劇場公開日 2017年2月25日

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「パクリかな、邦題」素晴らしきかな、人生 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5パクリかな、邦題

2017年7月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

幸せ

寝られる

こちらの原題は“COLLATERAL BEAUTY”。
あちらの原題は“IT'S A WONDERFUL LIFE”。
この邦題を見た時は「えっ!?」と思った。リメイクでもないのに、ほぼまんま…。
クリスマスが舞台である事とか、人生に絶望した男にある意味ファンタスティックな出来事が起きて再起するとか、少なからず似通った設定もあるが、でもねぇ…。

娘を亡くした悲しみから立ち直れない広告マンのハワード。
彼はやり場のない気持ちを、“死”“時間”“愛”へ宛てて手紙を書く。
そんな彼の前に、“死”“時間”“愛”と名乗る人物が現れ…。

ファンタスティックな内容…と思いきや、実はこれ、
ハワードを心配する同僚3人が、3人の舞台俳優にそれぞれ“死”“時間”“愛”としてハワードの前で演じて貰っただけ。
会社の事もあるが、仕事仲間以前に友として、ハワードを立ち直らせたい同僚たち。
彼らもそれぞれ“死”“時間”“愛”の悩みを抱えていて…。
奇妙な出会いが、各々の人生に変化をもたらす…。

ユニークな設定で、ハートフルな内容だったと思う。
でも、回りくどいと言うか、他に方法無かったのかなぁ、なんて。
結構やってる事クレイジーにも思うし、犯罪スレスレな所も…。
意外なオチ…と言われてるようだけど、ちょっと無理ありすぎる。「やさしい嘘と贈り物」をちと彷彿させたが、あちらほど鮮やかではなかった。
3人の舞台俳優も何だか不鮮明のまま。
それならいっその事かの名作のようなファンタジーにするべきだったのか、このままで良かったのか、堂々巡り。

辛気臭い顔のウィル・スミス映画はどうもパッとしない作品が多い。「アリ」は力作だが面白かったとは言えず、「7つの贈り物」も然り。
エドワード・ノートン、ケイト・ウィンスレット、マイケル・ペーニャ、キーラ・ナイトレイ、ヘレン・ミレンらが一堂に会するシーンは贅沢ではあったが。

近大