「ジョジョの扱いとしては満足!!」ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 じぶさんの映画レビュー(感想・評価)
ジョジョの扱いとしては満足!!
ジョジョ原作の大ファン、という立ち位置での感想です。
評価については下記に書くような演出面でのマイナスがありますが、思い入れが強い身としてはハードルの高いジョジョの実写化の第1歩としてジョジョの扱い方に満足出来たし、今後の展開が期待出来るものになっている為、上乗せしてます。
不満点やツッコミどころはあるにせよ
ジョジョファンとして、ジョジョ実写化という点では及第点!!良かったよ!
まず映画全体の方向性が期待通りでよかった。
全体のトーンがダークな感じ。
4部はコミカルな部分が多いので三池監督の
悪ふざけ(映画によっては魅力だけと)が一番の
懸念だったけどそれはなくてほっとした(笑)
各キャラについては、物語内での役割を果たせていたし、演技も良かった。
スタンドも予算的なことを考えると見せ方として正解だと思うし、充分迫力もあった。
どたらかと言うと雑魚キャラっぽいアンジェロを山田孝之かー、なんか勿体ないような、と思っていたけど、
冒頭から期待感を高める重要な役割を果たしているのを見て納得した。
4部のテーマ「日常に潜む恐怖」感は少し薄れるけど序章での掴みとしてはこのダークなトーンは正解だと思う。
原作からの改変について言うと
原作もの映画は原作を咀嚼してから再構築という手順は絶対必要で、それがちゃんとなされているという印象。例えば康一の転校生、由花子の世話係という改変は多分、由花子の使命感と異常性のギアを一気にあげる為だと思うし、見た限り着地点は原作に戻ると思う。
最後の最後、キャラ設定を大きく変えたように見えるあれも、次章を見て見ないと分からないが多分そうならないように改変されていると思う。(と期待している)
ジョジョ先輩と呼ぶのも名前由来である事を原作未読の客にも示すのが必要との事かと。
逆に原作通りだと映画では違和感があるし。
ジョジョ特有の台詞回しやいわゆるジョジョ立ちも変に再現してないのもほっとした。
動きのある映画でそれを入れるのは相当難しいし下手にやると、多分一気に物語内リアリティが損なわれると思うので。
この映画を見る限り、ここぞ、という部分は抑えてくれそうな期待感はある。
何れにしてもただ漫画の要素をトレースするだけの映画にはなっていなくて良かった。
逆に原作に忠実に再現しようとしている部分がノイズになってる部分があるくらい(笑)
原作未読の方の場合は何が起こったの?と思う部分もあるかもしれないけど、最低限の説明はなされていると思うので楽しめると思う。別にスタンドとは何か?なんてことは映画を見る上で必要ないしね。後追いで分かれば十分!
のですが。。
ここからちょっと映画ファンとしての不満。
ジョジョの映画との言うより映画そのもののことですが、映画テンポがの悪さがちょっと。。
会話シーンとアクションシーンの分離というか、話してる間、物語が止まったり、
緊迫したシーンで悠長に話したり、その撮り方も単調で。
冗長なセリフはジョジョの漫画では大きな魅力の一つだと思うけど、役者さん達者だし、映画では重要なセリフ以外、心情も含め映像から想像できるなら要らないと思う。分かってそうしてるんだろうけども。。理解できない箇所はネットででも調べて補完、というスタンスでいいと思うけどなぁ。
まぁ素人の個人的で勝手な意見なのですが、次章だけじゃなく、その先の展開も期待させてくれる映画だと思う。ジョジョジョのオファー悩んだ上引き受けたという三池監督意にはありがとう、お疲れ様と言いたいです。
ともかく、ジョジョファンとしてはガッカリすること無く見られたヽ(*´∀`)ノ
ジョジョのテーマである「黄金の精神」「人間賛歌」を表現してもらえる事を期待出来る。
ジョジョのどこに魅力を感じるかは人それぞれなので、コスプレ的な見た目の再現度、ストーリーやセリフの違いが許せないというジョジョファンの方以外にはおすすめ出来る作品だと思います。
僕はごちゃごちゃ説明的に文を書くのが苦手なのですが、あなたが言われてることがまさにそれ。です。
そうしてみればあきらかな駄作ではないことがわかりますよね