「10年後に「このクソ映画を劇場で観た」事が酒の肴になるヤツ」ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 ちみちゃんがさんの映画レビュー(感想・評価)
10年後に「このクソ映画を劇場で観た」事が酒の肴になるヤツ
前提として原作読んでいないと内容が理解できず、かと言って原作を読んでから見ると中身の薄さにイラつくという、どうにもならない映画です。
アンジェロが14歳の男の子を◯姦して殺して性器を壁に打ち付けて逮捕直前に警官を刺し殺す、IQ180の快楽猟奇殺人者なのに、邪魔されると殺しちゃう切れた殺人犯程度にスケールダウンされてたりすると悲しくなります。
捕まる前にスタンド使えるようになったのになんで普通に捕まったんだ?とか、考えてはいけません。
一回脱獄してみたかったのかな?
全編にわたりそんな具合なので、荒木先生に少しでも感謝の気持ちをお金にして渡せると喜べる方や、あとで笑い話に出来る懐の広いファンでなければ、例え原作のファンでOVAを観た様な方であっても見ない方がマシです。
見た目の違和感は観てる内に慣れてくるのもあって割りと大丈夫だったんですが、漫画のネームをそのまま喋らせるのに、舞台は何故か外国だったりと実写化に際して変えるべき点、そのままやった方がいい点について、観てる人の違和感を考慮しない作りとなっておりますので、細かい事が気になる人も観てはいけません。
あの学校は一体なんなのか?あの街並みは何処なのか?
そんな事を考えたらツッコミがどんどん追いつかなくなっていきます。
スタンドのCGは全体的にかっこよかったです。
バッドカンパニーは戦車もヘリも多すぎやろ、とは思ってしまいますが
そんな事気にせずに観られる怖さが有りました。
そういう原作無視は、有り、だと思うんですけどね。
虹村お父さんも滅茶苦茶いい出来でした。
気持ち悪い、薄気味悪い雰囲気はよく出来てた。
そして衝撃のラスト、そこまで観たファンが「次は観ねえぞ、ふざけるな」と思わせるような展開です。
一章って書いてしまったからには次も作るつもりなのかな。
せめて前章か序章くらいにしておいたら良かったんじゃないかな。
4部の良い所は群像劇なのに、それを全部殺して行くのかな。
原作読まずに見れば大丈夫でしょう。
この程度の物と思うことは有るかも知れませんが。
という事で、この映画を見る時は、思いっきりハードルを下げて、間違っても期待せず、地雷原に飛び込むつもりでどうぞ。