「汝、殺すなかれ」ハクソー・リッジ しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
汝、殺すなかれ
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Netflixで鑑賞(吹替)。
これが実話とはかなり衝撃的でした。信仰の狂気が極限の戦場で凄まじい力を発揮する様は、凄惨な戦争において信念を貫くことの尊さと云う痛切な問いを投げ掛けて来ました。
ひとりの男の行いに焦点を絞ったことで戦争賛美に陥らない作風に好感が持て、一見偽善に映る主人公の行動に周囲が感化されていく展開には、底知れぬ感動すら覚えました。
メル・ギブソン監督らしいリアルな戦闘描写に戦慄。「プライベート・ライアン」冒頭のD‐デイのシーンに匹敵する凄惨さで、戦場のリアルをこれでもかと突きつけて来る。
監督がオーストラリア人だからこそなのかアメリカ礼賛の作品に全くなっておらず、なんならアメリカへのちょっとした皮肉すら感じさせられる、傑作戦争映画でした。
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