「攻殻への大きな愛とリスペクトは感じた。」ゴースト・イン・ザ・シェル エクレアうどんさんの映画レビュー(感想・評価)
攻殻への大きな愛とリスペクトは感じた。
日本語吹き替え版を見ました。
監督の攻殻シリーズへの愛とリスペクトで満ち溢れており、見てよかったと思える作品でした。
見る前は「原作レイ…になるんじゃないかぁ?」なんて思っていたんですけれどね。
全体的に攻殻シリーズを一通り満遍なく融合した感じ。なお少佐はビジュアルやら不完全さ等からARISE版に近い印象。
ちなみに少佐を白人が演じていること、名前が変わってることについては作品の後半でとりあえず納得できます。大人の事情とストーリーの狭間で設定を考えたんだろうなぁとしみじみ。
※以下、少しネタバレ有り
全体の演出や設定については正直、詰めきれていない箇所も多く中途半端であり、ツッコミどころも満載でした。以下はそのツッコミ例。
「なんやその歩き方と銃の構え方は…。肩の力を抜きなさいよ!機械っぽさ表現したいの?」
「目を失明・機械化したキッカケ、えらいしょぼいなぁ…。」
「CMだとかなり重要っぽいシーンだったのに、そこ、ただの同性愛ふうぞk店…?」
「岸から結構離れたとこで潜ってたけどどうやって行ったん…?」
「戻って確かめたいことがある…!とか言ってたけど速攻捕まってピンチになっちまってたやん…。先生のご好意で生き残れただけじゃないのよ…。」
「9課が社長さんに牙をむけた理由、ほぼほぼみなさんの私情やん…。騙されてたの少佐だけだし…。」
「多脚戦車に指を向けるカッコつけ演出の意味はなんだったんや…。」
「社長さん、うっすい悪事を働きうっすい理由でヤられてたなぁ…。」
「この世界に残る結論、うっすいなぁ…。」
「みなさんの行動理由、想像を越えないフツーな感じだったなぁ…。」
等々。他にもツッコミ多数。
でもね、いいんです。
上記のなんとも言えないダメな部分を補って余りあるくらい、リスペクトと愛で満ちたシーン満載。それで許せちゃう。むしろプラスになっちゃう。
熱意と愛に溢れたダメなやつを見てるようで良い感じ。
攻殻好きな方なら、見て後悔はしないと思います!なお、吹き替え版おすすめ。よく知る攻殻を見てるような安心感があります。
最後に…
課長はアウトレイジな感じでした。