「指輪」昼顔 ケソさんの映画レビュー(感想・評価)
指輪
賛否両論、色々あるのも頷けました。
ただ、個人的にはいろんな意味で心に刺さりました。
サワちゃんは、線路のシーンで終わったから良かったのか?例えば、3年後に北野先生の子供と一緒に蛍を見に行って、指輪を見つけた方が良かったのか?
どちらにしても、関係のない子供が見つけるのは、かなり違和感でした。その点はマイナスポイントかなと思いました。
当初、北野先生目当てで見に行ったのですが、なんか上戸彩さんのファンになったのは、事実です。
ブルーレイは買います。
確かにそうも見えるのですが、そうなると百葉箱の朽ちっぷりと時間軸が合わないんですよね。あの男の子たち中学生になってる筈です(笑)。
誰の目にも明らかな救済があると、ゴチャゴチャ言われるのが目に見えてるのでわざと紛らわしく作ってあるんじゃないかと思います。
ドラマも含めて一見不倫は誰も幸せにならない、風なストーリーなんですが、脚本家の方の目線は全然そこには無くて、
有史以来、連綿と正しい解など見つかった試しのない恋愛というこの厄介な代物に「倫理」とか「道徳」とか「法理」で枠をはめようったって、返って要らぬ傷を深めるだけ。それは唯そうなるだけ、唯そうあるだけなんだと。それはたとえ殺されたって変えようがない、「ただ紗和が好きなんだ」死ぬ間際に北野先生が言った言葉通りに、恋に落ちるという事に正しい理由も理屈もないのだと。
今作の一つの軸になってるホタルという存在にもそんな暗喩が含まれていると思うんですが、まぁそんな事を言外に言いたい放題言いまくってる、でも解らない人にはいつまで経っても解らないように作ってある作品。そんな感じがしますね。
自分のレビューで詳しく書きましたが、あの子は北野先生と紗和の子供で
合っていると思いますよ。安易に不倫肯定と受け取られないように、脚本家がそっと仕込んだ紗和と観客への秘密のプレゼントです。🎁