不能犯のレビュー・感想・評価
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~「愚かだねぇ、人間は。」~
【賛否両論チェック】
賛:人を死に追いやる能力を持つ男を通して、人間が持つ心の脆さや醜さが浮き彫りになっていく様子が、あさましくも切ない。
否:かなりグロいシーンが多いほか、まるでホラー映画のような描写もあるので、苦手な人には絶対に向かない。
片や、「他人をマインドコントロールで死に追いやる」という力を持ち、その能力を遺憾なく発揮して殺人を繰り返していく謎の男・宇相吹。片や、「人間の命を弄ぶのを許さない」と、宇相吹逮捕に執念を燃やす刑事・多田。2人の緊迫感溢れる戦いの行方から、目が離せません。
そして一見「相手に死んでほしい」という願いが叶ったように見える依頼人達も、裏切りや誤解によってやがてその身を滅ぼしていく姿が、まさに「人を呪わば穴二つ」を地で行くような印象で、哀しいというか憐れさをも感じさせます。
GLIM SPANKYの主題歌「愚か者たち」も、作品の雰囲気に見事にマッチしていて、世界観を際立たせています。宇相吹の
「愚かだねぇ、人間は。」
というセリフが、よりダイレクトに伝わってきます。
ただ描写はかなりグロくて、ホラー映画かと思うような怖いシーンもいくつかあったりしますので、苦手な人は観られないと思います。スリリングで奇怪なサスペンスを、是非劇場でご覧下さい。
不能犯
観る価値はありません
観る価値はありません。違う映画を見るべきです。しかしこんなhorribleな映画もあるんだなぁと学ぶ為に観る必要はあるのかも。
最後とか全部爆弾魔に罪かぶさって松坂桃李への怒りや憎しみはどこいった???って感じ。CGも笑えるくらいちゃっちいし、目を覗いた時のエフェクトとか天才てれびくんかよ。エンドロールもパワポで作ったようなちゃっちい演出で、曲すらしょーもなく思えてくるレベル。
俳優陣は素晴らしい方が揃っているのに、彼等の演技ですらを台無しにしているカメラワークやBGM。BGMに至っては微妙なミサ的なものが重々しい雰囲気をまるで幼稚なものにしてしまってる。
話そのものはそこまで悪くは無いのに、なにがこの映画をこんなにも酷くしてしまったのか。私が今まで見てきた映画で最も評価の低い映画です。
本当良くできた内容でした‼
人間の愚かさを見せつけられ、ぐったり
不能犯がつぶやく、愚かなだね人間は という言葉が
愚かな人間のエピソードが重なるに従って、言葉の重みが増す。
最初、この映画は芸術的な殺し方が売り?と思ったけど、殺される人間と殺したい人間のどろどろした感情がエグすぎる。
人間は思い込みと自分が見たいものしか見てない。
そこで自分の描いたフレームから外れた行為は許せない。だから殺して。
そんな関係を描くエピソードがこれでもか、というくらい描かれていて、しかも共感できる話なので、ぐったりしました。
ラストもびっくり。
犯人はいない不能犯なので、解決しない!
そして最後のセリフ、希望で殺す?
北風ではなく、太陽ってこと?
エンディングのグリムの曲も映画の世界に寄り添っていて、心に沁みます。
想像とは違ったけれど、心に残る映画です!
愚かだね…今ひとつ
う〜ん…
松坂桃李は配役として合ってた気がするけど…。沢尻エリカがなんともお粗末な感じ。
実写化するなら、原作に忠実にして欲しいと思う。多田が本当は男刑事なのに、女刑事の設定になってるし…。
あと、これは仕方が無いのかもしれないけど、CGを多様し過ぎてて折角の内容が薄っぺらくなってしまってる感じ。
思ってたのより、期待外れでした。
陳腐だねえ。
期待せずに観たが
そこそこ面白かった。デスノートというより、笑うセールスマン的な映画。殺しの依頼の見返りに、後悔や自らに降りかかる不幸....まさに喪黒服装、藤子不二雄の世界感。地獄少女と言っても良いかw
そのオチ、ドンデンにそこそこの工夫があって(無理無理なのもあったが)面白かったかな。現代社会の複雑で一筋縄でいかない輩と、故に難しくなっている人間関係.....これを考慮すると、こういったオチみたいな事は普通にある事かもと思った。一昔世代の私にはピリつく程の刺激はあった。
松坂桃李のキモい程の表情と演技に、漫画的な物を感じたが...あ、原作は漫画なんだと今知った。
沢尻エリカは定番的な役柄。もうああいう役しか回って来ないんだろなあって。
沢尻エリカと松坂桃李ファン以外は観るな!
連載中のネタを映画化してはいけない"好例"。"グランドジャンプ"に連載中のコミックが原作だが、そもそも設定から、いろんな漫画・ドラマのツギハギで、経験値の高い映画ファンは避けるべき作品。沢尻エリカや松坂桃李ファンでもない限り、観なくてもいい。
"不能犯"とは、殺人ターゲットを"マインドコントロール"によって死に追い込む、"立証不可能な犯罪"のこと。その"不能犯"を使いこなす松坂桃李演じる宇相吹正(うそぶき ただし)を主人公とするサスペンススリラー。
"ツギハギ"とは、相手に触れずに殺す「デスノート」+復讐のための殺人業「必殺仕事人」+黒服の男に願いを叶えてもらうが、依頼人は結局その代償を負わされる「笑ゥせぇるすまん(喪黒福造)」・・・なんとも素敵なハイブリッド感。
VFXによって、ターゲットの死に様をセンセーショナルに映像化ができているところは評価できるものの、そこで終わり。
宇相吹は、いったい何のために殺すのか、殺人にどんな信念や快楽のために行うのか。連載中だから、結論が出るわけない。
プロデューサーによるキャスティングありきの作品として見れば、納得できる。最近の松坂桃李は、メジャー作品によく出ている割には、脇役ばかり。実写の主演は実に久々。パディントンだけではないところを見せている。
沢尻エリカはもちろんバツグンに可愛い。まっとうな沢尻エリカを見られるのはいいが、沢尻演じる多田刑事は、原作では男性。こんな線の細い刑事はやはり違和感がある。
手を汚さない"不能犯"の宇相吹と、線の細い刑事の対決にアクション的な見せどころを作れるわけもない。アクションシーンがムリなら、スリリングな知能戦を見てみたいものだが、そんな発想もないらしい。
加えて爆弾魔の登場は、作品としての必然性がなく、その展開の狭さは致命的。何から何まで救いようのないストーリーである。
(2017/2/1 /TOHOシネマズ日本橋/ビスタ)
観る価値なし。
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