劇場公開日 2017年6月3日

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武曲 MUKOKUのレビュー・感想・評価

全61件中、41~60件目を表示

3.0酩酊する演技の難しさよ

2017年6月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

前回の河瀬直美監督の「光」に続いて
「喪失からの再生」をテーマにした本作。

「怒り」で見事に
ゲイの役を演じていた綾野剛が
どういったカメレオンぶりを発揮するのか。
楽しみにしていたのだが。

うーん。頑張っていたと思うが
新たな綾野剛を発見!とまではいかなかった

「悲しい過去→酒→自暴自棄」の
不幸スパイラルはこの手の映画では
いわば、ありがちな設定。

となるとその挫折っぷりが
どれだけ共感を呼べるかに尽きるのだが。

つくづく「酩酊する演技の難しさ」を感じた。
そこが白々しいと人生の喪失に
説得力がなくなるから。

前田のあっちゃん。
シーンが少ない割に爪痕は残せてたかな。
なかなかの汚れ役。でもやっぱりまだ、
「元AKB」という定冠詞がつく。

柄本明。さすがの柄本明。
年とともにしゃがれてきたあの声がいい。
志村けんとコントをやってたかと思えが
深みのある渋い演技もできる。
貴重な役者さんだなと思った。

小林薫。かっこいいです。
いい俳優さんなのに。
ダメな父親になっていくまでの
見せ方が弱かったかな。
これは演出の塩梅。

今回の映画の一番の「めっけもん」は
村上虹郎。
ほとんど知らなかったが
UAの息子さんやねんね。
みずみずしい演技というか
ほとばしる演技というか。
それが主人公と合致して
妙に説得力があった。

昔見た「GO」で初めて
窪塚洋介を見つけた時と
同じような感覚。

なんか「惜しい」映画だった。

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だいきつ

4.5緊迫感あふれる再生物語

2017年6月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

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栗太郎

4.0勝敗や生死を超えた境地へ

2017年6月10日
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鑑賞方法:映画館

綾野剛の酒浸りのダメ人間の演技が良かった。村上虹郎もほとばしる若さとエネルギーを見事に画面に焼き付けている。両者とも剣道経験者だからだろうか、二人の果し合いは緊張感あるカットの連続。勝敗や生死を超え、鑑賞後は爽やかな気持ちになった。良作。

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つなやん

5.0

2017年6月10日
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昔、白黒映像の時代、市川雷三の剣を思い出します。剣道世界選手権の日本と韓国の団体戦決勝、栄花選手の突きがベースにあるとの事、鎌倉の歴史感と剣の教えが融合し見事に表現されていた。柄本さんの立ち振舞いと防具の着装は素晴らしい。

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双子

3.0まさかの予想通りの最後

2017年6月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

綾野剛の演技を凄いと捉えるか過剰と捉えるか、かなり難しいところ。
設定や筋などには大いに興味を覚えるけれど、絵とか演技が好きになれない。
前半は手持ちのカメラで過剰に駄目人間を捉えて、後半はそれを全く真逆にしているという意図は分かるけれど、それが果たして絵づくりに反映されているのか懐疑的。前後半の差を演技では明示できても、絵そのものでは表現できていなかったと感じた。
照明においても、工夫しているという意志は感じるけれど、表現としてはどうなのだろうという場面が散見された。
音の表現においても工夫というか気配りを感じた。題名に関連した語が含まれているだけあって、こだわり抜いたであろう音の表現には共感した。
全体的にレトロな印象。個人的な好みでいうと、嫌いな古臭さであったわけで、なかなか感情を投影させて見ることができなかった。後半に向かうほどに展開が読めて、終わりのカットはほぼ想像できた。想像できても、重要で最も拘らなければならないところ。しかし…
正直、あまりいい映画には感じなかったけれど、綾野剛には心からお疲れさまと言いたい。

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SH

5.0ここまでとは・・・

2017年6月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

予告編を観た時に「傑作」の匂いがした。
だから観る前からハードルが凄い上がっていた。
しかしそのハードルを更に飛び越えていた!
まさかここまでの傑作とは・・・!
魂を揺さぶる!程の大傑作でした!
特に嵐の中の決闘シーンは秀逸!

日本実写映画で、こんなに良かった!と思ったのは
「桐島、部活やめるってよ」以来。

綾野剛、この人、作品毎にドンドン良い役者になっていく・・・
今回の演技、ヤバい!憑りつかれている域に達している!
素晴らしい!もっと評価されるべき!

村上虹郎、この人、この作品で初めてみました。
凄くイイ!若手の中では群を抜いていると思う。
これからの彼にも期待!

しかしこんな近年稀に見る大傑作なのに、
ランキング10位以内にも入っていないなんて・・・

最近の日本映画は少女漫画の実写化が多く、
こういう作品はどれも主人公の女の子を、
イケメン君達が奪い合う、
という見分けも付かないものばかり

勿論、こういう作品も映画界には必要なんですが、
その比率が問題。

この「武曲 MUKOKU」のような良い作品が
ランキング10位以内に入るようになるには
日本の観客(観る側)が、もっと成長しなければならないと思う。

とにかくもっと多くの方に、この大傑作を観てもらいたいです!

