苦い銭のレビュー・感想・評価
全5件を表示
このドキュメンタリー映像は強烈だ
ワン・ビン監督の作品を初めて観たのだが、並みのドキュメンタリーとは別ジャンルにすべきじゃないかと思うぐらいに別格の強度がある。たとえば、自分の妻に文句を言い続け、手を出す暴力夫。顔を叩く、殴るで収まらなくなり、なんとカメラの前で妻の首を絞め始める。
あるいは、工場の中で酔っぱらって仕事仲間の女性に延々と管を巻いている労働者。ドキュメンタリーのカメラが相当な長期間にわたって入り続け、彼らにとって異物ではなくなったのだろうか。撮影されていることを意識しているとは思いがたい、人々の驚くべき素顔が映像に収められている。100円ショップで売られている中国製品はこうした低賃金労働者によって作られていることを知ると、安いから便利だからと言って買うのもどうなんだろうと考えずにはいられない。
コメントする (0件)
共感した! (4件)
長かった
クリックして本文を読む
アパレル業界の底辺の人々が生々しく描かれていたのだが、長くて眠くなった。カメラが回っているのに、奥さんに暴力を振るうとか、本人は悪いことしておらず、当然だとでも思っているのかな。会社をやめると言ったおじさんが、女性社員の横でずっと同じ話を繰り返しているのも未練たらしくて気の毒だった。同じ話を延々繰り返す人が多かった。
中国で起きている問題は世界中何処でも起きています。
クリックして本文を読む
初めてワンビン監督の映画🎬を見ました。最初から最後まであまりにもリアル過ぎて、言葉も出ません。地方の山村から都市部にまで出ていかなければ稼げない現実、ケンカ、マルチ商法、離職、仕事場での管巻き不衛生環境等...世界中で問題になっている格差、環境、高齢化社会、商品が何処で作られている事を考えて行く事が大切です。
どこか悲壮感がないのは希望があるから
全5件を表示