「When the man comes around. ヒュー・ジャックマンの17年の集大成。」LOGAN ローガン アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
When the man comes around. ヒュー・ジャックマンの17年の集大成。
2000年当時に最初の「X-men」のキャスティングが発表された時、ヒュー・ジャックマンはイメージが違うと批判されたらしいです。でも、いざ映画が公開されると瞬く間に人気が出てシリーズの顔になり・・・そこから17年。ウルヴァリンの最後を迎えるにあたって素晴らしい作品でした。いやー、渋い。渋すぎる。これまであったアメコミ原作の映画とは一線を画す重く心に響くストーリーです。
やはりキチッとウルヴァリンの人生に決着をつけた所が良かったですね。基本的に不死身の男な設定なので、生きている事にすればどうにでも話は作れたでしょうけど、今作はウルヴァリンの最期として上手くまとまってました。「シェーン」や原案になったアメコミの「オールドマン・ローガン」みたいに何処かに去っていくシーンで終わるかと予想していたのですが、いい意味で裏切られました。ホント最期のローラとの会話とか涙無しには観られませんでしたよ。これまで孤独を抱えてて家族を持たなかったローガンが最期の最期で娘を持った気持ちを得る事ができて。チャールズの言ってた事が理解できて。もう涙腺崩壊でした。
ヒュー・ジャックマンってどうしてもウルヴァリンのイメージな強いのですが、演技が上手い良い役者さんですね。特にチャールズを埋めたシーンで「近くに水辺もあるし・・・」っと言って言葉につまり、また「近くに水辺もあるし・・・」と同じ事を言って言葉につまる。言いたい事があっても口をあけると悲しみが込み上げてきて何も言えなくなる。家族を亡くした時って本当にあんな感じになるんですよね。個人的に今年父を亡くしてて、その時が本当にあんな感じになったので。また、演じてるヒューの表情がとてもリアルで。観ててこっちも涙を誘われました。
17年も同じ役を続けた俳優ってあまりいないのではないでしょうか?言うなれば2005年生まれのダフネ・キーンちゃんの人生より長くウルヴァリンを演じている!これってけっこうスゴい事ですよね。これで見納めになるのは非常に残念ですが、ローガンの最期に相応しい作品でした。
ヒュー・ジャックマンお疲れ様でした。今までありがとう☆
かいりさん、コメントありがとうございます。
そっか!ミラ姉さんのアリスも14年もやってたんですね。
よくよく考えると14年ってオギャアっと産まれた赤ちゃんが中2になるだけの年月。17年だったら高2!!アタリハズレはあっても改めてスゴい事だなぁっと尊敬します。
計算してみたら、バイオハザードのミラジョボ姉さんが14年間、アリス。ヒュー様といい、すばらしいと思います。シリーズの中には、名作と言われる作品も、酷評される作品もありながら、出続けてくれたのは栄光かと。ラストシーンはヒュー様への感謝の意味も感じました。