選ばせてしまう。
そこが大っ嫌い!
だから、後半若い美女が後悔する件は溜飲が下がったのに、
美しい妻と結婚し、子供までいながら、
別れた昔の恋人にフラフラと引き寄せられる主人公の不甲斐なさ!
でも、男ってこんなもんなんでしょうね。
書いていてウッディー・アレン映画の観方がちょっと解った!
「男って本当にバカ!!」
と思いながら観ると、腹が立たないのかも~(笑)
全106件中、41~60件目を表示