「いろんな種類の殺人者」羊の木 キッスィさんの映画レビュー(感想・評価)
いろんな種類の殺人者
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6人の殺人者が富山県の港町に市の受け入れでやってくる。
それぞれの殺人は動機や方法も様々。動機なき殺人や過剰防衛も。
後ろめたい思いや殺人に至ったトラウマで、それぞれに陰がある。
元ヤクザ
粋がってるチンピラ風
酒癖の悪い理容師
過剰防衛で殺人
夫殺し
DVのパートナー
闇を抱えている様子がえぐい。市川実日子や松田龍平は特に際立っていて罪の意識からか、生き物の死を目の当たりにすると脅迫されているかのように埋葬したり、友達となって6人で一番普通かと思いきや、動機なき無差別殺人を平気で起こすタイプだった。
閉塞感まではいかないにしても田舎のうごめく人間関係と、それに無理に溶け込もうとしない殺人者たちの違和感を説明することなく見せる手法は、描かれていない部分を想像させる効果を出している。
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