「現代の日本でも」サーミの血 鱒子さんの映画レビュー(感想・評価)
現代の日本でも
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「汚い」「臭い」と罵られ、暴力を振るわれる差別の苦しさ痛みは、想像を絶するものだけれど、
「私は差別なんてしません」というような優しそうな顔をして、好奇の目でもって接されることの悔しさも、また同じように計り知れない。
現代の日本に生きて、人のことを罵らない、暴力は振るわない、差別なんて絶対しない、と思っている私も、実は後者の意味で加害者になっているかもしれないと思うと、胸が騒ついた。
舞台は遠い昔、遠い北欧だけれど、決して人ごとと思ってはいけない映画だと思う。
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