わたしは、ダニエル・ブレイクのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
ストーリー 6
芸術 5
演技 5.5
エンタ 6
総合 6
最後、心臓発作で死ぬ、が衝撃的。医者でもない人が医者の診立てを否定して結果医者が正しかった。ダニエルさんのジブンゴト度が半端ない。
イギリス版「水際作戦」の実態
規格内の人が知らないだけで、日本の社会保償制度もイギリスと同じ事が起きている。
日本の役所の対応の悪さを称した「水際作戦」なる語句が既に存在し、役所の窓口が派遣社員ら非正規に切り替えているのはニュースで取り上げられている。
ハロワ職員は既に10年前から非正規に切り替えられた。
対岸の火事は「親切な隣人どうしの共助」「本人の自助努力」では解決できない事をダニエルの自助で物語っている。
なかなか難問
ダニエル・ブレイク氏の尊厳を考えるなら、福祉の不備が悪いと言える。立場を逆転させたら、役所の職員に「失業保険を受給したいが働けない」と言う人間に、お金出していいものか? ただ、線引きがはっきりし過ぎると、漏れていく人が多く出てしまう。国の財政が余裕あれば、給付も規制しないだろうが、そうじゃなければ、切り捨てだよなぁ。
だけど、倒れそうになるまで食べずに我慢するケイティ、家財を売り払い、スカスカの部屋で毛布をかぶるダニエル、これは今すぐ援助しなくちゃダメでしょう。ダニエルはたぶん医療費が払えないから、薬を飲んでなかったんだろうな。担当医から指示するとか、何か手段は講じられないのか。
貧困は連鎖するとも言われるので、デイジーとディランの将来が心配である。デイジーといえば気になる点が…。あのたっぷりとしたドレッドヘアは、誰にやってもらったのかな? 美容院だったら、かなりいいお値段すると思う。一体、編んでどれくらいもつものなの…?
日テレ映画天国の録画を一年経って見たら、CMが「今日から俺は」だった。なんか、タイムカプセルみたいだー。
「人をなんだと思ってんだ」という映画
政府官僚への怒りの表明
都会の扶助制度から追われたシングルマザー家庭と長年の疲れで身体を壊したベテラン労働者。明日に持ち越す金はなくても真面目に暮らしてきたし、これからもそうするつもりだ。でも仕事がない。健康を取り戻すまでは休むように言われている。
公的扶助制度はそうした人々が利用していい制度。なのに役所は外部に業務を委託、人々を機械的に処理しようとし、一人一人に向き合ってはくれない。貧しい者どうしでは助け合うのにも限界がある。そして誰にだって、自分も他の人と同じ人間だという尊厳がある。
英国労働者の良心をベースに、社会問題を丁寧に告発していく脚本が良いと思った。
ラストは辛くて泣いてしまった。
こうした映画作品が注目されることで、行政が効率化の追求をやめ、経済的強者達がそのやり方を再考するようになればいいな…。
なにこのカスみたいな制度
こわいこわい
淡々と進むのに全く飽きない。 役者の表情は素晴らしいし 単に行政を...
仕事しろよ❗ e-Tax 推進月間ですか?
なんのためのお役所なのかねぇ。
トラップ地獄じゃないか。
ダニエルは決して短気ではない。
わたしの方がずっと短気だ。
だから損ばかりしている。と、自分でも思ってはいる。
「医療専門家」というエセ事務職員に腹が立つ。ダニエルの言うように主治医や検査技師の判定ならわかる。なぜあんたがそこに入り込んで邪魔すんだよ。チャイナが密輸したバスケットシューズを街頭で売る場面。客のなんで80ドルなんだに「中間業者を省いているからだ」と答える。
既得権益を持つ組織はなかなかスリムにならない。委託業者を前線に配置して、真ん中で血を吸ったダニは太るばかり。
クレーム処理の大男を二人も雇う役所。過剰防衛にならざるを得ない温床は自分たちが作っていることを自覚しているんだよ。
なんでもかんでも馬鹿の一つ覚えみたいにプロトコルだの指針だのって、分厚い業務マニュアル作らせて、実際の対処を遅らせる。彼らの敷いたレールから脱線したり、従わないと処罰をちらつかせて、また列の最後に並ばせる。前例ができるのを嫌がり、ほんの少しの融通も利かさない。
コロナが流行れば、緊急事態が解かれても業務時間短縮したまま。
税務署もe-Taxを活用しましょうって、かつてないぼどのものすごい本気度で宣伝している。確定申告会場でウツるのを嫌がっているるんじゃないかと、勘ぐってしまいまう。会場でe-Tax入力するの 時間かかるし、こっちだってやなんだよ❗
ダニエルの葬式で読まれる彼の手書きの履歴書?の最後は、欠かさず税金を払ってきたことを誇りに思っている一市民で、それ以上でも、それ以下でもないと結ばれる。
行政に対する皮肉の効いた、パンチのある映画だった。
デイブ・ジョーンズは大好きだ。「キーパー」「フィッシャーマンズソング」でも名脇役ぶりを発揮している。彼を主演にもってきたケン・ローチ監督もさすがだと思う。
これが最期か?人間の善良さが観たいなら
遠くない未来私にもあなたにも
心は錦
あるあるの連発
シナリオにすごい仕掛けがあるわけでもないし、展開も地味だがじわじわと心に訴えてくるものがる。格差社会や貧困は先進国共通の問題のようなところがあって、ここ日本も例外になく、その息苦しさが共有できてしまう。そしてその息苦しさを生む社会の仕組みまで似通っているという。
最近見たのだとフロリダプロジェクトとか。イギリスだろうがアメリカだろうが、同じような物語が成立してしまっている。
とはいえ、この作品のバランスがいいのはユーモアがあること。惨めったらしくない。
最初の会話だけでぐっと惹きつけられる。ああゆう無駄なやりとりもそうだし、高齢者がデジタルの壁にぶちあたる様など、まさにあるあるの連発なのではないだろうか。
ベタなテーマだけど考察がまともだし良い映画だと思う。
どこにでも存在する貧困、困窮が映し出されてる
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