劇場公開日 2018年2月24日

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「化け猫映画」空海 KU-KAI 美しき王妃の謎 chaiさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5化け猫映画

2018年2月24日
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鑑賞方法:映画館

夢枕獏原作の『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』の映画化ということで公開を楽しみにしてました。
空海を染谷翔太さんが演じ中国語をしっかりと話し演じしかも監督はチェン・カイコーとなれば見なきゃと決めてましたがまさかの吹き替え版の公開とは…。
これじゃ日本映画を見にきたのと同じじゃないですか!

演出が中国語ありきの内容なので日本語に吹き替えられる映像に違和感があります。
内容も原作を読んでないと分からない様な内容で陳腐なCGのオンパレード。
これは酷いと思いましたね。

主役が空海でなくてはならないという必然性がない。
ただの化け猫映画というだけ。

登場する人物や時代背景の詳細が描き切れていないためストーリーを理解する事が難しい。

原作で描かれている楊貴妃と玄宗皇帝の悲哀やミステリーの奥深さ空海が中国に何をしに来て何を成し遂げたのか、そして空海と橘逸勢とのコンビが織りなす摩訶不思議な世界観が何一つ描かれていなかった。

原作の事を置いて映画として見たときにも残念すぎる。
何を描きたかったのだろう。

chai