「上手く生きる必要はない。自然に生きよう。」素晴らしきかな、人生 ponzohさんの映画レビュー(感想・評価)
上手く生きる必要はない。自然に生きよう。
何のために生きるのか。それは人とつながり、愛し合い、豊かな時間を積み重ね、そして、死を迎えること。
広告家として成功をおさめたハワードは、ある日、娘を失い、失意のあまり、自分らしい人生を生きられなくなってしまった。活き活きと仕事をしていた彼はそこにはもういない。
いま、彼をゾンビのように生き長らえさせている唯一の拠り所は、愛、死、時間という抽象概念への憤り、怒り、やるせなさというネガティヴな感情だ。
それらは皮肉にも娘から与えられ、そして、奪い去られたものでもあった。
ハワードの友人達はそんな彼を立ち直させる為にある奇策を打つ。結果は果たして、、、
ハワードの友人達にも注目して欲しい。彼等もハワード同様人生に悩んでいる。そう、愛、死、時間についてそれぞれ悩み、それぞれ立ち向かっていく。
愛、死、時間における悩みの特効薬は残念ながら無いが、この映画は解決の糸口になるのは間違いない。ヒントは幸せのカケラに気づけるかどうか。
そう、それは等しく我々の手の中にあるのだ。
コメントする