昼顔のレビュー・感想・評価
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既婚と未婚で見方が変わる映画
予想外のラストでした。
未婚で既婚者を好きになってしまった私には、紗和の気持ちが痛いほど分かってしまいました。(不倫ではなく片思いですが)
既婚側だったら、まったく違う見方だったと思います。
いつか結婚したときに、もう一回見て、どう感じるかを試したい映画でした。
手に入らないもの
最後まで欲しかったものは、好きと言う言葉と結婚指輪。
愛は手に入れられても、この愛には結婚指輪は伴わないものだったのだ…と思わせられました。
紗和が狂気の中に愛を叫ぶ姿は、序盤に暗く寂しく生きていた姿と反して、心に残るものでした。
手にできなかった結婚指輪の代わりに得られたもので、幸せになって欲しい。
衝撃の結末に☆の数は戸惑う。。
映画はエンターテインメント!と考えると申し分ないと思います。
でも、北野先生が指輪を渡す事も、紗和にせがまれていた言葉、
『好き・・』と告げずに、あんな形で死ぬなんて悲しいです。
『離婚届を取りに来て!』と乃里子に言われ、訪ねて行った時の
彼女の顔を見た時、とても嫌な予感がしました。
乃里子が紗和に、『一つお願いがあるの。離婚しても、
裕一郎と呼んでも良い?』と聞いた時、紗和がそれだけは
許したら、
乃里子は、裕一郎を殺めなかったのでしょうか?
ハッピーエンドに終わらない事は解っていました。
でも、せめて・・
紗和が指輪を見つけて、そして、数年後。。
裕一郎に似た子供と遊ぶ、紗和のツーショット映像で終わらせて
欲しかったです。
純愛
叶わないからこそ美しいのだと思い知らされた。
きっと、死ぬんだろうなとは思っていたけれど、結局1度もさわちゃんに「好き」と告げないで逝ってしまった北野せんせ。
不倫の末路を幸せにはしてはいけない。
けれど、子どもを残すことで、幸せにした結末。
素晴らしかったです。
DVD買います笑
言葉にしない描写
井上氏の脚本と西谷氏の演出、菅野氏の音楽が観たくて初日の朝一で鑑賞しました。3年間の空白が一気に埋まるような瑞々しい描写と生々しい心の動きに、終始世界に入り込んでしまいました。
1カット1カットに映される小道具や役者さんの動きが、セリフをつけなくともその時の彼らの心情を物語っていて、本当に上手な演出だなぁと思います。展開も衝撃的でしたが文句ありませんでした。
またこの作品で斎藤工にハマりましたが、最近お色気役ばかりだった中、久しぶりに真面目な北野先生に会えて恋が再燃しました。それだけの魅力的な役だと思います。乃里子も、ドラマ版より更に感情移入できるキャラになっていて登場人物色々な人の目線に立ってしまいすごく切なかったです。
うーん、2時間ドラマの域でしょう
喪失感…
タイトルなし(ネタバレ)
ドラマが好きで、公開を待ちきれずに試写会を観てきた。
個人的に今回の昼顔のラストはのりこが北野先生かさわのどちらかをを刺して終わると思っていたので、その自分の想像してた展開にならず、ああやっぱりのりこらしい終わり方だなと思えたのはよかった。
内容的には、
さわと北野先生の再会と2人の関係がのりこに気づかれるのが比較的序盤だったことに少し驚き、中盤からのりこがドラマと比べてあまりにも素直すぎたことに違和感。終盤で指輪を強調していたので、例えば、さわが数年後に自分の子供と共に北野先生との思い出の場所である蛍の河原に行って百葉箱の中にある指輪に気づき涙…的なラストだったらさらに感動できたなぁと思った。
全体的に満足できる内容だった。オーナーと北野先生はかっこよく、さわとのりこさんはとても可愛かった。
勧善懲悪型の不倫よろめきドラマ
試写会告知とポスターぐらいしか目にしなかったのですが、「お、いまどき、よろめきドラマか」ということで関心大。
