「男から石で頭を割られた女の悔しさについて」菊とギロチン もりめろんさんの映画レビュー(感想・評価)
男から石で頭を割られた女の悔しさについて
まさに現代に撮られるべき作品。
3時間ある映画なので見せ場も多く、例えば、別荘の瓦屋根からビラを渡す東出くん(ボロ別荘を作った美術さん良い仕事すぎる!)、朝鮮人虐殺の語り、「天皇陛下万歳!」、親方の姪による「くっそ...」長回し、などなど...。
ある属性を背負った人が恥辱を追う。「くっそ…」と漏らすその横顔には、屈辱による悔しさと、負けてたまるかという悔しさがある。それをバネに出来れば良いが、朝鮮人虐殺や男による殺害にしろ、人は死んでしまってきた。そこに哀愁がある。けど、そんな哀愁はくそったれなんだよな。
コメントする