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おじ

2.0リアリティ版少年漫画

2017年6月8日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

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いぱねま

4.0ひりひり

2017年6月7日
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労働4号

1.5

2017年6月6日
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鑑賞方法:映画館

バトルシーンが売りにしてるけどゆうて迫力が無かったし綾野剛はミステリアスなキャラだけど通り越してクズの役になってた

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all izz well

5.0力のある映画でした

2017年6月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

己を斬る
己を知る

自分をおいつめとことん壊して自堕落にただ生きているところからの
再生。

再生を表現する俳優のすさまじさ

実写で何ができるかと監督はおっしゃっていたけれど
俳優のからだを通して表現したかったことはやりきれたのでは。

若木のような村上虹郎と35歳の大人の男性として立つ綾野剛の
二度の対戦、一方は暴力的とも言える魂のぶつかりあいであり一方は静謐の中で向き合っていくこれからを予測させるものであり

すばらしかった。

小林薫、風吹ジュン、榎本明、すごいです。

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水月

3.5くっきりとぼやかし

2017年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

綾野剛
綾野剛
綾野剛
狂ってる綾野剛、みれます

こんなもんなような
少しやんちゃのような
村上虹郎、みれます

目が良い
濃いんだよな〜お二方とも

爆音がなって
竹刀が飛んできそうで

あ、みてて、ん?と思ったけど
やっぱりエンドロールみてスッキリ
「あら恋」良いんだよなあ

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36

5.0映画が本当に好きな人に

2017年6月4日
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興奮

幸せ

テレビサイズで観るんじゃなく映画館で観たい作品です。
ラストの二人の闘いは、すぐ横で見守っている気持ちになりました。呼吸するのも忘れるくらい。
本当に映画が好きな人たちが集まって作った作品だな、と。出ている人もスタッフも。
そういう意味で本当に贅沢な作品。
もっとたくさんの人に観てもらいたいですね。

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74

4.5親子だからこそ

2017年6月4日
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愛憎というのは血が繋がってるからこそ重く深く
そして逃れられない
堕落した野獣のような綾野剛はそれでも美しく
ラストシーンが清々しい

剣道やってみたくなりました
風吹ジュン、柄本明がまたよい

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はいろう

1.0熊切監督だから観たけど

2017年6月4日
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おままごと見せられた。
退屈な茶番劇。

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エイブル

4.0アクションもすごいし

2017年6月3日
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deneb

2.0弱さと強さ

2017年6月3日
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単純

興奮

寝られる

原作未読

事故で剣道をやめ自堕落に生きる凄腕の男と、才能を見出され剣道を始めたばかりの少年が剣道を通じて絡み合い変化していく話。

心技体の心に特化し弱さを主に展開するストーリー。

主人公の父親に対する想いやそれに起因する弱さはわからなくはないが、あまりにも堕落し過ぎでなんだかなあ。

最後のシーンは迫力満点息を呑むけれど、展開の面白さが足りなかった。

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Bacchus

4.5嬉しい誤算

2017年6月3日
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鑑賞方法:映画館

76本目。
時代劇を現代に置き変えた?
藤沢周?周平ではないけど、確かこの人も時代劇書いてた様な気が・・・。
でも面白かったなぁ。
こういうのは嬉しい誤算。
それに柄本明。
存在だけで成立しちゃうから、スゴい。
役者としての完成形って感じがする。
あとは、前田敦子。
好きとか嫌いではなく、2シーン位しかでないなら、別に前田敦子じゃなくても・・・。

後述
書き終えて調べたら、ディアスポリスの監督か!
納得。
なーんか雰囲気似てると思ったし、同い年か。
日本を代表する監督になって欲しい。

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ひで

4.0見ごたえあった

2017年5月31日
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鑑賞方法:試写会

個人的にストーリーはおいといて。綾野さんはとてもハマった役だなと。他の役者だったら全然違っただろうし。村上くん、まともに見るのは初めてだけど存在感はあったと思う。迫力ある場面もあって満足なかんじ。

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やはすか

5.0是非劇場で。

2017年5月30日
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鑑賞方法:映画館、試写会

知的

最後の立ち会いの美しさ
苦しみの中にある綾野剛の佇まい
残酷で純粋な若さと対峙する男の姿
死の匂いのする空気が満ちているのに再生の話です。

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NYAAGO0

3.5「剣禅一致」という言葉が浮かんだ

2017年5月28日
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難しい

剣禅一致とは沢庵和尚の「不動智神妙録」にある語で、剣道の究極の境地は禅の無念無想の境地と同じであるということ。

荒れ狂う感情に翻弄される主人公に、果たして「無心」で剣を握ろうと向き合える日がくるのか、固唾をのんで見守りました。

主演の綾野剛さんの演技がすさまじい。
アルコール中毒ゆえの破壊的な行動、幻覚を見て暴れたり、焦点を失った鬼気迫る表情は圧巻。

羽田役の村上虹郎くんも大健闘。
豪雨の中の対決シーンは見応えありました。

ただ原作を読んだ時にも感じたのですが、剣道初心者の高校生相手というのに納得がいかない。
洪水で死にかけたというトラウマを背負い、また秘めた才能の持ち主とはいえ、「心技体」すべての面においてこの主人公を受け止めるには物足り存在に思えてしまう。
なぜ彼だったのか、映画化に際して独自な設定を追加したら、もっと説得力が増したかもしれません。

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めいべいびー