ですが、先にドラマ版があって、それの続編とのことを観る直前に得て、うーむ、観に行くのをよそうかと、ちょっと躊躇いました。
夫ある身でありながら、大学准教授・北野裕一郎(斎藤工)と不倫の関係になった紗和(上戸彩)。
ふたりの不倫関係は最終的に家庭裁判所にもあがり、紗和は裕一郎に近づいてもいけないということになった。
結果、夫と離婚し、誰も知る者のいない海辺の町に引っ越して生活を始めた紗和であったが、裕一郎の後援会があると知り、姿を隠して会場に行ってしまう・・・
というところから始まる物語は、よろめきドラマの典型だ。
ただ、よろめく女性が、もうすでに離婚しているので、正確には「よろめきドラマ」ではないのだが。
まぁ、それほどつまらなくもない。
観ているうちは、そこそこ面白い。
というのは、不倫される相方、裕一郎の妻・乃里子(伊藤歩)や、過去に妻に不倫された経験を持つカフェレストランオーナー(平山浩行)の気持ちがしっかり描かれているから。
現在の幸せを壊され、また過去に壊された経験のある者にとって、当人たちの「幸せな」恋愛には、腹立たしくなる。
特に、当人たちが、まるで、周囲に気をかけず、能天気に恋愛ごっこと繰り広げているとならば、なおさらだろう。
ということで、面白さの大半は、伊藤歩と平山浩行の役柄によるところが大きい。
主役ふたりの描き方は、ほとんどファンタジーのようで、それほど束縛もなく、自己に対する節制もないような紗和の側から描いているので、途中であほらしくなってしまったりもした。
妻と不倫相手との板挟みになる裕一郎側を掘り下げると、もう少し深い映画になったかもしれない。
とはいえ、面白いのは、「勧善懲悪」的な結末の付け方。
妻が身を挺して、夫と不倫相手に罰を与えるような衝撃的な行動を取るのだが、昭和的なエレジーで興味深いが、苦笑もしてしまう。
昭和的といえば、エンディングに流れる曲も昭和的なのだが、後半何度もピアノ伴奏でBGMとして流れる「他人のふたり」もアンニュイで、昭和的。
面白く観られたのは、このBGMのお陰でもあるかも。
2回目のほうがおもしろい
試写会に続き、2回目の鑑賞。2回目のほうがずっと面白かった。
たぶんこの映画、ストーリーの重要度って5位ぐらいな気がする。
台詞、演出、カメラワーク、表情、声色、そのひとつひとつの情報量がすごく多くて濃厚で、感情がとても忙しかった。
紗和の家、北野家、それぞれの冷蔵庫の中身で示される、今の生活の充実感の対比。
オーナーが無言で紗和の隣に座って、無表情で「じゃま?」と尋ねるところから始まる、不安定な空気。あの不穏な冗談混じりの会話で、彼の人懐っこさと得体の知れなさが同時に伝わる演出。
閉ざされた水辺で再会し、足場の悪い場所をヨロヨロとよろめきながら、身体を濡らして逢瀬を重ねる2人の閉塞感と不安定さ。
それと対をなすような、どこまでも拓けた海。逃げ場のない空間で、不倫を罵られる紗和。それは2人を白い目で見る「世間」そのもののよう。
北野が紗和との別れ際に「好き」と言おうとした瞬間、まるで神様がその告白を阻止するように、頭上から鳴り響く昼花火。
そして、ひとりになった紗和はまた、足場の悪い場所を裸足でヨロヨロと歩く。それは自らが選んだ道。
それにしても。
命を捨てる覚悟で北野を自分のものにしようとした乃里子にとって、紗和の妊娠はこれ以上なく残酷な敗北だろう。
紗和の子供が心配なので、金輪際紗和と乃里子は再会せずに一生を終えてほしい。
映画にする必要あったかな。
『昼顔』予告編からの期待値が高かっただけに残念。改めて不倫は怖い。あまりにも自分本意な上戸彩に少しイラッとした、純愛?とは難しい。だれがわるいの?って分からなくなった。ラストが30分いらない。個人的には1番簡単な手法で終わったのが残念。映画で見るのには重い作品。唯一、斎藤工、平山さんがかっこよかった。
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