「最初から最後までずっと怖い」羊の木 にあさんの映画レビュー(感想・評価)
最初から最後までずっと怖い
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始まりは、
本気で気の触れた
踏み入れちゃいけない人たちのやばい怖さ、
終わりは、
予想だにしないひどい結末に対して
嘘でしょ?この展開で終わるの?まじ?
ネタ?を疑う意味での怖さ。
松田龍平の演技はさすが、圧巻。
トラックをバックさせるシーンは
あまりにナチュラルすぎて
異常さがすごくよく出てて息を飲んだ。
ただせっかくあれだけの俳優を使っていたのに
脚本が稚拙というか雑で
すごくもったいなかったな…
もっと深みのある作品にできたんじゃないかな…
という感想。
殺人罪になった人でも
更生できる人もいれば
全く懲りない人もいるし
そもそも罪の意識がない人もいる、
最後は天罰が下る、え?
描きたかったのはそれ…?嘘…?
無駄にバンド練習のシーンやるくらいなら
もっとそれぞれの背景や
感情の動きを描いてほしかったし、
好きな子取られた腹いせに殺人罪のこと話したり
いきなり「友達」アピールしたり
岬に付いてく錦戸くんピュアすぎて小学生かよ。
言うだけならいくらでもの物言いで
これを読んで気分害される方いたら
申し訳ないけれど、
木村文乃の演技がひどすぎる。
クールに自分の道を行く、感情はある、
これがただのお高く止まった都合よく女を使う
感じの悪い嫌な奴にしか映らない。
声の張り方や表情の変化がいつも同じで
見ててげんなりしてしまう。
違う人で見てみたかった。
序盤から怒涛のヤバい空気醸す人たちの登場、
音楽も相まって不穏感増してく展開、
どんな話になるのか期待できると思ったのに…。
ヤクザからの足抜けが容易ではないこと、
異常な性的嗜好も自然に治るものではないこと、
そのあたりも伏線だけ張って
回収されないままだったな、とか、
ほんと不完全燃焼の映画に終わってしまった。
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