空海 KU-KAI 美しき王妃の謎のレビュー・感想・評価
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空海じゃなくてただの猫の話
元々陳凱歌監督が好きでけっこう映画観てて、その上空海がどういう人だったのか興味があったからすごく楽しみで、公開されてすぐに観に行きました。
高橋一生さんの吹き替えも楽しみだったし。
で、結果「空海」の話ではなかったよね。
楊貴妃が誰かの妃で(この辺ですでに??)謀反が起こり、楊貴妃を殺さないとダンナが殺されるってことで、術を使って一時的に眠らせ、死んだことにした…
ということで、今楊貴妃はどこに??みたいな。
楊貴妃に恋してた男が楊貴妃が飼ってた黒猫に乗り移り、子々孫々まで祟るとか…ほんの30年遡るだけなのに笑
史実に基づいてるならともかく、そうじゃないんだからわざわざ実在した空海をもってくる意味がわからん。
ほとんどがVFXで、中でも黒猫の動きが不自然すぎて話に集中できない。
ワイヤーアクションも吊られてる感満載。
ネタバレ見てストーリー整理しなきゃ訳わかんないや。
ただ、私のような高橋一生さん好きにはあの声を堪能できます。
それくらいいっぱい出てます。
俳優さんの顔や表情もなんとなく一生さんに似てます。
イッセー尾形さんの吹き替えも俳優さんとイッセーさんの顔が似てるから、顔で吹き替え俳優選んだ?って思った。
感想という感想はそれくらいかな。
それくらい中身がペラい映画でした。
空海ってあの空海?
日本側の制作ミス
想像と違った
原作の文庫4冊読んでから観ました。
「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を読み切ってから腰をすえて映画空海を観ました。
原作者さんと空海さんに大変失礼な内容でした。
嵐の中、船の強烈な揺れに空海さんが怖がり、船が転覆して空海さんが海に沈みっぱなしです。
どうやって入唐したか等何の説明も無し。
わざとなのか悪意を感じるシーンでした。
訳が分からない楊貴妃の空中ブランコシーンを作るなら肝心な部分を説明する所に回してほしいものです。
チェン・カイコー監督は本来巨匠と呼ばれる素晴らしい方と思います。
何か大人の事情というか、違う方面からの力が働いてる気がしました。
なぜこう思うのかというと莫大な金額のかかった東京ドーム8個分に及ぶ広大なセットを建築し、素晴らしいCG、素晴らしい俳優陣に素晴らしい監督が揃っていたという所にかなりの本気度を感じたからです。
日本と中国のしがらみがなければ素晴らしい作品が出来た気がします。
キラキラCG
邦題詐欺
これは‥
まず、「空海 美しき王妃の謎」というタイトルが謎。
タイトルとは程遠い、単なる化け猫の恨み話ですな‥
謎を解くのが空海である必要があったのかいな?
歴史上の人物を贅沢に間違った使い方してますな‥
まず前振りが長すぎ!
楊貴妃が出てくるまで時間かっかる〜!まだかいな〜!
ようやく出てきても綺麗なだけで、存在感のない楊貴妃。
美しさや優しさを描きたかったみたいだけど、まったく優しさ伝わってこんぞ。
吉田羊さんとの声も合わないな‥
阿部が楊貴妃に想いを寄せる?なぜ想いを寄せるようになった?ただ綺麗なだけだから?
その想いが全く伝わらず、薄い。
松坂慶子さんもただ日記を握っているだけの設定で、すんなり日記渡してくれて、役柄軽いな〜。
松坂さんをたったそんだけの使い方って‥
ええええ〜汗
楊貴妃の良さがまっったくわからず、青年も化け猫化するまでなぜ楊貴妃を慕っていたのか、理解不能。
すんごく長い映画だった。疲れたー
何がなんだが
演出も脚本も微妙すぎ。脚本自体が迷子になってる感が否めない作品。ラブなのか、ミステリーなのか、ホラーなのか、ヒストリーなのか定まってない。全ての要素を詰め込みすぎて全部中途半端に終わってる。作品の大まかなジャンル自体は定めた方がいい。
予告を見た感じは、空海と白楽天があちこちに散りばめられた楊貴妃の謎を紐解いていき最後に現れる楊貴妃の真意とは、、、という感じなのに阿倍仲麻呂の日記1つですべて解決してる。たった一つのアイテムから真相に繋がるというのは、面白みがない。
演出に関しても甘い。息も脈も止まるという場面、それを説明するなら息を一瞬でもいいので止め胸の上下を抑えるべき。例えそれが嘘だとしても、観ている側にもその嘘を信じさせる演出をするべき。空海の表情も終始ニヤケ顔で感情の起伏が分からない。ニヤケ顔なのでシリアスな場面では「何でこいつ笑ってんの?」と感じる。
私が見たのは吹き替えだったので、染谷将太もあとからアテレコしたのだと思うのですが、染谷将太のアテレコが下手くそ。
結論から言うと、
映画館で見る価値なし。。。
仏教ものじゃないの前提で!
『孔雀王』『陰陽師』『帝都物語』などと同じ漫画チックな伝奇ファンタジーで、基本のお話は、怪異現象が起きると、白楽天が聞きつけて騒ぎ、空海が見抜くという、バディ怪奇探偵ミステリー的な展開です。
『怪奇大作戦』+『シャーロック・ホームズ』と言えばわかるかな?
もしも、まじめな「仏教映画」だと思い込んで来ちゃったご老人がいたら、かわいそう。
日本(KADOKAWA)と中国の合作映画ながら、監督・脚本が中国人(『さらば、わが愛/覇王別姫』や『運命の子』のチェン・カイコー)なんで、実質中国映画。
画面の華やかさも、演出タイミングも中国的。
なのに、シナリオのグダグダ感だけ邦画的w
中国映画ではおなじみの、演出的なもっさり中だるみ時間帯や、CGのショボいシーンもあるが、そこが我慢出来る慣れた人間には概ね面白いはず。
赤と金を基調とした、豪華な画面作りは見事の一言。衣装や建物を見るために観に行っても損はありません。
伝説の楊貴妃の謎 それは何?
こういう作品は吹替えダメ絶対
日中合作
中国の方の題「妖猫传」だと日本ではよく分からないから「空海」が分かりやすい。
白居易(中国俳優)と空海(日本俳優)の二人で物語が進むのもいい。両国のバランスもいい。
陈凯歌監督の映画は、「さらば我が愛」が芸術的すぎて今でも忘れられないが、
近年の陳監督の映画はよく分からないというか、世界観が攻めすぎてるというか、表面的すぎるというか。
そう!僕は表面的華麗より、もっと深層の美を観たい。
ただ今の時代的には、ずっしり深く重いものよりも、観客は、表面の映像美を求めているのかもしれない。
映画終盤、僕は楊貴妃の死について想いをはせました。ふかいかなしみを感じました。
世のかなしみ。
あの時代には本当に、李白、阿部、玄宗と楊貴妃、白居易、空海、が共にいた。
すごい時代だと思う。
白居易と空海は、李白や玄宗らとは少し年代が違うけど、今から見ればたかが20、30年の誤差。
あらためて、あの時代に行ってみたいなあと空想しました。
書きたいこと勝手気ままに書きました。
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